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少女涙の羞恥生活 2  登場人物紹介





















  
  【登場人物 紹介】



  早野 有里  
 
今年の春、高校を卒業し大学に進学した18歳の学生。        
ポニーテールの髪型がトレードマークの美少女であり、本作品のメインヒロイン。
運動神経が良く何事にも前向きで、少々のことでは弱音を吐かない勝気な性格。
難病に侵されている父の治療費を工面するため、出資者である男たちに自ら清純な肢体を差し出した。
処女喪失・電車内公開恥辱・オナニー撮影・後背位セックス・騎乗位セックス等々。
そして、今日も男たちによる羞恥な責めは続く。


  吉竹 舞衣 
     
本作品のヒロインのひとりで、有里の高校時代からの同級生で親友。
彼女と同じ大学に通っている。       
活動的で明るい性格の有里に対して、やや内向的な性格の和風的美少女。      
ただし、頑固な面も持ち合わせており、大切な人のためなら身体を差し出すこともいとわない。
だがその性格が災いし、有里を弄ぶ男の卑劣な罠に嵌り、自らの手で処女を散らすことになる。
一時有里とは、あることが原因で絶縁状態だったがその後和解している。        


  水上 千里
   
本作品のヒロインのひとりで、有里の父親を担当する美人看護師  21歳  非処女        
面倒見の良い性格から、有里や舞衣に頼りになるお姉さんとして慕われている。        
ただし、正義感が強く勝気な性格から一部の同僚看護師には疎まれている。
彼女には3年前に自殺したとされる兄がいたが、その兄と勤務する病院内で再会。
だがそれは、上司である松山とその裏で糸を引く時田謙一の陰謀であり、彼女もまた有里・舞衣の後を追うように自らの身体を差し出すことになる。


  榊原 茜

本作品のヒロインのひとりで、2歳年上の千里を実の姉のように慕う同僚ナース 19歳 処女
小柄な体型で子供っぽい仕草をすることもあるが、ナースとしての仕事は一人前。
それは、千里も認めている。
性格を一言で表すなら、天真爛漫という言葉がぴったりの美少女である。

      
  なぞの人物

ヒロインたちの後を追うように、いつも一緒に行動している。正体不明のなぞの人物。
(たまに、他の美少女を追い掛けている場合あり)
ピンチになったヒロインを励ますこともあるが、基本的に役立たず。
有里には、きみと呼ばれ、舞衣と千里には、アナタと呼ばれている。

        
  早野 勇 
  
有里の父親      
不動産会社に勤めていたが、同僚の陰湿な計略に嵌り会社を追われる。      
その後、体調を崩し入院。現在は意識がない状態。     
その上病状が悪化し、高額な費用をかけて治療を行わない限り生命の保証はない。
       

  早野 君枝 
 
有里の母親       
夫の入院費と家計のため、スーパーで慣れないレジ打ちをして家計を支えている。
家事などをそつなくこなし、有里にとって良き母親であるが、性格は少々悲観的。     
 
      
  吉竹 亘 
  
有里の父、勇の元同僚で、舞衣の父親である。     
嫉妬深い性格で出世欲が強い。
早野勇を卑劣な罠で陥れた張本人であるが、次期社長との噂も……
娘の舞衣には好かれていない。
 

  吉竹 美沙子 

舞衣の母親。       
夫に愛人ができたショックから立ち直れずに、自堕落な生活を送っている。

         
  時田 謙一 
 
有里の住む街に本社を構える、巨大金融グループの社長       
欲しい物を得るには、手段を選ばない強欲な人物。       
女性に恥辱的な行為をさせては、それを撮影、映像化し、自分のコレクションとして保有している。       
ただし、自分は一切行動せずに何人かの部下に行為を任せている。
       

  副島 徹也 
 
時田謙一の直属の部下であり、有里・舞衣に対する恥辱行為を担当している。       
長身だが、見た目は華奢な体格。いつも高価なスーツを身にまとっている。      
丁寧な話し方の割に冷酷な男で、耳障りなハスキー声が特徴。 


  松山医師 
  
有里の父親の担当医であり、千里の上司でもある。
医者としての腕はそこそこだが、女を弄ぶことに悦びを感じる悪徳医。 
内科部長の肩書を持ちながら、実業家である時田の配下として看護師の千里に目を付ける。
常に同業の副島をライバル視しているふしがある。     


