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歩道橋の下で INFORMATION




【小説 歩道橋の下で ご案内】


冷え切った夫婦仲。身勝手で無能な上司。
そんな虚しい日常を送る俺の目にとまったのは、駅にほど近い平凡な歩道橋。
だが、それを見つめる男の目付きは異様なモノへと変わった。
その歩道橋には、男のうっ憤を晴らす何かが存在したのだ。
僅か4話の短編ですが、どうか御一読いただければ幸いです。

警告 盗撮は犯罪です! 絶対に行わないでください!



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                   登場人物紹介

             第1話   見上げれはパンティー             

             第2話   ときめく美少女は……縞パン?

             第3話   少女に導かれるままに……

             最終話   歩道橋の下より愛を込めて




【第1話より抜粋】

それにしても……うーん、朝一にしてはいい獲物だ。
黒髪を後ろで束ねて水色の制服に身を包んだ、どこかのOLだろう。
年齢は20代後半。ちょっと澄ました顔をしているがかなりの美人だ。
直線を辿るようにやや内側に踏み出すハイヒールに、ひざ丈のスカートがよじれている。
その下から覗く素足は、乳臭いガキの大根足とは違う。成熟した艶めかしさに包まれていた。
やがて、カツカツと階段を上るハイヒールの音が、鉄骨造りの屋根から降り注いでくる。

「1・2・3・4……」

獲物が12段目を上り切り、踊り場から次の段へと足を掛けたその時!

今だ!!

俺は心の中で叫んでいた。
指が液晶に浮かぶボタンを押した。

レンズが光る。連射する無音のシャッター音。
そして、獲物は何事もなかったように遠ざかっていく。
俺は、答え合わせをするようにスマートフォンを覗き込んだ。

ふふっ、サテン地の黒か。それも結構ケツの方まで喰い込んでいやがる。
仕事をするだけにしては、随分と色気ムンムンのセクシーパンティーじゃねえか。
ふふふっお嬢さん。今夜は彼氏に抱かれるつもりかぁ?






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歩道橋の下で  登場人物紹介






















  
  【登場人物 紹介】


 

この物語の主人公でうだつの上がらない中年サラリーマン。
虚しい日常生活の憂さを晴らそうと、兼ねてからの性癖である盗撮を始める。
だが、女性の下半身を狙う『盗撮』という刺激に取り憑かれ、その身を滅ぼし掛けている。


 重蔵さん

歩道橋の下で暮らす気のいいおじさん。
絶好の盗撮ポイントを提供するも、そのせいで社会生活に支障をきたし始めた『俺』を心配し、親身になって助言を与えてくれる。


 可憐な美少女

毎朝決まった時間にこの歩道橋を利用している少女。
この少女に出会った『俺』は、吸い寄せられるように現場に通い詰め、やがては人生の転機を迎えることになる。



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見上げればパンティー





















(1)
 


「おはようございます、重蔵さん。今日もよろしく」

「ん? ああ、おはよう。それにしても、今朝はやけに早いじゃねえか」

「ええ、まあ……」

薄汚れた男の問いに曖昧に頷くと、俺は財布の中から千円札を3枚取り出した。

「少ないですが何かの足しにでもしてください」

「いやぁ、いつもすまないねぇ。ありがたい、ありがたい」

男は指を滑らせ素早く枚数を数えると、それを頭の上に掲げて恭しく礼を述べる。
その横を足早な靴音が何組も通り過ぎていく。

ここは国道に掛る歩道橋の下。
目と鼻の先には山手線の主要駅があり、一流企業の本社ビル・国立大学・有名私立高校等々、時間帯によってはサラリーマンから学生まで途切れることのない人の波を拝めるポイントである。

俺は腕時計に目をやった。
時刻は午前7時30分。まだ、本格的な通勤ラッシュには間がある。
だが、ターゲットに相応しい獲物は続々と通過している。

「それじゃあ、すまないねぇ。重蔵さん」

そう言いながら俺は、中身がこぼれかかったマットレスに座った。
もちろん隣には、梅雨入り間近だというのに、色落ちしたジャンパーを羽織った男が一緒だ。

ぷーんとすえた匂いが鼻をつく。
だがそんな匂い、鈍感な鼻はすぐに忘れてくれる。
だいいち、俺も人のことは言えない。
この場所へ来る以上、それなりのファッションというものがあるのだから。


