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性奴隷~白い快楽  第10話



  
                                          

第10話



        相川の興奮も、最高潮に達していた。
        男根は鋭く反り返り、藍子の腰部を圧迫していた。
        そしてその先端からは、性行為を促す潤滑油が溢れ出ていた。

        「社、社長、、俺、俺にも、はぁ、はぁ、俺にもやらせて下さい……」
        「何じゃと! マンコはダメだ! このマンコは俺のモノだ!」
        「えっ、、そ、そんな……」
        「さっきの約束を忘れたのか!」
        「で、でも、、俺も、俺にも触らせて下さい!」
        「え~い! しつこいヤツだな! ダメだと言ったらダメだ!」
        「社長、、お願いです、、」
        「ぐぅぅぅ…… この若ぞうが! じゃあ仕方がない、見るだけならい
        いだろう!」
        「あ、ありがとうございます!」

        相川は、亀山からの許可を得ると素早く藍子の正面に回りひざまずいた。
        そしてその瞬間、相川に委ねていた藍子の上半身は真後ろに倒れこみ、
        下半身のみをベッドの縁に突き出す体勢となった。
        藍子の身体は、亀山からの激しい攻撃で精気を失い、開脚したまま動か
        なかった。

        「ほれっ!見ろ……」

        亀山が促した途端、相川は顔面を突き出し藍子の股間に接近させた。

        「どうだ!綺麗なマンコだろ! わぁはっは~~~!」
        「こ、これが、、これが先生の、、うぅぅぅ……」
        「そうだ! 相川君、もういいだろう~」
        「えっ…… も、もう少し見たいです、、で、できれば中も……」
        「中も? うむ…… 君には呆れた、、仕方がない……」

        亀山は行為を再開させた。
        そして、隣で覗き込んでる相川の目前に、親指と人差し指で開口された
        女陰が映し出された。

        「どうだ! いい眺めじゃろう!」
        「あ、は、はい、、最高の眺めです、、」

        相川は、唾液を垂らしながら凝視していた。
        そしてブリーフの上部からは、勃起した男根が顔を覗かせていた。

        「社、社長、、指を、指を挿れてみて下さい、、はぁ、はぁ、はぁ、、」
        「うっしっし~~~、、、ほれっ!」

        「あっ、、あぁ~~~~~」

        藍子の淫声が、再びこだました。
        そしてその淫声は、亀山の人差し指が円転を再開した瞬間に、激しさを
        増した。

        「あぁぁぁぁぁ~~~、いや、、だ、だめ、、あぁぁぁぁぁ~~~」
        「それっ! どうだ! これでもか!」
        「ひぃ~~~~~、、いゃ~~~~~、、だめ~~~~~、、」

        相川の顔面にも、愛液が飛び散った。

        「せ、先生、、先生、、先生、、はぁ、、はぁ、、はぁ、、うぅ~~~~~」



        相川の異変に気付いたのは、亀山だった。
        相川は興奮状態に陥り、自らの男根を曝け出し自慰をしていたのだった。
        唾液が垂れている口からは、慟哭のような呻き声が発せられ、頬が真っ
        赤に紅潮していた。
        ブリーフを太股まで下げ、勃起した男根を右手でゆっくりしごいていた
        のだ。

        「先生、、先生、、好きだ、、はぁ、、はぁ、、はぁ、、うぅ~~~~~」
        「な、なんだ! 情けないヤツだな!」
        「社、社長、、い、挿れて、挿れてもいいですか、、はぁ、、はぁ、、うぅ
        ~~~~~」
        「な、なんだと! このバカもん! 血迷ったか!」
        「せ、せめて、、お尻、、お尻に、、お願いです、、」
        「尻…?」
        「は、はい、、お尻の中でいいです、、お願いです、、も、もう限界です、、」
        「尻か……うぅぅぅ」
        「お願いです! お願いします……!」
        「よっしゃ! 大サービスだ!」