  横沢 良一 
 
時田謙一の部下でありながら、副島にアゴで使われている。       
主に有里たちの行為を撮影するカメラマン役をこなしている。       
何事にも、無反応、無表情だが、彼こそが3年前自殺したとされる千里の兄である。      


  上條 理佐

有里と舞衣の親友。  
有里曰く、スタイルが良くて美人らしい。
大学内の情報収集が趣味。

       
  門田 頼子

有里・舞衣の同級生でルックス・スタイルOK。でも性格は……?
いつも何人かの取り巻きを引き連れている。
有里に言わせると、『この人の性格は、わたしは好きじゃない』とのこと。



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友の涙は恥辱演武へのいざない その1























【少女涙の羞恥生活 第1部  あらすじ】
  


「早野有里さん。あなたのお父さんを治療するためには、多額の費用が必要となります。
最先端医療のため、保健は使えません」

そう担当医に宣告され、精神的に打ちのめされた有里に、その医師が今度は耳元で囁いた。
「ですが、費用を工面する方法がないわけではありません。あなたの身体を自由にしたいとのお申し出があるのですが、いかがでしょう?」と。

彼女に迷う時間は残されていなかった。
思い心臓病で苦しむ父親のため、18歳の美少女は重い決断を下す。

「わかりました。わたしの身体でよければご自由にどうぞ」

どんな恥ずかしいことでも、わたしが我慢さえすればお父さんを助けることができる。お母さんを楽にしてあげられる。
この思いを胸に、その日から父の治療費を肩代わりしてもらうため、有里の恥辱に満ちた日々が始まる。

少女にとって掛け替えのないバージン喪失。
その傷の痛みも癒えぬままの羞恥に満ちた行為の数々。
通学する電車内で。学びの場での大学校庭で。
有里の穢れのない肢体は、男の指に下半身に思うがままに弄ばれていく。

だがその男は、出資者と言われている金融界のドン時田謙一本人ではなかった。
彼から派遣され、有里の調教係となる男の名は副島徹也。
冷徹であり計算高い男であった。
そして、副島は有里に対する調教のかたわら、もうひとりのターゲットを模索する。
その少女の名は、吉竹舞衣。
かつては、将来の夢を語り合うほどの親友であったが、舞衣の父親の策略に掛り有里の父が入院する嵌めになったことから、今は絶縁状態に陥っていた。
そんな舞衣に副島は巧みに近付き、強い負い目を感じる彼女の心を手玉にとっていく。

どんな辛いことでも、私が耐え抜けば親友を助けることが出来るかもしれない。
そう、これは私に課せられた贖罪なんだ。
舞衣もまた、副島によってバージンを奪われ、有里と同様に恥辱の調教を受けることになる。

自らの身体を差し出してまで親友を守ろうとする舞衣の犠牲愛。
だが、大切な父が生死の境を彷徨っている姿に、有里は舞衣を許せないでいた。

そんな彼女たちの心を急速に和解へと導く女性が、偶然の出来事とともにふたりの前に姿を現すことになる。
彼女の名は、水上千里。
奇しくも、入院している有里の父親を担当するナースであった。
しかし、男たちの性欲の牙は、有里と舞衣がお姉さんと慕う千里まで襲おうとしていた。

有里と舞衣を調教する副島。
医師でありながら千里の肢体を狙う松山。
そして、自らは決して動かず、美女・美少女の痴態を撮影、映像化し、自分のコレクションとして保有していく金融界のドン時田謙一。

ここに『少女涙の羞恥生活』第2部の幕が開く!!






(1)


9月 8日 月曜日 午後0時  早野 有里


「有里ぃ、今日は寝なかったのね」

「ちょっとぉ、理佐。いい加減あのことは忘れてよね。
あの日は体調が悪かっただけなの」

「はいはい、そうでした。ねえ舞衣」

わたしと理佐は、歩きながら後ろを振り返る。
でも、そんなふたりの視線にはにかむようにして、舞衣はうつむいてしまった。

「ほらぁ、舞衣が困っているじゃないの。その話題は……はいっ、ここまでっ!」

両手でバッテンを作り、都合の悪い話を転換させる。
そして、さりげなく目の端で舞衣を捉えた。

ついこの前まで、わたしは彼女を憎悪の目でしか見ていなかった。
でも、今は違う。
半月ほど前の出来事が、ふたりのわだかまりを急速に溶かしてくれた。
ううん、正確には千里さんのおかげ……
全てのきっかけを作ってくれたのは、千里お姉ちゃんだから……

