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援交ブルース 第10話



  
                                          


【第10話】


        
        クルマは駅前から少し遠ざかり大通りから1本入ったオフィス街の一角
        に止まった。
        昼間はOLやサラリーマンで賑わうこの界隈も、夜が更けると人通りも
        少なくなり静寂が訪れる。
        クルマが止まるとおもむろに私は事の次第を話し始めた。
        車井山さんの注意も聞かず再び援交をしてしまったこと。
        客が二人の男性で散々もてあそばれたこと。
        お金をもらってそのような不純なことをしている自分に嫌気が差したこ
        と。
        私が話している間、車井山さんは真剣なまなざしで聞いてくれた。

        話し終ったあと、止めどもなく涙が溢れた。
        車井山さんはそんな私をギュっと抱きしめてくれた。
        私は車井山さんの胸に抱かれて泣きながら、忘れかけていた大切なもの
        を思い出したような気がした。
        私が話し終えても車井山さんは何も語らなかった。
        髪をやさしく撫でてくれて、唇を重ねて来た。

        (チュッ……)

        それはほろ苦く切ない味のキスだった。
        キスをしていると、何か心が洗い清められていくように思えた。

        その時だった。
        自分でも信じられないような言葉が私の口から飛び出した。

        「車井山さん、今夜、私を抱いてくれませんか……お願いです……。私
        を、私を、ひとりにしないでぇ……」

        車井山さんの優しさに包まれて、私は頭が混乱してしまっていたのかも
        知れない。

        「ありさちゃん……」
        「車井山さん……」

        次の瞬間、車井山さんは私を振り解いてハンドルを握りクラッチを踏ん
        だ。
        あまりに急な発進だったので私の身体は激しく揺れた。

        (うわぁ~荒っぽい……車井山さん、私が変なことを言ったから怒った
        のかな……?)

        身体が揺れたのも当然だった。
        車井山さんはローギアを入れずに一気に2速発進をしたのだった。
        クルマは繁華街を迂回して池袋駅の西口の方に向った。
        まもなくクルマはキラキラとネオンの灯る建物の中へと吸い込まれてい
        った。

        駐車場らしき場所でクルマは止まった。
        幸い周囲には人気がなかった。
        クルマから先に降りた車井山さんは助手席に回り込みドアを開けてくれ
        た。
        緊張する私をほぐすように車井山さんはそっと手を取ってくれて、ホテ
        ルの自動ドアを通り抜けた。
        ホテル内は外観の派手さとは違って、落ち着いた配色でゆるやかなBG
        Mが流れていた。
        エントランスホールには部屋の一覧表示パネルがあった。
        もう遅い時間だったからか、空き部屋を示すライトがほとんど消えてい
        た。
        車井山さんがライトの灯っているパネルのボタンを無造作に押すと、自
        動的に鍵が飛び出してきた。

        部屋の鍵を握りエレベーターに乗り込んだ。
        部屋は10階だった。
        車井山さんと二人きりになったとき、すごく不思議な気がした。
        二人が会ったのはハンバーガーをご馳走になった日と今日だけなのに、
        以前からよく知っている人のように思えて……。
        でも何だか照れくさくて車井山さんの顔をちゃんと見れなかった。
        もしかしたら高鳴っている胸の鼓動が車井山さんに聞こえたんじゃない
        かしら。

        (緊張するなぁ……あぁ、もうすぐ車井山さんに抱かれるんだぁ……。
        やぁ~ん、どうしよう……)

        車井山さんの方をちらりと覗いてみた。

        (うわ~!こっちを向いている!恥ずかしい……)

        そういえば、クルマを降りてから今までずっと車井山さんは私の手を握
        ったままだ。
        車井山さんがくっつくぐらいに顔を寄せてきた。

        (キャッ~…初キス……!?)

        その時、エレベーターの停止する音がした。
        10階に着いたようだ。

        (キスはおあずけ?)

        エレベーターを降りてからの歩調は、まるで足が地に着かず雲の上を歩
        いているようであった。
        点滅している表示ランプに従って歩いて行けば、自然に目的の部屋へた
        どり着く仕組みになっているみたい。
        廊下の角を曲がると玄関扉の上にある表示ランプが灯っている部屋が見
        えてきた。
        私たちが入る部屋だ。
        胸の鼓動が一段と高鳴った。

        車井山さんがエントランスホールのパネルでもらった鍵を差し込んだ。
        ガチャッという音と同時にドアが開き、車井山さんが先に足を踏み入れ
        た。
        車井山さんに手を引かれ私も続いて入った。