        「きゃぁぁぁ~~~~~、だ、だめ~~~~~、、やめて~~~~~、、」

        藍子の悲痛な叫び声が、部屋中に鳴り響いた。



        相川は、すぐさま立ち上がり藍子の背後に回った。
        そして、藍子の小柄な身体を軽々と持ち上げ膝の上に降ろした。

        「先生、、先生、、お、お願いです、、挿れさせて下さい……」
        「だ、だめだめ、お尻になんて嫌!」
        「で、でも、、俺、もう無理です、、我慢できません、、はぁ、、はぁ、、ね
        ぇ、、お願いです、、はぁ、、はぁ、、」
        「やだやだやだ、、ちょ、ちょっと、、だ、だめ、、」

        藍子の股間の下から突き出た男根は、真上を向いて反り返っていた。
        そしてその先端からは、おびただしい量の液体が、肉棒に伝わり睾丸に
        まで及んでいた。
 
        この光景を見ていた亀山は、奇妙な興奮を覚えた。
        開口された女陰の直前にいきり立つ肉棒……。そして女陰の下に潜む菊
        門……。
        亀山にとって、これまで経験した事のない何かが、ふつふつと湧き上が
        ってきた。


        女遍歴は相川より上回っている。
        しかし己の肉棒と比較すると、大きさでは劣ってはいないものの、迫力
        では相川の方が勝っていた。
        天井に向いてそそり立つ若き肉棒は、初老の男のものよりも、強硬さと
        威圧感が感じられた。


        「挿れてやれ……」

        亀山が号令をかけた。

        「は、はい、先生、先生、挿れさせていただきます、、はぁ、、はぁ、、」

        「……まったく、相川さんったら嫌だわ……」

        藍子は観念した。
        秘部に密着し、いきり立った若き肉棒の前では、拒む理由が見出せなか
        った。

        「相川さん、お願い、、ゆっくりね、、」
        「は、はい、、」

        藍子は自ら腰を浮かせ相川に協調した。
        そして相川は、肉棒の先端を藍子の菊門に焦点を合わせた。

        「お願い、、ゆっくりね、、挿いるかしら……」

        若き肉棒が、液体を滲ませながら、頑なに閉ざされた小さな菊門に密着
        した。
        そしてその液体は、その箇所を貫通させるための潤滑油としては、十分
        過ぎるほどの効果を備えていた。

        「ちょ、ちょっと、、ちょっと痛い、、」
        「も、もう少しだ、、お、挿いる、、挿いるよ、、うぅぅぅ……」
        「あ、いや、、あ、痛っ、、いや、、あ、あ、あっ!」

        この時、肉棒の先端が菊門に捻じ込まれ、亀頭部分だけが体内に埋没し
        た。

        「先生、、いい、、いいです、、最高です、、」
        「はぁ、、はぁ、、もう、、やだわ、、相川さんったら、、はぁ、、はぁ、、」
        「先生、、はぁ、、はぁ、、い、痛くないですか?」
        「う、うん、、ちょ、ちょっとね、、でも、、でも平気みたい、、」
        「じゃ、も、もう少し深く挿れましょう、、はぁ、、はぁ、、」
        「あっ、、は、はい、、」




※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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性奴隷~白い快楽  第11話


  
                                          


第11話



        藍子はゆっくりと腰を沈め、肉棒の半分が体内に吸い込まれた。

        「ふぅぅぅ、、気持ちいい~~、、先生、最高です、、」
        「な、なんか、変な、変な感じ、、あぁぁぁ~~~」
        「じゃ、じゃあ、、今度は、今度は僕が、、、」

        相川は腰を浮かせ、肉棒の全てが埋没された。
        そして藍子の了承を得ず、腰を上下に浮沈させた。
        その運動は、雄の本能に全てを捧げるという、絶対的証明に他ならなか
        った。

        「うっ、うっ、うっ……」

        相川は、腹部と尻の筋肉を強張らせ、唇を尖らせながら溜息を漏らした。


        相川の女性遍歴は、それなりに豊富だった。
        しかしアナルへの挿入は未経験だった。
        経験した事のない感触に、相川の男根は興奮と熱気に包まれていた。

