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軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  第一話



  
                                          



【第一話】



初年度登録から早30年のおんぼろ軽トラックで、僕は今日もひた走る。
僕は逃げていた。
一回寝たくらいで恋人気取りの後輩少女と、確かセフレとして割り切った関係だったはずの電波な少女の二人の性処理の相手を相手することに、もう限界だった。
後輩少女は僕の家に押しかけてきて繁殖本能全開で襲いかかってくるし、そんな後輩少女をゴムを介して相手にした後、こってり早い朝四時頃に電波な少女からは呼び出しの連絡が来る。
二人の都合の良い性処理の道具にされている気分になりながら一ヶ月、最後の方は、こいつら早く生理が始まってくれないかな、それとも本当に妊娠しちまえば少しは控えるようになるんじゃないかな、と思いながらの射精。
確かに可愛い二人の少女だったけれど、早く終わんねぇかな、と神に祈るようになっていた。
もう射精するのが苦痛だった。
嬉しい悲鳴は本当に最初のうちだった。
今はノーマルな悲鳴だった。

「旅に出ます」

辞表を必要とするような職場でもないので、僕は社長に真顔でそう伝えた。
野山が紅葉する今の時期、うちの職場は暇になる時期だったので社長は「いいよ」と、あまりにそっけなく了解してくれた。
なので会社の経費で軽トラックにガソリンを満タンにする僕。
給油口ギリギリまで溢れるほどガソリンを突っ込んでやっている時に、社長から連絡が入った。

「さっきの話だが、あぁ勿論好きなところ行ってきてくれて構わんけどな、で、いつ頃帰ってくるつもりだ?」
「……それは……えと……」
「最近、なにやら少し疲れた顔をしていたようだから、思い切り羽を伸ばしてくればいいさ。だがな、仕事の都合ってもんもあるだからな――」
「……」
「旅に出ますと言った男に、いつ帰ってくるかなんて興醒めな質問だったな、悪い」
「そんなことありませんよ、社長。
僕、また女を抱きたくなったら帰ってきます」

ガソリンスタンドで給油ノズルを片手に僕は宣言した。

「……じゃあすぐ帰ってくるんだろうなぁ」
「……かもしれませんね」

窓口で伝票にサインを記し、時計を確認した。
着の身着のまま、気の向くままにのぶらり一人旅、それは平日の午前十時半ちょっと前に始まることになるのだった。
軽トラックに乗り込もうとしてドアを開ける。

「やぁお前さん、あたしと旅に出ようなんて心意気、惚れ直しちまいそうだよ」

いつの間に乗り込んだんだろう、軽トラックの助手席に一人の女の子が座っていた。
ビックリするほど僕好みの可愛い女の子で、僕の大好きなナース服姿。
唯一残念なのは、微妙に年齢を感じる口調くらいなもので……。

「お前は……?」
「いいからいいから、早く車を出しておくれ。
あたしは今、妊娠するほどに大量に中出しされたばかりだからのぅ、少し腹ごなしをしたいのだ」

僕は僕の旅立ちをあっさり認めてくれた社長を見習うように、けっこうあっさりとナースな女の子を助手席に乗せたままで旅に出たのだった。
なんというか、僕にはもう少女の正体について見当が付いていた。

「お前の正体は「軽トラック」なんだろ?」
「おお流石だなっ、よく判ったな。
あたしのこの姿を見て即座に正体を言い当てるとはのぅ」

ワイルドなのか古風なのかイマイチ判然としない口調のまま、ナース服の軽トラック少女がニコニコ笑う。

「ほら見てみぃ、すれ違うトラック共があたしの姿を見て、目を丸くしとろぅな。
なにも裸の女がいるわけでもないのに、あんなアホ面晒しおって」

対向車のトラックがどんな表情を浮かべているのかはわからないが、軽トラックの助手席に座るナース嬢を見つけた人々はおしなべて怪訝そうな表情を浮かべていた。
どうしてナース服なのか?
そちらについても僕はおおよその見当は付いている。