        緊張し過ぎて靴がうまく脱げない。
        ブーツを履いている訳でもないのに、いったい何を焦っているんだろう。
        その時、車井山さんが……

        「足の裏に磁石でもくっついてるのかな?」
        「え?あはははは~、離れたくないらしいんですよ~」
        「そんな時はおまじないを!」
        「おまじない?」
        「アブラカダブラ~、靴は足から離れなさい~」
        「……??」

        車井山さんは意味不明の呪文を唱えると突然私の唇に唇を重ねてきた。

        (チュッ……)

        「んんん……」

        それはわずかな時間だった。
        車井山さんは私から顔を離すと、

        「ほら、足と靴が離れただろう?」
        「あ、本当だ。離れてる!」
        「おまじない効いただろう?」
        「うん、すごい~!」

        本当はキスをしている間に、車井山さんが靴を脱がしてくれていたのだ
        った。
        もちろん知っていたけど私は知らないふりをした。
        だって車井山さんが私の緊張をほぐすために、ジョークを飛ばしてくれ
        たことがすごく嬉しかったんだもの。




この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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援交ブルース 第11話



  
                                          


【第11話】


        
        室内は落ち着いた色使いのデザインが印象的でレトロテイストな隠れ家
        を思わせた。
        照明も私の好きなオレンジ色で傷ついた私の心を和ませてくれた。
        窓のカーテンを開くと正面にサンシャイン60が見えていた。
        ぼんやりと景色を眺めてる横に車井山さんがやって来て、そっと肩を抱
        いてくれた。

        「車井山さん……こんな汚れちゃった女の子を抱くの嫌でしょう?」
        「汚れてなんかいないよ。ちょっと泥が跳ねただけだよ。泥なんて洗い
        流せば直ぐにきれいになるよ」
        「……」
        「ありさちゃん、もう二度と援助交際をしないって僕に約束してくれな
        いか。元のありさちゃんに戻ろうよ」
        「もう戻れないよ……」
        「戻れるって。ありさちゃんの気持ちひとつだよ」
        「……」
        「必ず戻れるって」
        「そうかなあ……」

        車井山さんのやさしい言葉に胸が熱くなり、自然と涙が溢れてきた。
        こぼれる涙を拭いもしないで車井山さんの胸に飛び込み泣きじゃくった。

        「嬉しい……そんな風に言ってくれてすごく嬉しい………私、もう援交
        やめるよ!本当に今度こそやめるよ!だから、だから、車井山さん、私
        の泥を洗い流して。私の身体に着いた泥を洗い流して!」
        「ありさちゃん……よく言ってくれたね……よかった……」
        「車井山さん……」
        「ありさちゃん……」

        肩を抱き寄せる車井山さんの腕に力がこもった。

        「車井山さん、お願いがあるんです……」
        「ん?なんだい?」
        「私の身体、お風呂できれいに洗ってくれませんか?車井山さんに洗っ
        てもらうと、私、生まれ変われるような気がするんです……」
        「うん…いいよ」

        車井山さんはうなづくと早速バスルームへと消えていった。
        しばらくすると脱衣場の方から声がして、

        「湯が溜るまで少し掛かるから音楽でも聴きながら待ってて」
        「は~い……」

        そういえば今流れている重厚な感じのBGMって何だろうか。
        有線放送のチャンネルを見ると『バロック』のところにランプが灯って
        いた。
        『バロック』って聞いたことはあるけどよく知らない。
        でもどこか懐かしさが漂っていて癒されるような気がしたので、私はそ
        のまま耳を傾けた。

        まもなく車井山さんが湯が張れたので風呂場においでと言ってきた。
        音楽を聴きながらぼんやりしていた私は、慌てて服を脱ぎ始めた。
        上着を脱ぐ時はそうでもなかったのだが、ブラジャーのホックに手が掛
        かった時、急に胸の鼓動が高鳴った。

        (あぁ、なんか緊張してきたなぁ……)

        援交で服を脱ぐ時ってこんなことなかったのに、車井山さんだとどうし
        てドキドキするのだろう。
        服を全部脱ぐとタオルで胸を覆うようにして風呂場に入ると、車井山さ
        んがシャワーでかかり湯をしていた。
        車井山さんは驚いた様子で、

        「わっ、早っ!もう脱いだの!?」
        「だって車井山さん、脱いでこっちにおいでって言ったじゃないですか」
        「そりゃそうなんだけど、女の子って脱ぐのにもう少し時間が掛かると
        思ってたもので」
        「私そんなに早いですか?」

        会話からは寛いでいるように見えたかも知れないが、緊張のあまり私の
        頭の中は真っ白になっていた。

        (わあ……車井山さんといっしょにお風呂に入るんだぁ……)

        ちょうどその時シャワーを浴びていた車井山さんが、私に譲ってくれた。
        シャワーハンドルをひねって、少し熱い目のお湯を浴びる。
        肩、胸、そして背中…すごく心地よい。

        (汚れた私、お湯で洗い流せたらいいのに……)

        私はシャワーを浴びた後、浴槽一杯に張られた湯の中へ身体を沈めた。

        「じゃあ僕もいっしょに入ろうかな」

        (キャッ!混浴!?)