        「うっ、、うっ、、うっ、、はぁ~、、うっ、、うっ、、うっ、、はぁ~、、
        先生、、あぁ~~~、」
        「あっ、、あっ、、あっ、、あぁ~、、あっ、、あっ、、あっ、、あぁ~
        、、そ、そんな、、いゃ~~~」


        藍子から発せられる淫声は、相川の溜息と波長が合っていた。
        そして藍子の体内に存在する肉棒からは、溢れ出る潤滑油の量が更に増
        し、摩擦感が薄れていった。

        「せ、先生、、はぁ、はぁ、はぁ~~~、お、俺、、やばいっす、、あっ、、
        うぅ、、、」
        「はぁ、はぁ、はぁ……、あ、相川さん、い、いゃ、、はぁ、はぁ、あぁ
        ぁぁ~~~」
        「俺、、俺、、やばいっす、、出しちゃっても、出しちゃってもいいっすか
        っ?」
        「えっ、、そ、そんな、、あっ、あっ、うっ、、」

        上下運動の度に屈伸される肉棒の表皮が、快感を超え射精を促していた。



        「うぅ、、出せ! 出してやれっ! 中に出してやれっ!」

        この時、二人の動態を鑑賞していた亀山が、突然罵声を上げた。

        「出せっ! 出してみろっ! 尻の中ならいいぞ!」

        亀山の視線には、上下運動の度に開閉される藍子の女陰があった。
        そしてその箇所からは、おびただしい量の愛液が菊門に滴り落ち、上下
        運動を円滑にしていた。
        目の前で繰り広げられている異様な光景に、亀山の興奮度も極点に達し
        ていた。

        「社、社長、、い、いいんですね、、じゃあ、、じゃあ、出しちゃいますよ、、
        はぁ、、はぁ、、」

        相川の動作が速度を増した。
        そして背後から乳房を鷲掴みにしている両手の握力も、次第に強さを増
        してきた。

        「あぁ~~~~~、だめ~~~~~、あぁぁぁ~~~~~~~~」

        身体の下から激しく突き上げられる感触に、藍子も異様な興奮に襲われ
        ていた。
        相川のいきり立つ肉棒が、自らのアナルに挿し込まれている様子が想見
        され、妖しい興奮を覚えていた。
        そして尻に叩きつける打撃音と相川の呻き声が調和し、快楽の泉へと導
        いていった。

        「せ、先生、、あぁぁぁ~~~~~、先生、、あ、あ、あ、で、出そう、
        出そうですっ!」

        相川の動きがベッドを軋ませ、尻への打撃音と呻き声が激しさを増した。

        「うぅぅぅ~~~~~、あっ、あっ、うぐっ、、あぁぁぁ~~~~~~~~」
        「ひぃ~~~~~、あぁ~~~~~、い、いい、いい、あぁぁぁ~~~
        ~~~~~」


        「そりゃぁ! 出せっ! 中にぶち込め~~~~~」


        「あっ!、あっ! あっ! あ、出、出る! あぁぁぁ~~~~~~~~」
        「あぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~」

        次の瞬間、二人の身体は仰向けに倒れていた。



        二人は暫くの間、動けなかった。
        そして菊門に突き刺さっていた肉棒はすっかり衰え、自然に抜け落ちて
        いた。
        つい数分前までは、獣を狙う弾丸のようにいきり立っていた肉棒も、今
        はまるで抜け殻のような無惨な姿をしていた。


        「今度は、わしの番だ」


        相川が譲るような仕草を見せ、ゆっくりと藍子の身体から離れた。

        「相川君、君はそこに立って見ていなさい。見物するのも悪くないぞ~! 
        わっはっは~」

        そして亀山は、ベッドの中央で跪いた。

        「藤沢君、四つん這いになりなさい」

        藍子は亀山に尻を向けて四つん這いになり、自ら肘をつき腰を高々と上
        げた。

        「どれどれ、マンコはどうなってるかな? うっしっし~~~」

        亀山が、2本の指をゆっくりと女陰に差し込んだ。

        「ほほう、、潤ってるな、、ひっひっひ、、今、挿れてやるからな!」

        亀山の巨根の先端からは、白濁色の潤滑油が滲み出ていた。
        そしていきり立っている巨根を陰部の中央に押し当てた。


        「それっ!」
        「あぁぁぁ~~~」


        挿入時の抵抗感や摩擦感は、藍子も亀山も殆んど感じられなかった。

        「それっ!、それっ!、それっ!」
        「あぁぁ!、あぁぁ!、あぁぁ!」

        亀山は、大きな腰を力強く前後に往復させた。
        そして蜜壷に蓄えられていた愛液と白濁色の液体が混じり合い、卑猥な
        音を醸し出していた。