「ところであたしの姿には満足してくれておるかのぅ?
お前さんの好みに合わせて化けたつもりぞよ。
運転中の独り言は全てあたしが聞いておった。あたしは誰よりもお前さんを理解している存在よ」

もう白衣の天使と呼ばずしてなんと呼ぶかという驚天動地の可愛らしさなのに、残念女っぽい匂いがするんだよね。

「で、お前の目的はなんだ?」
「ふむ、先ほどお前さんが言っていたではないか?
女を抱きたくなったら帰る、と。
なんと英雄然とした宣告だったろうか。さすがあたしの惚れた男よ、天晴れじゃ。
して、それはつまりあたしとの旅の終わりを意味するのだろう?
今はこうして若いおなごの姿をしておるが、その本性はいつ朽ち果てるやも判らぬ鉄屑四輪よ」

そう、この軽トラックは初年度登録から30年目の過走行車両。
どうして廃車にしないのかと周囲からさんざん問い詰められるオンボロだった。
軽トラック少女は儚げな生娘のように続ける。

「この旅はきっとあたしの最後の旅になるだろう。
ならば一秒一時を楽しみたい。少しでも長く旅路を走りたい。
お前さんが性欲に囚われれば終わってしまう旅ならば、あたしを都合の良い性処理の道具にすればいい。
そうすればきっと、この旅は終わらぬのじゃろう?」

少女らの性処理の道具にされる日々からの脱出の旅と知っての言い種だったろうか。
どうせ近いうちに終わりのある旅と知っているのに、軽トラック少女は言葉遊びのようにそう言って微笑むのだ。
つくづくこの子は口を開かなければ可愛いのになと僕は思った。




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軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  第二話



  
                                          


【第二話】



軽トラック少女は切々と己を語り始めた。

「あたしを救ってくれたのはお前さんじゃ。
生まれてすぐに親元を離されたあたしと、あたしと同じ境遇の子達。
皆、死ぬまで奴隷の身として売り払われていく。
どうせ安い命と軽んじられ、その身が朽ちるまで延々と酷使が続く。
それでも一般的には奴隷のあたし達は長く生きる。
頑丈に生まれた我が身を怨みながら――なのかもしれん。
その点、あたしは幸せだった。
あたしを買い取った人物が、あたしを可愛がってくれたからのぅ。
長く生きてみるものじゃな。
まさか人語を使い、お前さんと話ができる日が来ようとは」
「お前がそんな風に人の姿をして、ナース服を着て、話ができるようになったのは、どうしてなんだ?」
「なぜだと思うん?」
「ここ最近、この軽トラックからはいろいろと不思議で、幸運な体験をさせてもらっていたから、今回の出来事もその中の一つなんじゃないかと思ってるよ。
お前は生まれて30年になる。
猫は30年生きると、猫又っていう妖怪になり、二足で立ち、人語を話し、妖術を操るというから、お前もその類いなんじゃないかと考えているんだ」
「ほほぅ」

しかし軽トラック少女はクロスチョップのように両腕で大きく×字を作った。
そしてケタケタと笑った。

「なぜあたしがナース姿をしておる?
なぜお前さん好みの可愛い子の姿をしておる?
あたしはお前さんの考えなぞお見通しや。何度も使い回したその理屈とて知らぬわけなかろう? ならばあたしがせっかく謎問いした解が、その理屈のわけなかろうが、お前さんはアホやなぁ」

なんだか高額な費用を支払って車検を通してやったことを後悔したくなってきた。
つい先月、あまりにオンボロすぎて車検費用に22万8300円も支払ったというのに、廃車寸前のオンボロ軽トラは恩を仇で返すように高笑いしてくれやがった。
軽トラックから軽トラック少女を蹴落としたらどうなるんだろう?
僕の中に黒い想像力が新たに湧いてきていた。

「だが、当たらずといえども遠からず、じゃ」
「ちゃんと説明して欲しいところだな」
「ダメじゃ、まだ言えぬ」
「まだ?」

すると軽トラック少女は遠くを見遣りながら、下腹部を優しく撫で始めた。
まるで妊婦が、その腹の授かり子を秘密にしなくてはならなく事情があって憂うような横顔。
そんな顔を見せられたら男の僕にはそれ以上の詮索ができなくなってしまうのだった。

