放課後の憂鬱 第4章 狼の目(3) 2015/03/13 20:00.00 カテゴリ:放課後の憂鬱 【第4章 (3)】Tシャツから硬く勃った乳首が、ツンと突き出していた。藍の手は、まだ意思とは反して、その勃った乳首を摘もうとしていた。が、辛うじて思いとどまった。(もう・・行かなきゃ・・)ますます顔を赤らめ、興奮が冷めぬまま更衣室を後にした。部室の扉に手をかけて、藍はハッとなった。(あ、あたし・・・なんて格好してんの・・・)藍の目は自分の胸に落ちた。先程の興奮のまま、乳首がはっきりと突き出ていた。本当の藍が、意識を取り戻しかけたのだ・・・。(えっ、なんで?・・・やだ、着替えなくっちゃ)更衣室に戻ろうと後ろを向いたその時だった。部室の扉が音を立てて開くと、みんなが出てきた。「藍ちゃん、遅かったね。どしたの? OKでたから、早速行くよ。」思わず両手で胸を覆っていた藍に、後ろから高科がポンと肩を叩いた。その瞬間、藍の胸はドキンと高鳴り、着替えに行こうとしたことを忘れてしまった。藍が振り返ると、高科の顔が目の前にあった。その顔が、急に心配そうな色を浮かべた。「あれっ? ちょっと顔が赤いけど・・・だいじょうぶ?」「あ、あの・・はい、だいじょうぶです」藍はそう答えると、ますます胸の高まりを覚えるのだった。プールに到着すると、吉田が入り口の鍵を開けた。塩素の臭いが僅かに残っている。みんなは入口から奥へと入ってゆくと、やがて重そうな鉄の扉の前で足を止めた。「さぁ、ここだ。」そこは薄暗く、四方をコンクリートで固められた狭いシャワー室だった。一部屋しかなく、鉄の重たい扉がある。無理やりシャワーが取り付けられた、不自然な部屋だった。扉の上はかなり開いているが、人が通れるほどではない。下には僅かな隙間がある。それ以外は扉を閉めてしまえば密室となる。その鉄の扉も、外に鍵らしきものがついている。どうやら元は、小さな物置だったらしい。いつもの藍なら、そこに何か危険なモノを感じただろう。しかし今は、みんなといられる、仲間として扱ってもらえることの嬉しさ、そしてなにより高科への仄かな思いが、不安を感じさせる心を押さえ込んでいた。「上からライトだな。暗すぎる。あと水出ると困るから元栓閉じてくれ。」高科がてきぱきとそう言うと、部員たちがセッティングを始めた。「元栓、OKです。ひねってみて下さい!」伊藤がそう言うと、高科がシャワーを全開した。水はちょろっと少しだけ出たと思うとすぐに止まった。「よーし、OKだな。藍ちゃん、ここに入ってくれる?」高科が藍にそう言うと、藍は少し不安だったがすぐに従って薄暗いシャワー室の中に入った。「じゃあ、ドア閉めるよ。」高科がいい終わらないうちに、ガチャンと大きな音とを立てて鉄の扉が閉じられた。※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。 尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。 無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。 同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみのアブナイ体験とSMチックな官能小説 目次へ 第4章(4)へ