「今からランチにしようと思うんだけど……舞衣も……一緒に来るでしょ」

わたしは、視線を微妙に外して舞衣を見つめた。
いくらわだかまりが無くなったといっても、やっぱり気恥ずかしいもの。

「……うん……」

そんな変化球みたいな視線を、舞衣はストレートに受け止めてくれた。
にっこり笑って頷いくれた。

「じゃあ、決まりだね♪ 行くわよ、ふたりとも!」

両手を大きく振って元気よく……
わたしはガキ大将のように号令を掛けると、正門に向かって歩き出した。
こんな嬉しい気分って、なんだか久しぶり……♪
だから、もう一度振り返って舞衣を見てみる。今度は目を逸らさずに……

舞衣は、前を歩く理佐との会話に夢中になっているのか、こっちに気付いていない。
彼女に普通の視線を送れるなんて、有里も変わったなぁ。
でも嬉しい♪

……うーん? さっきから嬉しいを2回も言った気がする。
まあ、いいわ。だって、今はとっても嬉しいんだから……あっ、また言っちゃった。
……これで3回だ。



「……有里、後ろ見てみなよ」

それなのに、理佐が水を差すようなことを話してきた。
続けて「また、門田さんたちだ」って……

わたしと舞衣も振り返っていた。
ただし、さりげないアドリブをを装いながら、出て来たばかりの校舎の方を見る感じで……

「有里ぃっ! 私っ、講義室にバッグを忘れて来たかもぉっ!!」

「舞衣っ、わたしもぉっ……!!」

理佐がわざと聞こえるように大きな声で叫んで、舞衣も続いた。
でも、絶対に嘘だとバレていると思う。
だって、ふたりともしっかり肩からバッグを掛けているから……

「ホントだ。それに今日は4人もお仲間を引き連れているね。
やだーっ、みんな笑ってるよ。こっちを見て、ニターッて……」

わたしは、ふたりにだけ聞こえる声で実況中継した。
でも、これだってバレていると確信している。
なぜかって? 両手で望遠鏡を作って覗いていたから。

「どうする……有里」

理佐が心細い声を出した。
舞衣も心細い顔をしている。

「じゃあ、こうしましょ。さあ、3人揃って……」

ニターッて、笑ってあげた。

…… ……

「……有里、もう行きましょ。私……怖い……」

「そうね、早くいこっ……あの人たち、本当にヤバいんだから……」

舞衣が弱音を吐いて、理佐も弱音を吐いた。
大学生にもなってどこがヤバいのよって、突っ込みたくなったけど、やっぱりやめにしておく
だって、あの人たちに薄気味悪いのを感じていたのは、わたしも一緒だったから……



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友の涙は恥辱演武へのいざない その2























(2)


9月 8日 月曜日 午後0時20分  早野 有里



わたしたち3人は、負け犬のように肩をすぼめて駅へ向かって歩いていた。
気まずいのか、誰も話し掛けようとしない。

せっかくの嬉しい気分が全部パーになっちゃった。
久々にいい気分だったのに……
そう思うと、イラつくわね。
なんだか無性に腹が立ってきて、誰かに……?!

……ふふふふっ……きみがいるじゃない。
さあ、なにをしてもらおうかな……? いひひひひひッッ……!

「ねえ、有里。聞いてるの……? さっきから、なにをブツブツ呟いてんのよ」

「えっ? ああ。理佐、ごめん。そ、それで……なに食べようか……?」

慌ててキョロキョロと目を動かした。

「こうも暑いと、コッテリ系よりアッサリ系よね。
軽くピザもいいけど、ここはガツンと豚骨ラーメンでも?」

「違うわよ。もうっ、なに訳のわかんないことを言ってるのよ。
向こうで手を振っている人、有里の知り合いじゃないの?
ほらぁ、赤いスポーツカーの前に立っている人……」

「……えっ!?」「……ひッ!?」

理佐の指摘に、わたしが小さく悲鳴を上げて……
後ろで舞衣も小さく声を……悲鳴を上げて……?