        ホテルの風呂は広いのでふたりでも十分余裕なのだが、いっしょに入る
        のはやっぱり恥ずかしい。
        その時、私の視線の正面に車井山さんが飛び込んできた。
        洋服の上からだとかなり細身に思えたけど、裸になるとかなり筋肉質だ。
        胸板が厚くて腰がキュッと引き締まっている人ってキュンとくる。
        私があんまりジロジロ見てたから、

        「ありさちゃん、どうかしたの?」
        「ん~ん~、何にも」

        楕円形をした浴槽の湯口側に車井山さんが浸かり、向かい合って私が温
        もった。
        お風呂に男性と向かい合って入るのは初めてだったので、すごく照れく
        さくて目のやり場に困った。
        そんな羞恥に染まる私に、さらに追い討ちをかけるかのような言葉が車
        井山さんの口から発せられた。

        「ありさちゃんってすごくきれいな身体をしているね。見ているだけで
        うっとりとしてしまうよ」
        「いやですよ~、そんなこと言っちゃぁ。恥ずかしいですぅ……」

        嬉しかったけど、車井山さんに見つめられているという恥ずかしさで、
        私は思わず首まで湯に浸けてしまった。
        ふとその時、湯船の中に段差があって、それが腰掛けの役割を果たして
        いることに気がついた。

        (ラブホの風呂は広くていいなぁ~。ありさのおうちのお風呂と全然違
        う……)

        「ありさちゃん、もっとそばによってもいいかな?」

        (うわぁ~、ついに……)

        「はい、どうぞ……」

        次の瞬間、車井山さんは近づくために立ち上がったものだから、アレが
        丸見えになってしまった。
        しかもかなりのキングサイズ。

        (キャッ!せめてタオルで隠してくれないかな~)

        私は思わず両手で目を覆ったが、車井山さんは悪びれる様子もなく私の
        真後ろに回り込み湯の中に腰を沈めた。




この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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援交ブルース 第12話



  
                                          


【第12話】


        
        車井山さんの胸が私の背中にピッタリくっついている。
        肩越しに腕が廻ってきてやさしく私を包んでくれた。

        (あっ……)

        嬉しいけど緊張感も半端じゃない。
        分厚い胸から車井山さんの温かみがジンジンと伝わってくる。

        (わぁ……ドキドキするなぁ~)

        車井山さんの頬が私のうなじに密着している。
        吐息が聞こえるぐらいに近くにいる。
        その時車井山さんはそっとささやいた。

        「ありさちゃん……」

        ハスキーだけどとても甘い声……
        声だけで痺れてしまいそう。
        肩にかかった手が乳房に伸びてきた。

        「きゃっ……」

        車井山さんの大きなてのひらが乳房を掴んだ。

        「きれいな胸だね」

        大きいとは言えないけど形にはちょっぴり自信があった。
        でも褒められるとやっぱり嬉しいものだ。
        自然と笑みがこぼれる。

        「ありがとう……」

        乳房にぎゅっと指が食込み、ゆっくりと揉みしだかれる。

        「あぁ~ん……そんなぁ……」

        私の背中にぴったりくっついた車井山さんの胸からドックンドックンと
        言う鼓動が伝わってきた。

        (車井山さんの胸も高鳴っているんだぁ……あぁぁ~、なんだかうっと
        りするぅ…)

        「ありさちゃん、首筋が赤くなってるよ」
        「え?赤い?」
        「火照っているのかな?かわいいね」
        「いやぁん…そんなこと言うと恥ずかしいです……」

        「かわいい」と言われて照れくさかったけど、とても嬉しかった。
        車井山さんが突然うなじをす~っと舐めた。

        「いやぁん…くすぐったい……」

        首筋は軽く舐められても感じちゃうみたい。
        うまく表現できないけど何かゾクゾクする快感に襲われた。
        首筋に気をとられていたら、お湯の中で指がおなかに触れていた。

        「あぁ……」

        おなかも感じるということを初めて知った。
        指はくるくると円を描きながら、ゆっくりと下の方に移動していく。

        「あっ…そっちは……」

        指が茂みに触れて小休止した。

        (キャッ…指はどっちに行くんだろう…?)