「おっ、ターゲット発見!」

俺は歩道橋に近づくひとりの女性に目をつけた。
急いで準備に取り掛かる。

デジカメを仕込ませた古新聞の束。
片手でひろげた1か月遅れの雑誌の内側には、電源の入ったスマートフォン。
それをつなぐ赤外線方式のリモコンシステム。

「がんばりな、兄さん。ただし、慎重にな」

重蔵さんは俺の方を向いてニヤリと笑うと、いつものようにほころびた毛布に包まった。
その瞬間からいびきを掻いている。

一見、ただの歩道橋。
そんな所へ通い始めて、もう3か月になる。
始めは半月に一回のペース。それが今では週一で通い詰めるようになっていた。

無能な上司。頭打ちの出世。子供のいない冷え切った夫婦仲。
そんなやるせない日常を忘れさせてくれる空間がここには広がっている。

「よし。準備OKだ」

俺は機材の最終チェックを済ませると、暗い鉄の天井に覗く細長い光の帯を見上げた。
そう。ここの階段は、設計上の不手際でもあったのか、一か所だけ下から十分覗けるほど隙間がひらいている所がある。
たまたま得意先回りをしている時に、それに気が付き閃いたってわけだ。

抑え込んでいた性的欲求が満たされるかもしれないと……
爆発しそうなストレスを発散できそうだと……

それにしても……うーん、朝一にしてはいい獲物だ。
黒髪を後ろで束ねて水色の制服に身を包んだ、どこかのOLだろう。
年齢は20代後半。ちょっと澄ました顔をしているがかなりの美人だ。
直線を辿るようにやや内側に踏み出すハイヒールに、ひざ丈のスカートがよじれている。
その下から覗く素足は、乳臭いガキの大根足とは違う。成熟した艶めかしさに包まれていた。
やがて、カツカツと階段を上るハイヒールの音が、鉄骨造りの屋根から降り注いでくる。

「1・2・3・4……」

獲物が12段目を上り切り、踊り場から次の段へと足を掛けたその時!

今だ!!

俺は心の中で叫んでいた。
指が液晶に浮かぶボタンを押した。

レンズが光る。連射する無音のシャッター音。
そして、獲物は何事もなかったように遠ざかっていく。
俺は、答え合わせをするようにスマートフォンを覗き込んだ。

ふふっ、サテン地の黒か。それも結構ケツの方まで喰い込んでいやがる。
仕事をするだけにしては、随分と色気ムンムンのセクシーパンティーじゃねえか。
ふふふっお嬢さん、今夜は彼氏に抱かれるつもりかぁ? 

「おっ、またまたターゲット発見!」

俺は撮影した画像をまぶた保存すると、すぐに消去した。
そして階段に響く足音を待ち構えた。

若いのに柔らかそうな腰つき、それでいて責任感の強そうなキリッとした眼差し。
今度の獲物の職業はたぶんナースだろう。
俺の勘はこれでも鋭いんだぜ。

「1・2・3・4……」

今だ!! ボタンを押す。
コンマ何秒の世界。それを新聞から顔を覗かせたレンズが確実に仕留めていく。

かわいそうに……なにも気付かずに遠ざかっていく獲物。

どれどれ……
やっぱり、清純そうなナースには白が似合っているね。
太ももに貼り付いた肌色のストッキングに浮き上がる白いパンティー。
ちょっと野暮ったいが、お尻にピッタリとフィットしているのにそそられるねえ。

そして滞在すること1時間。
これまでに10人ほど物色して俺は撤収を決めた。

「重蔵さん、邪魔したね」

「おうよ、ありがとうよ。ですが旦那……」

男がしゃべろうとする続きの言葉を俺は手で制した。
そのまま、近くの公衆トイレに向かう。

スーツに着替えて出社するためだ。
今の時間なら、軽い遅刻で上司のお小言も大したことはないだろう。

『旦那、悪い遊びは程々になさってはどうですかい?
ここ最近、ポリの目も厳しくなっているようですし、こんなことで堅気の身分を失っちゃあ人生大ナシですぜ』

分かってるって重蔵さん。あんたの言いたいことは……

警告 盗撮は犯罪です! 絶対に行わないでください!


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ときめく美少女は……縞パン?





















(2)
 


やがて、更に半月が経過し……
週一だった歩道橋通いが、今では3日に一度。この1週間は2日に一度のペースになってきている。

「……ったく、あんな男に何が分かるっていうんだ。
『このままでは君の座席はなくなるよ』だと……ふっ、面白い!
やれるもんだったら、やってみろってんだ。はっ」

面白くない昨日の出来事に俺は毒づいた。
2時間くらいの遅刻がなんだというのだ。
入社以来、馬車馬のように働いてきた俺に対する報償だと思えば、これくらいの我儘はどうってことない。
なぁ、そうだろう?