どうしてアンタがそこにいるのよって、わたしが悲しい顔をしたら、舞衣も悲しい顔? をしていた。

「さあ、早く行ってあげたら。……あの格好、かなり浮いてるわよ」

理佐の指摘は充分に的を得ている。

金持ちの道楽の象徴みたいな真っ赤なスポーツカー。
真っ白なスーツに大きめのサングラス。
真っ赤な乗り物の横で、真っ白な人が大げさに手を振っている。

そして、あたしは感じた。
周囲に群がる興味津津の視線が、わたしとその彼の間を行ったり来たりしているのを……
ここは急用が出来たことにして、回れ右をすることに決める。

「有里さぁ~ん……ッ!」

お願いだから名前で呼ばないで……

「ほらぁ有里、呼んでるよ」

「……うん」

わたしは理佐に引きずられるようにして、真っ赤なスポーツカーに近づいた。

「はじめまして。私、副島と申します。
あなたたちは、有里さんのご友人でいらっしゃいますか? それは、それは……」

副島は頼んでもいないのに自分の方から名乗りでると、理佐と舞衣の顔を交互に見比べた。
咄嗟にわたしは、副島の視線を遮ろうと前に立ち塞がった。

ところで理佐、目にハートマークが浮かんでいるよ。
さっきのかなり浮いてる格好って発言は、なんだったのよ!
それに比べて、舞衣はどうしたのよ?
肩が震えているじゃない。それに顔色も悪い。……怯えているの?

「あのぅ……副島さん。有里とはどういう関係なんですか? 
……まさか、深い仲ってことは……?」

理佐は、わたしを押しのけるようにして副島に話しかけている。

「さすがは有里さんのご友人。察しが早いですねぇ。
ええ、彼女とふたりきりで過ごす時は『有里』『徹也』と、ファーストネームで呼び合う仲なんですよぉ。ねえ、有里ぃ」

「……ううぅぅッ……ううッ……」

「ちょっと有里、犬みたいに何唸っているのよ。お腹でもすいたの?
でも驚いたわね。有里はこの手の分野には、かなりの奥手だと思っていたのになぁ。
まさかアタシより先に彼氏が出来ていたとは……
ねえ、舞衣もそう思うでしょ」

「……私は……そのぉ……有里……」

理佐の呼び掛けにも舞衣は顔を背けて、時々すがるような視線を副島に送っている。

……!?
まさか、副島との秘密を舞衣は知っているの?
……ううん、そんなことあるわけないじゃない。
ていうか、あって欲しくなんかない。

それよりも、舞衣の体調の方が気になるわ。
顔から血の気が引いて、唇まで真っ青!
……貧血……かな? だったら早く手当てしてあげないと!

「ふーぅ……舞衣、理佐、ごめ~ん。
わたし……徹也さんとドライブすることにしたから♪ お昼のランチは、また今度ね。
……ああそれと。理佐、舞衣を頼むわね。ちょっと具合が悪そうだから……
どこか涼しい所にでも連れて行ってあげてね。
それじゃぁ、舞衣、理佐……バイバ~イ♪」

どうせ今日の運命は決まったも同じ。
わたしはご機嫌を装って両手を振ると、真っ赤なスポーツカーに乗り込んだ。

「……徹也さん、行きましょ♪」

「有里……」

舞衣がそれでも何か言いたげに、副島とわたしに交互に視線を送った。

「有里、彼氏とのドライブ楽しんできてね。バイバイ。
副島さんも有里をよろしくね。さよなら~♪ ……さあ舞衣、行くわよ」

理佐は舞衣の手を引っ張り、近くのカフェへと入っていった。

……これで、良かったんだよね。

「有里様も変わりましたねぇ。ご自分の方から、私をお誘いになるとは……」

「そんなことより、早く車を出してよ」

わたしは、座席に深く身体を沈みこませると下を俯いた。

「……で、どこをドライブ致しましょうか?」

「どこだっていいわよッ!……だから、早く車を動かしてッ!」



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フェラチオドライブ……そして、お仕置き























(3)


9月 8日 月曜日 午後1時  早野 有里



「んんむっっっ……ちゅっ、れろっ、れろっ……んぐぅッ!」

30分後、わたしと副島は海へ向かってドライブしていた。
道は空いているのか、車が止まる気配はない。

「ほらぁ、早くしないと、海に着いちゃいますよぉ」

「んむッぅぅぅぅぅぐッ! はぁ、はあ、やめてぇ、押し付けないで……」

快適なドライブのはずなのに、ちっともわたしは快適じゃない。

なぜかって……?