        指は予想どおり小高い丘を撫で、さらに下の方へ降りていった。

        (あぁっ…!)

        「ありさちゃん、好きだよ」

        耳元で小声でささやかれるとジンとくるのはどうしてなんだろう。
        マジで声だけでしびれちゃいそう。

        「あぁ…車井山さん、私も、私も車井山さんが好き……ああん、大好き
        ……」

        後ろからだけど車井山さんは唇を求めてきた。
        私は振り返って応える。

        (チュッ……)

        (んっ…!?)

        何か硬いものがお尻に当たってる……

        (きゃっ…やだぁ~……)

        車井山さんのアレがもうギンギンになっていたのだ。
        唇が離れると次の瞬間、突然茂みの中に指が滑り込んで来た。

        「ああっ…そ、そこはぁ……」

        (クチュクチュクチュ……)

        「ここ、どうしたの?」
        「いやぁん……」

        (クチュクチュクチュ……クチュクチュクチュ……)

        滑り込んだ指がゆっくりと割れ目をなぞっている。

        「車井山さぁん……あぁんっ……」

        (グジュグジュグジュ……グジュグジュグジュ……)

        車井山さんは背後から抱きかかえるような格好で、オッパイとアソコを
        いじっている。
        気持ちがどんどんと昂ぶっていく。

        「あぁぁ……車井山さん、汚れた私を……汚れた私をきれいにしてぇ
        ……」

        私はいつのまにか無我夢中で図々しいことを車井山さんにお願いしてい
        た。
        本当は過去を消すなんて無理なことぐらい分かっていたけれど。
        でも車井山さんであれば、私の汚れをきれいに洗い流してくれそうな気
        がしたの。

        「ありさちゃん……」
        「お願いです!車井山さんに触れられると私の汚れた身体がきれいにな
        っていくように思うの!本当なの~!だから、だから、私にいっぱいエ
        ッチなことして私を清めて欲しいの~!」
        「そんなぁ…清めるなんて……僕は神様で仏様でもないんだから清める
        なんてできないよ」
        「そんなことないって!車井山さんは私にとって神様なのよ~!仏様な
        のよ~!」
        「そんな無茶なあ…僕はごくふつうの人間だよ……」
        「クスン……だって……」

        私がしょげ返ると、車井山さんはクスクス笑いながら、

        「じゃあ今日1日だけ、ありさちゃんが言う神様ってことにしておこう
        か」
        「やった~~~~~!」
        「でもエッチな神様にしかなれないけど、いいのかな?」
        「うん!」

        私にとっては願いどおりの返事が返って来た。

        「じゃあ、ありさちゃん、こっち向きで浴槽の縁に座って」
        「縁に?うん」

        私は車井山さんの言うとおり、浴槽の縁に腰を掛けた。

        「これでいい?」

        車井山さんは私を見つめやさしく微笑んだ。

        「それでいいよ。じゃあ脚を開いて」

        (わぁ~…最初から大胆だな~……)

        ピッタリと閉じていた膝をゆっくりと開いていく。
        望んでいたことなのに、いざとなるとやっぱり照れてしまう。

        (あぁ…見られちゃうよぅ……)




この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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援交ブルース 第13話



  
                                          


【第13話】


        
        私は恥ずかしくなって車井山さんから目を逸らしてしまった。
        援交でもっと過激なことをされてきたのに、車井山さんの前だと、脚を
        開くだけでどうしてこんなにドキドキするんだろう。
        車井山さんは私の股間に首を近づいて来た。

        (ああん、やだぁ……もしかして最初からアソコをペロペロするのか
        な?)

        「それじゃ、ありさちゃん。今からお清めの儀式を行なうよ」
        「お清めの儀式?」
        「そう」

        車井山さんはそういって、入浴前に準備していた牛乳パックを取出した。

        (えぇ?牛乳パックで何するんだろう?)