――
――

さて、旅の話に戻ろう。
着の身着のまま、風任せのぶらり一人旅にお供するのはナース姿の軽トラック少女。
最後の旅よと語る軽トラック少女に行きたいところはあるのかと訊いてみると、高速道路を走ってみたいというので東北道を南下して首都高で迷子になりながら、東名高速を走って名古屋へ向かった。
オンボロ軽トラックで高速走行したのではぶっ壊れるんじゃないかと心配したが、当の軽トラック少女はご機嫌だったので、たぶん大丈夫なんだろと思ってアクセルを踏み続けた。
まぁ実際には水温計が上がりまくるので各サービスエリアに立ち寄って、休憩を入れながらだったけれど。
軽トラック少女は軽トラックから離れることもできるらしく、サービスエリアに着くと物珍しげに走り回る子供のように僕の手を引いて、振り回してくれた。
鉄屑四輪と自分を卑下する軽トラック少女ではあったけれど、その手はまるで本当の少女のように温かく、場違いにナース服なんか着ているのだから周囲の視線を集めた。
当然、ナース服を着ているのは軽トラック少女だけ。
駐車場に軽トラックを並べているのは僕らだけ。
けれどそれがなんだ。
どうせその場限りの行きずりの人、旅の恥はかき捨てとは言ったもので、なんだか周囲から好奇の視線を向けられれば向けられるほどに旅をしている気分が昂じるのだ。

「旅とはこんなにも楽しいものじゃったか。
いつもは近場をグルグル巡っているだけだったからな」

皮肉をこぼしながらご当地料理を豪快に食べ漁る軽トラック少女。
二人で都会の夜景を遠くに眺めながら、僕は軽トラック少女に笑われて否定された持論を思い出す。
軽トラック猫又化説――30年生きた猫が猫又という妖怪に生まれ変わり、二足で立ち、人語を話し、妖術を使うという。
初年度登録から30年経過した軽トラックも同じく妖怪の類いに本性を変えてしまったのではないか。
まさか少女の姿となって現れるとは思ってもいなかったけれど、これまでに軽トラックにまつわる不思議な出来事だって、その説で一応の納得はつくのであるが。

「さぁ風が冷えてきたようじゃな、車に戻ろう」

すっかり水温計が下がった軽トラックの助手席で、軽トラック少女はまた下腹部を優しく撫でる。
そのお腹に預かり子を宿しているのか、食べ過ぎなだけなのかは、今もわからない。




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軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  第三話



  
                                          



【第三話】



軽トラックの旅は遂に名古屋入りを果たした。
一通り観光して回った後、名古屋港周辺の工場夜景をドライブしながら眺めていると、軽トラック少女は唐突にこう切り出した。

「女三界に家なし、とは言うものの、お前さんには帰るところがあろう。
そろそろ旅も終わりに近づいてきたのではないか?」

僕はちらりと軽トラック少女を見遣っただけにした。

「それとも、まだ女が恋しくならないのかや?
お前さんがあたしに手を出さんのは、どうしてなんよ、聞かせておくれ」

ギアが三速までしかないので暇をしている僕の左手を、軽トラック少女がそっと取り上げる。
自分の胸の方へと持っていき、ナース服の上からほどよい大きさの乳房に触れさせる。

「毎夜毎晩夜伽の相手をするつもりでいた女を、どれだけ焦らせば気が済むというのじゃ? なんぞあたしでは不満かえ?」
「……本音を言えば、僕だって我慢が辛いさ。
お前と旅を始める前までは、一日で二人の女の子を相手にしてたんだ。それが急に五日間も禁欲したんじゃ辛くないわけがないさ。
本当ならラブホに直行したいよ」
「ならば何故そうせぬ。
あたしの正体が機械なのが気に入らぬか?」