橋の下の住人に変装した俺は、臆病風を吹き飛ばそうと自分に問い掛けてみる。
その横を俺の存在など無視するかのように、乾いた靴音が通過する。

「ちっ、1時間粘ってキャバ嬢もどきの朝帰りひとりじゃな」

液晶画面に映るけばけばしいヒョウ柄のTバックパンティー。
ルックスは結構イケてたと思ったんだが……これは俺好みじゃねえよな。

基本、俺は同じ女をターゲットにすることはない。
そのつまらんポリシーのためか、自然と目ぼしい女の数は減っていくことになる。

でも、あと1時間ほど粘ってみれば……
俺は腕時計に目をやった。
午前9時。今朝も遅刻が確定する。

「旦那、もういい加減にしたらどうかね。
こう毎日の通い詰めじゃあ、お前さん。会社をクビにされちまうぜ。
そりゃあ、わしは有り難くお金を頂戴しているから構わないがね。
なにもその若さで、わしのような身分に転落することはなかろうによ」

「うるさいなぁ。重蔵さん、ほっといてくれよ」

重蔵さんはやれやれと首を横に振る。
とうとう、親身になってくれるこの人にまで毒づいてしまった。


そして、更に30分が経ち……
さすがに弱気になってきて、撤収を考えていたその時だった。

歩道橋に向かうひとりの女子学生が、俺の目にとまった。
違う、とまったというより釘付けにされていた。

可愛い! ちょっとやそっとではお目に掛れない天然物の美少女だ?!
それに……? それになんだ?!
いや、今はそれどころじゃない。

肩先に拡がる黒髪が、朝陽を浴びて反射する水面のように輝いている。
まるで日本人形のように整った目鼻立ち。
だが、冷たさは微塵も感じない。
そして、目立ち始めた胸のふくらみ。
その紺色の上着の胸ポケットには、有名私立校の校章。
今どきの女の子らしいミニスカートから伸びる、スラリとしたモデルのような素足。
それでいて、女の香りを漂わせる腰回り。

いいのか? こんな美少女がいて。
俺は向かってくる少女を目で追いながら、初恋の相手のように胸をときめかした。

絶対にミスれない! なにがなんでもこの美少女のスカートの中を見てやる!
この美少女のパンティーを覗いてやる!

耳を鉄の天井に当てるようにして、タイミングを計る。
やがて、階段を上る柔らかいクッションのような靴音が響いてきて、今までにない高鳴る鼓動を聞いた。

「1・2・3・4……」

指を震わせながらボタンを押した。
そのまま、靴音が何事もなく立ち去るのを祈るような気持で待ち続けた。

音が次第に遠のいていく。
俺は食い入るようにスマホを見つめた。
ギラついた中年の目で舐めまわしていた。

「と、撮れてる! それも……し、縞パン……?!」

ドーム状に拡がったスカートの裏地。
そこから、にょきっと伸びた健康的な太もも。
その付け根を覆うブルーとホワイトのストライプ柄の予想よりも幼げなパンティー。

おまけに恥ずかしい縦じわまで、こんなに鮮明に……
この下には、あの女の子の割れ目が、おま○こが……

思わず俺は立ち上がり、低い天井に頭をぶつけそうになった。
腹の底にあるモノをぶちまけてガッツポーズまでしようとした。
でも今はそれくらい興奮している。
誰にも教えたくない秘密の宝物を隠し持っている。そんな子供じみた不思議な感覚だった。

「旦那ぁ、傑作写真でも撮れやしたかい? そんなに嬉しそうな旦那の顔、初めて拝みましたぜ」

「あ、ああ……そうかい。はははっ、それじゃ、出社するよ」

「行ってらっしゃいましぃ……」

重蔵さんに見送られながら歩道橋を後にする。
この後待ち受ける、気に入らない上司の叱責も全然気にならない。
『基本、俺は同じ女をターゲットにすることはない』
そんなつまらないポリシーもクソクラエだ。
今はそういう気分だった。

警告 盗撮は犯罪です! 絶対に行わないでください!


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少女に導かれるままに……





















(3)
 


翌日、俺は30分早めて午前7時にいつもの歩道橋に着いていた。

「これ食べてよ。朝食まだなんだろう?」

「いやぁ、すまないねぇ」

俺はいつものように千円札を3枚と、いつもとは違いコンビニで買った菓子パンを重蔵さんに手渡した。
自分もパサついたパン生地を口に頬張りながら撮影の準備を始める。

朝飯くらい食べてくれば良かったかな?
昨日は珍しく妻との会話が弾んだ。
お互い仏頂面を通している夕食時に、なんでも『俺の顔に覇気がみなぎっている』とか、『引き締まって見える』とか。
訳のわからないことを呟きはじめて、気を良くした俺もついつい昔話に花を咲かせて……

いや、いかん。いかん。
今はあの少女に。もう一度あの女の子に……

昨日会えたのは、確か午前9時半頃。
だがあの子だって学生だ。普段の登校時間はもっと早いはず。
8時から8時半の間。おそらくこのあたりだろう。
まあ、用心してこの時間から張り込んでいれば、きっと目にするはず。この歩道橋を使う限り。

そして……思った通りだ。来た!