さっきから副島のアレを舐めさせられているから。
それも、とっても狭い運転席の足元で。
そして、舐め方が緩慢だろって、遊んでいる左足の靴先を、わたしのアソコにグリグリと押し当ててくる。
いくらパンツ越しだからって、大切な処を土足で弄られるなんてひどすぎる!

だからついつい、アレから口を離してしまって、また罰だとしてあそこをグリグリされて……
さっきからこれの繰り返し。

「むむっ、んんぐッ……れろ、れろっ、れろっ……ちゅぷ、ちゅぷ……」

「少しは舌が使えるようになったじゃないですか。
ほらぁっ、もっと唇に力を入れて、頭全体を動かして出し入れするんですよっ!」

そんなこと言っても、ここってものすごく狭いんだよ。
それにさっきから頭の後ろを何度もぶつけたんだから。
これ以上ぶつけたら、おバカな有里が本物のバカになっちゃうじゃない。

「おや、さっきのトラックの運転手……?
抜き去り際に私の方が気になるのか、じっと見ていましたねぇ。
有里様の姿も、見られたかもしれませんねぇ」

「んんむむぅぅぅッ! はあ、はぁ、こんなこと……もう、許してよぉ……ひゃあぁぁぁぁっ!」

今度は靴先の側面を使って、割れ目をグリグリとなぞられた。
それも、念入りに……

「何度言ったらわかるんですッ!……口応えをしないッ!
さあ、後3分ですよぉ。出来なければ、楽しいお仕置きが待っていますよぉ。
それに、言うまでもありませんが、全部お飲みになってくださいよ。
シートに一滴でも垂れていたら、これまたお仕置きですからねぇ。……ククククッ……」

「んぐっっぅぅ……むむぅぅぅっ! れろ、れろっ……んんんぅぅぅぅぅッ!」

悔しいけど副島に言われたとおりに、あごに力を入れて唇をすぼめた。
そして、アレに刺激を与えるように頭を大きく振った。
ごつんっ、ごつんって、音がして……きっとコブが出来ている。
せめて両手を使わせて欲しいのに、それも許してくれない。

「後、2分……ククククッ……」

頭の中を、お仕置きって言葉が走りまわっている。
何されるか分からないけど、きっと恥ずかしいことだから……して欲しくない。

「後、1分……ククククッ……お仕置きでしょうか……」

「んむぅぅぅッッ! れろ、れろっ、れろ、れろっ……ちゅぷ、ちゅぷ、んぐぅぅぅッ!」

口の端から唾液が垂れて、わたしのスカートを汚した。
惨めで、頭のコブが痛くて、涙がボロボロこぼれ落ちてくる。

でも、お仕置きだけは勘弁して欲しい。

わたしはそう思って、喉の奥までアレを突っ込んだ。
……思わず吐きそうになる。
それでなくても座席じゃない場所に座らされて気分が悪いんだから。

「後、30秒……ククククッ……」

口の中のアレが、膨張している。
わたしは先端の溝を舌先で転がした。

「むうぅぅぅッ、んんんグッッ!……ふっぅぅうんぅぅッ、れろ、れろっ……ちゅぷ、んぐぅぅ!」

それなのに、副島が意地悪を始めた。
言われたとおり真面目に舐めているのに、靴先でアソコをグリグリ、グリグリって何度も刺激した。
腰がブルブル震えてる。
きっと、わたしにお仕置きさせたいんだ。
こんなのずるいよ! 卑怯だよ!

「後、15秒……ふふふふふッ」

アレがさらに膨張した。
ピクンッ、ピクンッて、口の中で脈打っている。

さぁ、出してよ。
白くて苦い液、出してよ。
メチャクチャいやだけど……メチャクチャ嫌いだけど……全部飲んであげるから……

「後、10秒……」

わたしは残りの力を振り絞って唇でアレを挟むと、思いっきり頭を振った。
舌で脈打つ処も刺激してあげた。

「……うッ……!」

ピクンって大きくしなって、副島が小さく身震いした。

やっと……射精されるっ……!