おっと、別れ話っぽくなってきた。
話が拗れないように、僕は要点を一つに絞って軽トラック少女に訊く。

「時々、お前はお腹をさする素振りを見せるけれど、それはどうしてなんだ?
もしかして……お腹の中に子供がいるんじゃないのか?」
「まさかお前さん、あたしが妊婦と疑っておったのか?」

意外だったとばかりに軽トラック少女はケラケラと笑い出した。ひとしきり笑った後、目尻の涙を拭いながら軽トラック少女は言う。

「いやいや、笑って済まなかった。
しかしあたしが妊娠とな。それは考えすぎじゃ。考えすぎだが……そうな、当たらずといえども遠からず、じゃな」
「またそれか」
「ふふふ、そう怒るでない。
神に誓ってもいい、あたしの腹には子はおらぬ。信じて欲しい。
だが、あたしが授かり子を抱えていると思い、心配してくれた心を本当に嬉しく思う。 訳あって事情の全てを明かすことはできんでおるが、やはりあたしが惚れた男よ、お前さんになら全てを話しても良かったかもしれんな」
「だったら――っ」
「だったら……やはり帰ろう。
帰り着いた頃にはどうせ種が明かされる、ならばその時まで秘密を抱えさせておくれ。
秘密は女を美しくするとかなんとか、や」

どこぞの漫画の台詞を持ってこられて、一気に気が抜ける思いだった。

「ともかくもお前さん、あたしを抱くのに何の遠慮もいらぬことは約束する。
あたしもお前さんに抱かれたくて化けた姿身よ、これ以上は焦らすでない」
「じゃあ……ホテルに」
「それも構わぬが、あたしはあれに乗ってみたいと思うのじゃが?」

遊園地で次に乗りたいアトラクションを示すように、軽トラック少女が窓の外を指さした。
そこには名古屋港に停泊するフェリーの船体があるのだった。





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軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  第四話


  
                                          



【第四話】



軽トラック少女に手を引かれる形でフェリーターミナルに駆け込んだ。
どうにか締め切りぎりぎりの時間で出港手続きができた。
軽トラックを乗船させる料金の他に、軽トラック少女の乗船料金も発生する理由が個人的に納得いかないものの、あまり難しく考えるのをやめて、とりあえずアウトサイドの客室を借りた。
急ぎのことだったのでコンドームは準備していないものの、たぶん軽トラックだから中出ししてもOKだと思う。
それに中古で買った軽トラックなので処女ということもないと思うので、あまり気を遣わずしっぽり楽しませてもらおうじゃないか。

船内の展望大浴場でゆっくり湯に浸かりながら、ここ数日の旅路を思い出していた。
逃避行的な一人旅のつもりが、軽トラック少女のおかげでずいぶん楽しめたし、気晴らしにもなった。
携帯には件の二人の少女からの着信履歴がずらっと並んでいるが、ようやく二人にも連絡する気力が戻ってきていた。
名古屋港を出港したフェリーはそのまま仙台港まで一気に行ってしまうので、実質フェリーに乗った時点で旅は終わったようなものであった。
そして夏祭りの夜から始まる一連の不思議体験も、未だに軽トラック少女が謎を抱えたままだけど、旅が終わると共に一区切りを迎える気がしていた。

先に部屋に戻り、軽トラック少女が大浴場から戻ってくるのを待つ。
さほど時間をおかず、鼻歌を歌いながら軽トラック少女が戻ってくる。
鼻歌に歌われているのはドリカムの未来予想図2、軽トラのオーディオデッキに入れっぱなしのCDだったから軽トラック少女が歌えるのは当然だった。

「さぁて待たせたな。
今夜はぞんぶんにあたしを抱くが良いぞ」

湯上がりの軽トラック少女の長髪はほどかれ、ナース服の肩を濡らしていた。
無防備に胸元のボタンが外され、鎖骨のラインが艶やかに覗けた。
白ストッキングをわざわざ履き直して来たあたり、着崩した感じのナース服姿で僕を誘っているのは明白だった。
軽トラック少女が後ろ手で部屋の鍵をカチャンと閉める。
硬質の突き抜けるような施錠音が引き金となって、五日間も女を我慢していた僕は軽トラック少女を抱き寄せ、唇を吸った。
片手では軽トラック少女の背を抱きながら、もう一方の手はすぐに股間に滑り込ませた。ショーツの上から性器を一度なぞり、次にはすぐにショーツの中に手を入れた。こちらも割れ目にそって一度なぞった程度ですぐに膣口へと指を入れる。