        「それっ!、それっ!、それっ! うっしっし、、いい音だ! それっ!」
        「あぁぁ!、あぁぁ!、あぁぁ! ぃ、いや~、、は、恥ずかしい~~!」


        相川は、この光景を真後ろから見ていた。
        亀山の尻は、割れ目の奥まで体毛が茂っていた。
        そして長く垂れ下がった睾丸が、往復運動により大きく揺れ、女陰を打
        撃していた。

        「うぅぅぅ……」

        時間が経過するにつれ、相川の身体にも変化が現れた。
        憧れの異性が目前で犯されている様子が、相川の脳裏を刺激した。
        そして、脳裏から男根に刺激が伝わるまで、長い時間を要しなかった。

        確かに目的は達成した。
        しかし相川が実行した射精場所は、本来望むべき箇所ではなかった。
        若い女体とはいえ、菊門への挿入と蜜壷への挿入とでは感度が歴然とし
        ていた。

        「うぅ、、、」

        相川の右手は、自らの男根を握っていた。



※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
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性奴隷~白い快楽  第12話


  
                                          


第12話



        亀山の股間の奥からは、藍子が悶え狂う様子が映し出されていた。
        顔をシーツに沈め、眉間にしわを寄せ、大きく開いた口からは唾液が滴
        っていた。
        相川の興奮を再び目覚めさせたのがこの情景だった。

        そして背後にいる相川の存在も、亀山の興奮を高ぶらせていた。
        相川が成し遂げることができなかった性器への挿入が、亀山を優越感に
        浸らせていた。
        まさにこの心理は、権力に勝る雄の本能そのものだった。
        亀山の腰の動きは、弱者を嘲笑うかのごとく激しさを増していった。

        「それっ! それっ! それっ! ほりゃっ!……」
        「あぁぁ! あぁぁ! あぁぁ! あふぅぅ!……」

        挿入の拍子も、深浅と速度が不規則に変化していた。


        この挿入形態に、藍子もまた絶頂へと導かれようとしていた。
        延々と継続される不規則な前後運動に、理性よりもいち早く子宮が反応
        していた。
        そして微かに目を開くと、股間の後方で自慰をしている相川の姿が目に
        入った。


        「あぁぁぁ~~~、ゃ、やだわ~~~、、相川さん、、み、見ちゃだめ~
        ~~」(藍子)
        「はぁ、、はぁ、、せ、先生、、俺、なんか、なんか興奮してきた、、」
        (相川)
        「相川君、見えるかっ! ぐひひひ~~~、、いい眺めだろ~~~、、そ
        れっ!」(亀山)
        「あぁぁぁ~~~、そ、そんなの… そんなのだめ~~~、あぁぁぁ~
        ~~」(藍子)
        「せ、先生、、気持ちいいですか~? 先生、俺、興奮してます、、先生、、」
        (相川)
        「それっ! それっ! それっ! ほりゃっ! ほぉ~~~、気持ちい
        い!」(亀山)
        「はぁぁぁ~~~、だめ、、も、もう、、あぁぁぁ~~~」(藍子)
        「せ、先生、凄いです、、せ、先生、凄いです! はぁ、、はぁ、、はぁ、、」
        (相川)
        「それっ、、あふぅ、、うぅぅぅ、、そりゃ、、うぅぅぅ~~~」(亀山)
        「あぁぁぁ~~~、、も、もう、あぁ、、あぁぁぁ~~~」(藍子)
        「うぅぅぅ、、あふぅ、、俺、俺、うぅぅぅ……、、あああ、、」(相川)
        「おぉぉぉ~~~、あふっ、、で、出そうだ、、あふっ……」(亀山)

