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友の涙は恥辱演武へのいざない その1























【少女涙の羞恥生活 第1部  あらすじ】
  


「早野有里さん。あなたのお父さんを治療するためには、多額の費用が必要となります。
最先端医療のため、保健は使えません」

そう担当医に宣告され、精神的に打ちのめされた有里に、その医師が今度は耳元で囁いた。
「ですが、費用を工面する方法がないわけではありません。あなたの身体を自由にしたいとのお申し出があるのですが、いかがでしょう?」と。

彼女に迷う時間は残されていなかった。
思い心臓病で苦しむ父親のため、18歳の美少女は重い決断を下す。

「わかりました。わたしの身体でよければご自由にどうぞ」

どんな恥ずかしいことでも、わたしが我慢さえすればお父さんを助けることができる。お母さんを楽にしてあげられる。
この思いを胸に、その日から父の治療費を肩代わりしてもらうため、有里の恥辱に満ちた日々が始まる。

少女にとって掛け替えのないバージン喪失。
その傷の痛みも癒えぬままの羞恥に満ちた行為の数々。
通学する電車内で。学びの場での大学校庭で。
有里の穢れのない肢体は、男の指に下半身に思うがままに弄ばれていく。

だがその男は、出資者と言われている金融界のドン時田謙一本人ではなかった。
彼から派遣され、有里の調教係となる男の名は副島徹也。
冷徹であり計算高い男であった。
そして、副島は有里に対する調教のかたわら、もうひとりのターゲットを模索する。
その少女の名は、吉竹舞衣。
かつては、将来の夢を語り合うほどの親友であったが、舞衣の父親の策略に掛り有里の父が入院する嵌めになったことから、今は絶縁状態に陥っていた。
そんな舞衣に副島は巧みに近付き、強い負い目を感じる彼女の心を手玉にとっていく。

どんな辛いことでも、私が耐え抜けば親友を助けることが出来るかもしれない。
そう、これは私に課せられた贖罪なんだ。
舞衣もまた、副島によってバージンを奪われ、有里と同様に恥辱の調教を受けることになる。

自らの身体を差し出してまで親友を守ろうとする舞衣の犠牲愛。
だが、大切な父が生死の境を彷徨っている姿に、有里は舞衣を許せないでいた。

そんな彼女たちの心を急速に和解へと導く女性が、偶然の出来事とともにふたりの前に姿を現すことになる。
彼女の名は、水上千里。
奇しくも、入院している有里の父親を担当するナースであった。
しかし、男たちの性欲の牙は、有里と舞衣がお姉さんと慕う千里まで襲おうとしていた。

有里と舞衣を調教する副島。
医師でありながら千里の肢体を狙う松山。
そして、自らは決して動かず、美女・美少女の痴態を撮影、映像化し、自分のコレクションとして保有していく金融界のドン時田謙一。

ここに『少女涙の羞恥生活』第2部の幕が開く!!






(1)


9月 8日 月曜日 午後0時  早野 有里


「有里ぃ、今日は寝なかったのね」

「ちょっとぉ、理佐。いい加減あのことは忘れてよね。
あの日は体調が悪かっただけなの」

「はいはい、そうでした。ねえ舞衣」

わたしと理佐は、歩きながら後ろを振り返る。
でも、そんなふたりの視線にはにかむようにして、舞衣はうつむいてしまった。

「ほらぁ、舞衣が困っているじゃないの。その話題は……はいっ、ここまでっ!」

両手でバッテンを作り、都合の悪い話を転換させる。
そして、さりげなく目の端で舞衣を捉えた。

ついこの前まで、わたしは彼女を憎悪の目でしか見ていなかった。
でも、今は違う。
半月ほど前の出来事が、ふたりのわだかまりを急速に溶かしてくれた。
ううん、正確には千里さんのおかげ……
全てのきっかけを作ってくれたのは、千里お姉ちゃんだから……

「今からランチにしようと思うんだけど……舞衣も……一緒に来るでしょ」

わたしは、視線を微妙に外して舞衣を見つめた。
いくらわだかまりが無くなったといっても、やっぱり気恥ずかしいもの。

「……うん……」

そんな変化球みたいな視線を、舞衣はストレートに受け止めてくれた。
にっこり笑って頷いくれた。

「じゃあ、決まりだね♪ 行くわよ、ふたりとも!」

両手を大きく振って元気よく……
わたしはガキ大将のように号令を掛けると、正門に向かって歩き出した。
こんな嬉しい気分って、なんだか久しぶり……♪
だから、もう一度振り返って舞衣を見てみる。今度は目を逸らさずに……

舞衣は、前を歩く理佐との会話に夢中になっているのか、こっちに気付いていない。
彼女に普通の視線を送れるなんて、有里も変わったなぁ。
でも嬉しい♪

……うーん? さっきから嬉しいを2回も言った気がする。
まあ、いいわ。だって、今はとっても嬉しいんだから……あっ、また言っちゃった。
……これで3回だ。



「……有里、後ろ見てみなよ」

それなのに、理佐が水を差すようなことを話してきた。
続けて「また、門田さんたちだ」って……

わたしと舞衣も振り返っていた。
ただし、さりげないアドリブをを装いながら、出て来たばかりの校舎の方を見る感じで……

「有里ぃっ! 私っ、講義室にバッグを忘れて来たかもぉっ!!」

「舞衣っ、わたしもぉっ……!!」

理佐がわざと聞こえるように大きな声で叫んで、舞衣も続いた。
でも、絶対に嘘だとバレていると思う。
だって、ふたりともしっかり肩からバッグを掛けているから……

「ホントだ。それに今日は4人もお仲間を引き連れているね。
やだーっ、みんな笑ってるよ。こっちを見て、ニターッて……」

わたしは、ふたりにだけ聞こえる声で実況中継した。
でも、これだってバレていると確信している。
なぜかって? 両手で望遠鏡を作って覗いていたから。

「どうする……有里」

理佐が心細い声を出した。
舞衣も心細い顔をしている。

「じゃあ、こうしましょ。さあ、3人揃って……」

ニターッて、笑ってあげた。

…… ……

「……有里、もう行きましょ。私……怖い……」

「そうね、早くいこっ……あの人たち、本当にヤバいんだから……」

舞衣が弱音を吐いて、理佐も弱音を吐いた。
大学生にもなってどこがヤバいのよって、突っ込みたくなったけど、やっぱりやめにしておく
だって、あの人たちに薄気味悪いのを感じていたのは、わたしも一緒だったから……



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