わたしは、エイッて心の中で叫んでた。

アレの先端がパンパンに硬くなって、ビクビクッて大きく脈打って……
そして、弾けた!

どぴゅーうぅぅっ、どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ……どぴゅぅぅぅっっっ……!!

熱くて苦くてどろっとしたものが、口の中に拡がってくる。

ゴクッ、ゴク、ゴクッ、ゴク……

わたしは、喉を鳴らしながら、おいしくない体液を全部飲み干そうとした。
胃がムカムカして吐きそうになる。
それを防ごうと、鼻の穴を一杯に開いて空気を取り込んだ。

「むぅぅんぐっっ! ゴクッ、ゴクッ、はぅむッ……ちゅぷ、ちゅぷ……」

食道を食べ物じゃない液体が流れ落ちていく。
胃も食道も、食べ物じゃない液体なのに受け入れていく。

わたしは、粘つく口を半開きにしたまま小さく覗く青空を見上げた。
その視界の端に、嫌いな男の顔をちょっとだけ入れてあげた。
その顔がニヤついて歪んでいるのに。

「……ざーんねんっ! 惜しかったですねぇ、5秒だけオーバーです」

「はあ、はぁっ、はあ、はぁ……そう……なの……」

こうなることは、なんとなく想像していた。
だって、この人にとってはその方が愉しいから。

じゃあ、なんでこんなツマラナイゲームに従ったのかって……?

ツマラナイ、有里の意地なのかな……たぶん……



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スクール水着を喰い込ませて
























(4)


9月 8日 月曜日 午後1時30分  早野 有里



「やっぱり、海はいいですねぇ。
打ち寄せる波の音、吹き抜ける風の音……」

副島は浜辺の公園に車を止めると、砂浜を見下ろす高台の上で深呼吸を始めた。

「有里さんもご一緒にいかがですかぁ。落ち込んだ気分が晴れますよぉ♪」

一体誰のせいで……と言おうとして、慌てて口を押えた。
男の液体が逆流してくる。

「そんな所で吐かないで下さいよぉ。
私の栄養たっぷりのエキスが詰まっているんですからねぇ……ははははっ……」

そんな健康食品いらない。
ううっ……やっぱり吐こうかな?

「それにしても、遅いですねぇ。もうそろそろ、着く頃なんですが……」

誰かを待っているのか、副島は待ちきれないように背伸びを繰り返している。

そんなに背伸びして、それ以上背が伸びたらどうするのかしら……
自慢の高級スーツが着られなくなっちゃうわよ。
ああ、そうね……そのときは、上下ともジャージがいいわね。
わたしが、ダサーイデザインのものを選んであげてもいいわよ。

わたしは面白くない想像をしながら、副島にならって海を見ていた。

ついこの前までは海水浴客で賑わっていた浜辺も、今は数えるほどしか人がいない。
閉鎖された海の家……
入道雲から鰯雲へ……
日々は確実にうつろい、浜辺には秋の気配……
う~ん、我ながらロマンチックね……

「あっ、来ましたぁ……こっち、こっち……」

それなのに、ハスキー声がジャマをした。



真っ赤なスポーツカーの横に、白いワゴンが停車している。

降りてきたのは、わたしの良く知っている人たち。
ビデオカメラを片手にぶら下げているのは、大きな身体の横沢さん。
そして、もうひとり……?!

どうして、きみが乗っているのよ?
たまたま、横沢さんの車が通りかかって乗せてもらったって……?
ほんとかな? 信じられない。

「それでは、準備が整ったことですし、有里様のお仕置きタイムとまいりましょうかぁ」

……やっぱり、忘れてなかったのね。

「有里様には、これに着替えてもらいます」

副島が紙袋から取り出したのは、濃紺色の水着……そう、スクール水着だった。



わたしは、ひとりだけワゴン車に乗せられた。
そして、命令された。
早く水着に着替えろって……

でも、窓にはカーテンもないのに、ここで裸になれなんて……
せめてバスタオルだけでもって、頼んだけれど許してくれるわけないよね。

わたしは、副島たち以外に人の目がないことを確認すると、素早くスカートとパンツを脱いだ。
急いで水着に足を通して腰まで引き上げた。
もちろん、サポーターなんて気の利いたもの準備してくれるわけがない。

問題は、この後ね。
下半身は車のボディーが隠してくれたけど、上半身は……

そう思って、もう一度車の中から外を見まわした。
顔だけ窓のフレームから覗かせて、両目を左右に往復させて。
うん……今なら大丈夫そう。

息を大きく吐いて、気持ちを落ち着かせる。
Tシャツの裾から手を滑り込ませて、ブラを外す。
そのまま、腰に張り付いた水着を引っ張り上げるようにして、徐々にTシャツの裾を上へとずらしていく。
うん、うん。ここまでは完璧♪
後はTシャツを頭から抜き取り、水着の肩紐を……?!