        3人共、ほぼ同時に限界を迎えていた。
        藍子は顔を紅潮させ、相川の男根は鋭く反り返っていた。
        そして女陰に突進している亀山の肉棒からは、濃厚な液体が滴っていた。
        その液体は蜜壷に挿入されているため確認することが不可能だが、明ら
        かに精液の一部に他ならなかった。

        「だ、だめ、、もう、もう、だめだゎ~~~、い、逝きそう~~~、あぁ
        ぁぁ~~~、逝くぅ~~~~~」(藍子)
        「せ、先生、、俺も、俺も、俺も出る、、出る、、出る、、あぁぁぁ、、、出
        るぅ~~~~~」(相川)
        「そりゃ、、い、いくぞっ! いくぞっ! うぐぐ、、それっ! うわゎ
        ~~~~~、、うぅぅぅ~~~~~」(亀山)

        その瞬間、藍子の意識は遠ざかり、目の前が真っ白になった。
        そして相川の肉棒からは精子が散布され、亀山の精液は、藍子の肉体の
        最深部で散乱した。





        ――1年後――

        仙台市郊外にある総合結婚式場「グランデール宮城」で今日も新たな幸
        福が2つ誕生した。
        新緑が芽生える5月上旬、爽やかな晴天の下、とても清々しい2組のカ
        ップルだった。
        純白のウェディングドレスと可憐なブーケに彩られた花嫁は、まさに天
        使そのものだった。

        「ご苦労様!」

        午後9時過ぎに、藍子は専属サロンの控え室に戻った。

        「あっ、先生、お疲れ様でした」
        「先生、疲れた~、もう動けません」

        2名のスタッフは微笑みながら答えた。

        「今日も2本(2つの披露宴)無事こなせてほっとしたわ。あなた達の
        お陰よ!」

        藍子はテーブルの上の紙コップに、ペットボトルのお茶を入れながらス
        タッフを称えた。

        「でも先生……、披露宴2本を3人でこなすのは大変です。もう少しス
        タッフを増やしてほしいです」
        「私も賛成です!」

        「はいはい、でももう少し我慢して。お店だってスタッフが不足してる
        んだから……」
        「は~い、わかりました」

        現在ヘアーサロン・モダには、店長、マネージャの他、8名のスタッフ
        が在籍し、内2名のスタッフが婚礼を担当していた。
        この婚礼を担当する2名のスタッフは、開業当初から働いていたスタッ
        フだった。
 
        昨年の秋に、大成ホテル系列の結婚式場「グランデール宮城」の専属サ
        ロンとして活動を始めてからは、モダの経営状況も順風満帆だった。
        店長やマネージャ、スタッフの人件費と、材料費、光熱費などの営業経
        費、その他交際費などを差し引いても、純利益が数百万円を超える月も
        少なくなかった。
        そして何よりも藍子の私生活を豊にしたのは、亀山からの援助だった。
        藍子は、少なくても月に2~3度は亀山と身体を重ね、時には相川も同
        席していた。
        そしてその都度亀山から現金が手渡され、その額が100万円に達する
        月もあった。

        「そろそろ帰りましょうか? 今日はお疲れ様でした」
        「はい、先生お疲れ様でした」

        2名のスタッフと共に、藍子は裏の駐車場に向かった。

        「じゃあ、気を付けてね!」
        「先生、おやすみなさい!」

        藍子は、愛車のベンツに乗り込んだ。
        この車は、3ヶ月ほど前に現金で購入した。
        真っ白のボディと黒の本皮シートが、絶妙に調和していた。

        愛車を走らせ約15分ほどで仙台市中心部にある高級マンションに着い
        た。
        駐車場に愛車を止め、エレベーターで10階に昇り、部屋のドアの前で
        立ち止まった。

        藍子にとって、この瞬間がたまらなく辛かった。



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性奴隷~白い快楽  第13話


  
                                          


第13話



        つい半年前までは古ぼけたアパートで暮らしていたが、いつも優しく出
        迎えてくれる夫がいた。
        経済的には楽ではなかったが、それを超越した幸福感がそこには存在し
        ていた。