世の中に悩み事なんて存在しない。
そんな天使のような表情で俺の方へと歩道橋に近づいてくる。

「午前7時40分……か」

思っていたより早いな。やはり早めから準備をしていた甲斐があったというもの。

「さあお嬢さん。今朝はどんなパンティーを穿いて登校しているんだい?」

鉄の階段を上る軽やかな靴音。
だが俺の心臓のステップは軽くなんてない、死の舞いを踊るように高鳴っている。

そこだッ! カシャッ!

親指がボタンを押す。
小さくなる靴音をじっと待つこと1分あまり……

「おぉっ、白か……」

濃紺のスカート生地に浮き上がる、清楚な白いパンティー。
そのくせ、少し背伸びしたような小さめの生地がお尻の下肉を半分ほど露出させている。

「ふふ、いいじゃないか」

沸き起こる達成感に俺は後片付けを始めた。
彼女のパンティーを見たあとでは、どんな美女の下半身も色褪せてしまう。

「へえ~。旦那ぁ、今日は店じまいですかい?」

重蔵さんが愉快そうに声を掛けてくる。
俺はその声に曖昧に頷くと歩道橋を後にした。



週一だった歩道橋通いが今では連日の行事になっている。
もちろんあの少女に会うのが目的だったが、不思議なもので、あの日以来遅刻はなくなった。
お目当ての少女の朝が早いこともあるが、彼女のパンティーを拝んだ後はさっさと会社へと向かう。
それが習慣になりつつあった。

それにしても、全く飽きさせない子だな。
まるで俺の趣向を知っているかのように、日替わりでパンティーの色を変えてくれる。
ストライプの縞パンに始まり、白・水色・黄色。
昨日なんかは、両サイドが蝶結びされた紐パンで登場してくれたし。
今朝はどんなパンティーを穿いて現われてくれるのか、俺のスケベ心がそんな彼女を今か今かと待ち構えるようになっている。

よし、今だ。

今朝もまた、俺は機械的な作業のように目ぼしい女性を見付けては撮影を続けていた。
だが、成熟した女の香を放つOLのパンティーも、熟し始めたばかりの女子大生のパンティーも、今の俺にとっては心を揺り動かされる存在ではなかった。

ふっ、この女。清純そうな顔をして、透け透けのTバックを穿いていやがる。
こういう女に騙される男も悲惨なもんだな。

そう毒づきながら、次のターゲットを探して視線を走らせる。
あの子が登校するのを待ちながら。

そろそろじゃないか?
腕時計に目を落とした。
午前7時40分。そろそろだ。もうすぐ顔を見せるはず……?

来た! まるでスキップするような軽い足取りで近づいてくる。
俺は左目でスマホを確認しながら、右目の端に少女の姿を捉えていた。
どんどん大きくなる彼女。
と、その時、目線がぶつかった。可憐な瞳が笑い掛けたように感じた。

ドクッドクッ! 

俺はこの少女を知っている? いや、わからない。思い出せない。

霧が立ち込める頭を振った俺は、慌てて国道側に顔を向ける。
だが彼女はそんなこと気にする素振りも見せずに、軽快に階段を上り始めている。
そして撮影ポイントに近づき液晶画面を凝視する。

暗い天井に帯のように広がる光の空間。
そこを勢いよく右足が乗り越え、無防備なスカートの中が大写しにされる。
よじれるように拡げた太ももと、付け根に貼り付くピンクのパンティー。

よし、今日もいただきだ。

俺はボタンを押した。
1秒もない一瞬の光景をスマホに焼き付けながら、永遠の残る記憶をその目に記録していく。

そう、1秒を焼き付かせたはずだった。
でも、長い? 今日の1秒はやけに長く感じた。
それまての階段を上るペースとは違う、あきらかにゆっくりとしたペースで自分のスカートの中をさらけ出していた。

いったい、どういう気なんだ。
わざと? それとも単なる偶然?

遠ざかる靴音を聞きながら、俺はスマホに写る少女の下半身を眺めていた。
まるで下から覗く俺にサービスするような大股びらき。
付け根に喰い込み、恥ずかしい縦じわを残すピンク色のパンティー。

「あっ、行かないと……俺は会社へ行く準備を始めた」

警告 盗撮は犯罪です! 絶対に行わないでください!


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