「んんっ、そんな……に焦るでない……っ」

背を仰け反らせる軽トラック少女のほどよい大きさの胸に顔をうずめる。
ボタンを外された胸元から顔を突っ込んで、直接胸を探る。腹を空かせた子猫のわがままのようになりながら、そうしてバランスが崩れてベッドに倒れ込む。
軽トラック少女に覆い被さると同時に指を膣奥へと捻り込む。

「あっんんっ!」

その深さを維持したままで、一種の聖域のようなナース服を粗雑に乱していく。
ボタンが飛び散ろうがお構いなしに、次はブラジャーを力尽くではぎ取る。
それは流石に軽トラック少女も痛かったようだが、無論僕は謝ったりせず、痛みに顔を顰めた軽トラック少女の唇に舌を突っ込み、露出した胸を鷲掴みに揉んだ。
膣奥をこじる指をくの字に折って攻めると、軽トラック少女の腰が浮く。
もっと、もっと、と強引に奥を攻めると軽トラック少女はキスを拒んで僕を睨み付けてきた。
その咎めた表情を鑑賞させてもらいながら、膣をえぐっていた手を小刻みに動かし始める。

「ぬっ……う、んんっ、あっ……! や、やめっ……ああ゛っ……ぁ!」

締まりの良い膣の中からグジュグジュと水の音が湧き出してくる。
軽トラック少女の棘の表情が、羞恥の悶えと快楽が入り交じった複雑で、ぎこちないものに変わっていく。
そうしている間にも股間からは愛液の水玉が弾ける。
残量が尽きかけて勢いの弱まったウォッシャー液のように潮を噴き出したかと思うと、次第に勢いは増していく。

「ひぁっぐっ、ああ……っ゛、ぐ……はあぅぅ……! やめ……こんな……溢れ、る……っ……!」

僕は軽トラック少女の腰、骨盤を抱きかかえるようにして、さらに手マンを激しくする。

「やめやめやめっっぇぇ!! あああ゛ぁっっぅ!! ああ゛っ! ああ゛あ゛ああっ!!」

背を仰け反らせたと思った次には背を丸めたり、せわしなく暴れる軽トラック少女の股間からは冷却水が漏れ出したかのように大量の愛液が溢れ出る。
逃げだそうとしてばたつく脚に足を絡めて拘束し、膣を掻き回す。
絶叫を続けていた声がぱたりと途絶えたので様子を見ると、せっかく可愛い顔をした軽トラック少女が口を半開きにしたまま白目を剥いていた。
でもせっかくなのでもうちょっと手マンを続けてやると、軽トラック少女はアイドリングが不調のエンジンのようにガクつき始め、僕はそこへ間髪入れずに勃起した性器を突っ込んでった。

「あっ、あ、あっあ、ああっ、あっ、ああっ……!」

まだ白目を剥いている軽トラック少女の最奥をゴツンと突いてやる。
すると奥歯をカタカタ鳴らしながらも視線はこちらを向いた。
エンストしそうな風に震え続けるものだから、アクセルを吹かしてやるつもりで最奥をゴツゴツ突いていく。
今し方たっぷり潮吹きしたばかりの膣は十二分に濡れ狂い、手に馴染んだシフトノブのように性器同士も申し分ない相性だった。

「ぎもぢぃぃっ! すごい゛っ……! こんな……あ、あぅぐ、だめっ、こわれ゛……壊れじゃうっっ! も゛ぅ……壊゛れじゃうのっっぉ!!」

軽トラックの取り柄は頑丈さなんだから大丈夫だろうと判断して、僕はどんどん腰の動きを加速させる。
臨界点に達したエンジンのように吠え続ける軽トラック少女の膣中は、熱く、熱く、溶鉱炉のようだった。