        昨年の秋にグランデール宮城の専属サロンになって以来、結婚式の前撮
        りや披露宴のミーティング、打ち合わせ、ドレス選びと息もできないく
        らい忙しい毎日が続いた。
        式場のプランナーとの打ち合わせが終了するのは、いつも深夜12時を
        過ぎていた。

        円満な夫婦生活に亀裂が生じたのは、ちょうどその頃だった。


        ◇


        「なぁ、藍子、おまえ男でもいるのか?」

        ある日、夫の武彦が言った一言が引き金となった。
        その日の武彦は、かなり酒によっていて、帰宅したのは午前2時を過ぎ
        ていた。
        藍子はミーティングを終え、一足先に帰宅していたのだった。

        「……」
        「何か言え!」
        「……どういう意味?」
        「だから、男がいるのか聞いてるんだ!」
        「本気で言ってるの?」
        「ああ本気だ! 図星だろ!」
        「……」
        「それみろ!やっぱりそうだろ!」

        藍子は、否定の言葉がすんなりとは出てこなかった。
        そして亀山と相川の姿が目に浮かんだ。

        「酷いわ!」
        「酷い? 酷いのはどっちだ!」
        「それに……」
        「それになんだ?」
        「何か証拠でも……?」
        「証拠? はっはは~、おまえの態度そのものが何よりの証拠さ!」
        「……」
        「最近、帰宅するとすぐにシャワーを浴びるし、俺が誘っても拒むし
        ……」
        「それが証拠? 私だって疲れてるのよ!」
        「疲れてる? ははは~、セックス疲れか?」
        「えっ……?」
        「俺は勘が鋭いんだぞ! バカにするのもほどほどにしろ!」

        確かに武彦の勘は鋭かった。
        夫以外の男性と肉体関係を持ち、今もなお継続している。
        心こそ奪われていないものの藍子の肉体は快楽に喘ぐ亀山の性奴隷と化
        していた。

        そしてこの日以来、二人の間に会話が消え、3ヶ月後には武彦から離婚
        届が手渡された。


        ◇


        部屋に入り照明をつけると、見慣れた情景が照らされた。

        藍子は武彦と離婚した後、このマンションをローンで購入した。
        頭金の500万円は、全て亀山が支払った。

        部屋の片隅に置かれている写真立てには、藍子と武彦の仲むつましい姿
        があった。
        写真に写る藍子は、純白に輝くウェディングドレスを身にまとい、武彦
        はいとおしそうな眼差しで藍子に微笑んでいた。
        武彦との離婚が成立した時、二人の思い出の品は殆んど処分したが、こ
        の写真だけは捨てることができなかった。

        藍子は自らの夢を実現させるために努力を重ねてきた。
        そしてその努力を陰で支えてきたのが武彦だった。

        写真を見ながら幸せな新婚生活を思い浮かべると、藍子の孤独感は一層
        強くなった。

        しかし亀山との行為中は、そんな孤独感から開放された。
        絶頂時の快楽の波が体内に宿り、その孤独感が押し寄せる度に肉体が亀
        山を求めていた。
        藍子の肉体は、もはや亀山の支配下に置かれ、引き返すことができない
        身体に変化していたのだ。


        突然、携帯電話が鳴った。
        亀山だった。

        「もしもし、わしだ」
        「社長、こんばんは……」
        「明日の夜、時間あるかね?」
        「あ、はい、9時過ぎでしたら大丈夫です」
        「9時過ぎだな?じゃ待ってるぞ!」
        「わかりました、失礼します。あっ、社長!」
        「うむ?なんだ?」
        「久しぶりに相川さんもご一緒できませんか?」
        「何!相川もか?」
        「はい。その方が楽しいですわ、うふふ……」
        「そうか… じゃ、相川君にも声をかけてくれ!」
        「わかりました!」


        電話を切り部屋の窓を見た。
        藍子はガラスに映し出されている自分の姿が、冷酷で醜い性奴隷に見え
        た。
        そしてその姿の向こう側には、きらびやかな夜景が幻想的に広がってい
        た。


        【性奴隷~白い快楽 完】




※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
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