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見えぬ赤い糸 第1話










【第1話 風呂場】


「すみません、戸籍謄本が欲しいのですが」
「それでしたら、これに記入してください」役所の窓口で大学生と思われる女性が用紙を貰い、書き込んでいく。
「これで、よろしいでしょうか?」
「結構です、暫くお待ち下さい」受付をすますと名前を呼ばれるのを待った。
「宮川さん!」名前が呼ばれ、返事をして窓口に立つと「確認して下さい」コピーされた用紙が渡された。
女性は「宮川靖子」と書かれた名前を確認して「間違いないです」と返事し、手数料を払うと自宅に戻った。
「これで、書類は揃ったし」漏れがないか確認していく。
靖子は就職が内定したので、会社から求められる書類を整えている。
「どうして、こんなのが必要なのかしら」疑問に思いながら、戸籍謄本を見ていると「そんな!」
思わず声を上げたが、謄本には「養子」と書かれてあったからだ。
「嘘よ、そんなはずないわ…」念のため弟の寿哉を見ると「子」と書かれてある。
「間違いないわ。私は養子なんだ。寿哉とは血が繋がってないんだ…」呆然としている。
「この事は秘密にしておいた方がいいわ」書類を置くと、台所に立って夕食の準備を始めた。


靖子は高校生の時に母を交通事故で亡くし、父の寿治、弟の寿哉と3人で暮らしている。
その父も心労が溜まり、肝臓を患って入院しており、実質には寿哉との2人暮らしになっていた。
靖子が調理を始めて間もなく「ただいま!」元気な声で寿哉が帰ってきた。
「まだ出来てないから、お風呂に入って!」
「わかった。そうする」寿哉は着替えを取りに行くと先程の戸籍謄本が目についた。
「就職する時って、こんなのも必要なんだ」自分もいずれは就職するから気になって、見つめた。
「あれ、姉さんが…」寿哉も、養子と書かれた欄を見てしまった。
「そんな、姉さんと血が繋がってないなんて…」信じられないと言った顔で自分の欄「子」見ると信じるしかない。
「姉さん、知っているのかな?」そっと戻し、着替えを持って風呂場に向かった。
風呂場に入ると服を脱ぎ、お湯で体を洗い浴槽に浸ったが、先程のことが脳裏から離れない。
「姉さんが他人だなんて信じられない。姉さんが知ったら、ここから出て行くのかな?」靖子に淡い恋心を持っていたから尚更だ。
「もし、他人だったら、お嫁さんにしてもいいはずだよな…」自問しながら考えていると「背中、流そうか?」靖子の声がした。


「ウン、洗って欲しいな」寿哉が頼むと靖子が入ってきた。
「姉さんに洗って貰うなんて、何年ぶりかな」そうい言いながら立ち上がると股間が丸見えになっている。
それには「隠すのよ、姉弟でも前は隠すの!」慌てて目を逸らせた。
「僕は、恥ずかしくないよ。姉さんになら見られてもいい」
「そういう次元じゃないの。そこはみせる所じゃないの」
「わかったよ」渋々、股間を押さえて浴槽から上がった。
「今度、そんな事したら、洗ってあげないからね」
「もうしないよ」
「それなら許してあげる。ほら座って!」靖子に背中を向けて座ると、石鹸が塗られていく。
「昔はこうやっていたわね。懐かしいな」
「そうだよ、僕が、姉さんのオ○ンコに指を入れたら泣いたよね」
「馬鹿、そんなオ○ンコなんて言わないで!」
「だったら、何と言ったらいいの?」
「そんなの、自分で考えるのよ!」昔のことを思い出したのか靖子の顔が赤く染まった。
(そんな事があったわね。あの時は凄く痛かったな)思い出しながら背中を擦り、お湯で流すと「姉さん、前もやってよ」寿哉は振り向いて正面を見せた。


「隠すのよ、丸見えになってる!」黒い絨毛の中にある赤黒い肉竿が目に留まった。
(オチンチンが、剥けてる…。寿哉も大人になってるんだ…)目を逸らして、見なかったことにした。
「ほら、洗ってよ!」寿哉は靖子の手を掴んだ。
「わかったわ、洗うわよ。でも、今回限りだからね」催促に負けて首に石鹸を塗っていく。
その後、胸、腹と塗って股間が残された。
「ここは自分でして…」姉弟といえども肉竿は触りたくないが「ダメ、やってよ!」手を掴まれ、肉竿を掴まされた。
(熱いわ、オチンチンが熱い。これが、寿哉の、オチンチンなんだ…)触っている内に、自然と呼吸が荒くなっていく。
そんな靖子に「こうやるんだよ」手首を掴んで動かし出すと、肉竿が膨らみきってしまった。
(カチカチだ、こんなに堅くなるんだ!)心臓の鼓動も速まった。
「わかったわ、こうやればいいのね」目を背け、擦り続けると「気持ちいい。このまま抜きたいな」声を上げた。
「馬鹿、もうやってやらないわ。そんな考えは不潔よ!」手を退けて水を掛けた。
「謝るよ。もうそんな事言わないから、もっとやってよ」
「ダメ、これで終わりよ」キッパリ断って風呂場から出て行った。
「もっとやって欲しかったのにな…」消化不良になりながらも自分で洗い出した。


一方、靖子は食事を並べているが「寿哉のオチンチンがあんなに堅くなるなんて…」まだ興奮が収まっていない。
「弟じゃなかったら、やってもいいけど…」戸籍上は姉弟ではないが、実生活では姉弟として育ったから割り切れない。
「とにかく、あの事は、言わない方がいいわ」秘密を誓いながら準備をしていると寿哉が、風呂から上がった。
「待って、直ぐ盛るから」
「そうして、部活で腹ぺこなんだ」
「そうだろうと思って、大盛りよ」寿哉はそれを受け取ると一気に食べた。
(気づいてないわ、良かったわ)安心の靖子だが(姉さん、いつもと同じだ…)寿哉も安心していた。
食事をすませた寿哉は受験勉強を始めたが、靖子のことが気になっていた。
「いつまでも、一緒にいて欲しいけど…」勉強が身に付かない。
「頭を冷やした方がいいな」台所に行くと靖子はいない。
「あれ、姉さん、どこにいるのかな?」見回すと風呂場の電気が点いている。
(きっと、あそこだ…)悪いと思いながらもそっと覗くと、服を脱いでいる所で、真っ白なパンティとブラジャーだけ身に着けている。
(姉さんがもうすぐ裸になる…)股間が熱くなり、肉竿が膨らんでしまった。





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