「壊れ゛るっ壊゛れ゛る壊゛れるぁ゛壊れる゛壊れるぉ゛壊れるぅ゛っ゛っぅ!!」

しかし軽トラック少女の膣は精液を搾り取る器官らしく僕の男性器を咥えて離さない。
それどころか僕の射精を急かすように蠕動し、快感の蜜を送り込んでくる。
僕の理想とする女性の容姿容貌、四肢格好をトレースして生まれた少女の正体が軽トラックであることなんか意識から溶け落ち、今や僕の目の前にあるのは僕の理想とする母胎のように思えて猛る。
若く、美しい母胎。
壊れるほどに女を抱こうとするのは、簡単には壊れない健康的な母胎であることを確かめようとする雄の本能と聞いたような気がする。
ならば今僕の下で綺麗な長髪を振り乱しながら絶叫する少女は合格だろう。
強い射精感が押し寄せてきた。

「出すぞ! 中に出すぞっ!!」
「ぁあああ゛あ゛あ゛あ゛っっっっ゛っ゛!!」

二人して息を止めて、最後の一滴まで快感を貪ろうとしていた。
僕はにょう道をキュッと締めて、少女は膣をギュッと締めて、性欲と力任せにお互いの性器を擦り合わせる。
そして後戻りできない射精欲が、数日間の禁欲のためだったろうか、それは自分でも怖くなるくらいの激しさで込み上げてくるのだった。

「あ゛あっ! 出るっっ!!」

そうして僕は少女の膣内で今晩一発目の射精を行ったのだった。





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軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  第五話



  
                                          


【第五話】



「ガソリンを満タンにされるよりも、中出しされる方が何倍も気持ちがいいのじゃな」

うっとりとそう言う軽トラック少女は、僕の腕に絡みついて離れようとしなくなっていた。
フェリーは仙台港に入港し、いざ下船する際になっても軽トラック少女は僕から離れない。
どうにかこうにか軽トラックに乗った時には「また私の中に入ってきたのかや」
とか言うので、しみじみ面倒臭かった。
夏祭り以降、軽トラック絡みで寝た女の子はどの子も後腐れして面倒臭い子ばっかりだなぁと陰鬱な気分になりながら、すっかり夕暮れた東北道をのんびり帰る。

「やはりお前さんとあたしは夫婦になる運命だったのやもしれんな」
「軽トラックと結婚するってどんな運命だよ。
ところでいい加減に話してくれよ、お前が人の姿に化けた種明かし、してくれ
るんだろう?」
「うむ、約束だったな」

高速道路を走りながらというのもなんだったし、夕食時だったのでサービスエリアのレストランに入った。

「もうすぐこの旅は終わってしまうのだな……。
が、満足な旅じゃった。
最後の旅として、これ以上のものはなかったぞ」
「別に最後の旅とは限らないだろう?
また次の旅があるさ」

運ばれてきた料理にほとんど手を付けずに、軽トラック少女は儚げに微笑み、頭を振った。

「そう言ってくれるお前さんのことがあたしは好きだ。
お前さんはあたしのことを好きか?」
「長年乗り続けた僕の愛車だからね」
「そうか、その言葉が聞けて安心したわい」

軽トラック少女は居住まいを正すと、一つ一つの言葉を丁寧に話し始めた。

「お前さんはあたしを猫又という妖怪の類いと考えておったな。
そしてあたしを妊婦ではないかとも怪しんだ」
「どちらも、当たらずといえども遠からず、なんだろ?」
「そうじゃ。
確かにあたしは腹に子を宿した妊婦ではない。
しかしあたしに授かり子があると言えばあるのじゃ」
「……それはどういう意味で?」
「猫が死に際に身を潜める習性があるのは知っておろう?
一体何の因果だったか、一匹の死期迫る猫があたしの身体の中、軽トラックの中を死に場所に選んだのさ」
「……!」
「その猫の亡骸は今もあたしの中にある。
そしてその猫は、もうすぐ猫又と呼ばれる妖怪として生まれ変わる」
「そうなのか」