あれっ、紐が肩に届かない……?
まさかこの水着……サイズが小さいの?!
そういえば、腰回りも窮屈な感じがして……

「どうされましたぁ。有里様、早く着替えてもらえませんかぁ?」

突然のハスキー声とともに、副島がドアを全開にして中を覗いた。

キャァーッ!って、悲鳴を上げたかったけど、ここはグッと我慢。

「この水着……相当に小さいんですけど……」

「……やっぱり、そうですかぁ。
実はですねぇ。サイズを間違えて注文してしまい、どうしようかなぁって思っていたんですよぉ。
まあ、多少は伸び縮みする生地ですからねぇ。
どうしてもって言うのなら、肩紐はしなくてもいいですよ。
ただし、途中でずれちゃうかもしれませんが……
ま、そういうことで、早く着替えてくださいねぇーっ」

パタンッ! 

「あの、ちょっとぉ……ッ!」

サイズ間違いって……きっと、わざとだ。
わたしに、サイズより小さい水着を着させて辱めたいんだ。

でも……どうしよう……?
肩紐をしないわけにはいかないし……仕方ないわね。

覚悟を決めて思い切り肩紐を引っ張ると、何とか引っ掛けた。
紐がちぎれそうな勢いで両肩に食い込んでくる。

「きついっ……」

でも、とりあえず立ってみないと……

わたしは、腰を屈めるようにして車内で立ち上がった。

「サイズ間違いって、一体なにと間違えたらこうなるのよぉっ!
これって、小学生用じゃないでしょうねぇっ……!」

身体全体を小さな水着がギュウギュウと締め付けてくる。
呼吸するのも苦しいくらい。
特に、下半身がきつい。
それに目を背けたくなるほど、いやらしい。
股布が限界まで引っ張られて、お尻のお肉もほとんど丸出し。
前はハイレグで、後ろはTバック……
これじゃ、おじ様が泣いて悦ぶエロ水着じゃない。
それにちょっと動いただけで、恥ずかしい毛だってはみ出してしまいそう。

胸周りだってそう。結構きつい。
いくら有里の胸が成長途上といっても、このサイズで収まるほど幼くはない。
胸元が大きく開いて、胸の谷間が半分くらい露出している。
普段着でこれなら、わたしも泣いて喜ぶかもしれないけど、きつきつのスクール水着では、泣くだけに終わりそう。

「ようやく、お出ましですかぁ。お待たせすぎですよぉ」

もう少し待って、心の準備が……って、言おうとしたのに、副島が強引にドアを全開にした。
これでは、降りないわけにはいかないじゃない。

「恥ずかしい……こんな姿……」

わたしはぼそっと呟いて、前屈みのまま車から降りた。
そして周囲に視線を走らせて、ワンボックスカーのボディーに身体を寄せた。

夏の日差しに車のボディーは、火傷するほど熱かった。
それでも、半身だけでも隠せるだけましかも。
後は両手で、なんとかカバーして……

「さあ、いつまでもそんなところで、ウジウジしない。有里様、行きますよぉ」

「いえ、わたしは結構です。
ここで留守番しています。いえ、そうさせて下さい」

「そんなこと仰らずに……
それに、そんな恰好でひとりでおられると、悪い人に悪戯されるかもしれませんよぉ」

「ああ、それなら車の中で待っています。ねっ、いいでしょう」

カチッ……!

「残念でしたぁ、ロックしちゃいましたぁ。
さあ、有里様。これはお仕置きなんですから。ちゃーんと付いて来てくださいね」

「まっ、待ってっ……! わたしを置いていかないでぇっ……」

結局、また負けちゃった。
わたしは前屈みのまま前と後ろを手で隠しながら、副島の後を追って浜辺へと降りて行った。



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