頷く軽トラック少女。
予想外な話の展開だったが、なんだか面倒臭そうだった。

「とても愛され、可愛がられた猫だったようじゃ。
だからその猫は猫又として生まれ変わるのだ。
妖怪の類いは人の心が生むものだからな、納得じゃろう?」

僕の愛車は、夏祭りが終わりに近づくような寂しさを漂わせながら、ずっと抱えていた秘密を紐解いていく。

「あたしはその猫又妖怪の力を借りて、ちょっとした悪戯をさせてもろうとった
だけじゃ。 勝手にあたしの身体を死に場所に選んだことへの詫びとしては十分すぎる駄賃だったがな。
まさかこんな楽しい旅をさせてもらえるとはな」
「おいおい、妖怪云々を信じろっていうのか?」
「軽トラックの言葉が信じられぬならそれまでだがな」

ケケケと軽トラックがほくそ笑む。

「しかしずっと腹に一物を抱えていたことは詫びよう。
車のどこかに猫の死骸があると教えたのでは、お前さんとてそのままにしておいてくれぬだろう?
猫が猫又に生まれ変わるまでの少しの間、あたしは守り通すつもりでいた。
そういう意味では妊婦らしかったかもしれんな」
「ところで、お前がちょっとした悪戯を始めたのは夏祭りの夜からだろう? それからずいぶん時間が経っているけれど、猫又になるにはそんなに時間が掛かるのかい?」
「そのようじゃな。
死んでからすぐに妖怪となって姿を現したのでは、命の価値が軽んじられてしまうのかもしれん。
喪に服するという心の時間が新たな命を生むのかもしれんな」
「……で、その猫又妖怪は生まれたのか?」

すると軽トラック少女は泣き笑いの表情になって頷いた。

「生まれたさ。
なぁお前さん、あたしは子を産むことなどできない鉄屑四輪よ。
それなのに妊娠しているのかと疑ってくれたお前さんの心が嬉しかったよ、本当に。
もう心残りはありゃせんわ」
「おいおい、なにお別れみたいなことを言ってるんだよ」
「……30年生きた猫が猫又に生まれ変わるというお前さんの話が真なら、あたしもなにかしらに生まれ変わって再び現れることができたかもしれんがな。
猫又に孵った猫様は、猫にしては長生きだったかもしやへんが、たった17の齢だったとはなぁ」

自嘲気味に、皮肉気に軽トラック少女が微笑んだ。
そんなタイミングで僕は背後から声を掛けられて、振り返ってしまった。

「……お父さん?」

お父さんと呼ばれて振り返った先には、高校生っぽい制服姿の女の子が一人。
とても可愛らしく、大事に箱入りに育てられてきたかのような清楚な女の子が僕を見つめて、もう一度、

「お父さん」

と呼ぶのだった。
そんな風に呼ばれる理由はわからないけれど、その瞬間、僕はハッと思い立って軽トラック少女の方を向き直った。
やはりそこにはもう、軽トラック少女の姿はどこにもなくなっていた。
周囲を見回すでもなく、僕は弾かれたように走り出す。
レストランを飛び出して、サービスエリアの駐車場へ、軽トラックの元へ全速力で駆けつけた。
後ろの方で誰かが叫ぶのが聞こえたが、それどころではなかった。
嫌な予感がする。
その予感を確かめるために走り続けた。
軽トラックは駐めた場所にしっかりと駐まっていた。
ドアを開け、キーを差し込む……そして祈る想いでキーを回す。

「――――――――」

しかしいくらキーを回しても、スターターすら動くことはなかった。
何度繰り返しても、それは同じ事だった。

そうして僕の愛車はうんともすんとも言わない鉄屑四輪に成り果ててしまった
のだったが、その姿は旅の終わりを雄弁に物語っているようにも見えるのだった。


【軽トラックに乗った白馬の王子様 軽トラック少女編  完】





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制服と若くて可愛い女の子が大好きなアナタ!
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この単語にムフフと反応されるお客様!
スレンダーでピチピチとした彼女達がお出迎えいたします♪♪




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