        「あのぅ、ミルクをどうするんですか?」
        「うん、先程ありさちゃんが清めて欲しいって言ってたから、どうすれ
        ばいいか考えてたんだ。カソリック教会の聖水なんて簡単には手に入ら
        ないし、手近なもので白いものは何かなって考えていたんだ。ですぐに
        思いついたのがミルクだったわけ。白は浄化を示す色だからね。それで
        ね、先程フロントに頼んで牛乳パック3本を分けてもらったんだ」
        「へぇ~、そうなんだ~!ってことは聖なる白いミルクで私の身体を洗
        ってくれるのね?」
        「うん、そうだよ。じゃあ早速始めるので立って」
        「は~い」

        車井山さんは牛乳パックの封を開けて、私の肩から胸の辺りに掛けてミ
        ルクを注ぎ始めた。

        「きゃっ!冷たい!」
        「ごめん、ごめん!あまり冷たければ我慢しないで湯に浸かればいいん
        だよ」
        「は~い」

        さらにミルクが注がれていく。
        肩から胸へ、胸からお腹へとミルクは身体の曲線に沿って滴り落ちてい
        く。

        「なんかエロチックな光景だなあ」
        「そうなんですか?」

        車井山さんの一言でミルクをかけられた自分の姿を見たい衝動に駆られ、
        風呂場にあった鏡を覗き込んでみた。
        風呂場には小さな鏡しかなかったので身体の一部しか見えなかったが、
        車井山さんの言うとおり白いミルクが白い肌を流れ落ちる光景は確かに
        なまめかしく思えた。まだ高校生の私ですらそうなのだから、大人の女
        性であればもっと妖艶に映ったことだろう。

        ミルクがお腹から下腹部の微妙な箇所へと滴り落ちていく。
        一旦は小高い丘の草原に浸みこんで、割れ目へと流れていった。
        微妙な箇所を白い液体がくすぐる。

        (何か変な気分……)

        割れ目から流れ落ちた白いしずくが浴槽の中に垂れ、浴槽が少しずつ乳
        白色に染まっていく。
        牛乳パックを1杯分注ぎ終った車井山さんは、突然、私の割れ目に唇を
        近づけてきた。

        「えっ……!?そんなこと!」

        (チュルチュルチュル~、ジュパジュパジュパ~)

        割れ目に沿って車井山さんの舌が激しくうごめく。

        (いやぁ~ん…恥ずかしい……)

        突然襲って来たしびれるような快感に、私は思わずのけぞってしまった。
        浴槽の縁にしがみつき懸命に耐える。
        舌の先端がクリトリスの包皮を器用に開き、実を剥き出しにしてこそぐ
        ように舐める。

        「あぁっ!そこはダメですぅ…やんやんやんっ!舐めちゃダメぇ~…あ
        んあんあん~…やん~~~!ひぃ~~~!」

        クリトリスをこんなに上手に舐める人がいるんだ、と私は驚きを隠せな
        かった。
        それほど車井山さんの舌のテクニックはすごかった。
        今までの彼氏や援交で出会った男性などとは比べ物にならなかった。
        特に援交で出会った男性は相手のことより、自分が気持ちよくなること
        を優先していたし。
        車井山さんの舌愛撫だけで私は昇り詰めそうになっていた。
        つよすぎず、よわすぎず、ちょうどいい感じで攻めてくる。
        舌だけが分離して軟体動物になったのではないかと錯覚するほど、とに
        かく強烈だった。
        エッチアニメによく登場する触手ってこんな感じなのだろうか。

        「あぁ…あぁ…あぁ…車井山さ~ん、そんなに舐めると……はふ~ん…
        はぁ~ん……あぁ、どうしよう…!」

        (レロレロレロレロレロ~、レロレロレロレロレロ~)

        「あぁぁぁぁ~~~……あぁぁぁぁ~~~……すご過ぎるぅ~~~
        ……!」

        車井山さんは2本目の牛乳パックを恥骨の辺りに注いだ。
        身体がほてっているせいか先程の冷たさは感じない。
        そして再びクンニの嵐……。
        先程までの『クリトリス横舐め攻撃』とは違って、今度はストローを吸
        うように唇を尖がらせてチュッチュッと吸い始めた。
        身震いするような新たな快感が私を襲う。

        「あぁぁぁん……」

        縁に腰を掛けだけの半身浴状態だけど、車井山さんにいっぱい清められ
        て、身体が火の玉みたいに熱くなっていくのが分かった。

        (クンニだけでこんなに感じてたら、私いったいどうなっちゃうんだろ
        う……)

        車井山さんは私の身体中にミルクを注ぎながら塗りたぐり、クンニと愛
        撫を繰り返す。
        もう身体がおかしくなりそう。

        (はふぅん……)

        初めのうちは薄っすらと半透明だったお湯が乳白色へと変わっていた。
        ミルク風呂って何か神秘的な雰囲気が漂っている。
        そう言えば、その昔、クレオパトラは美に対する意識がとても高く、角
        質除去や代謝を高め美肌効果があるとされるミルク風呂を楽しんだと言
        われている。
        もしかたらミルク風呂ってそれ以外に媚薬効果もあるのかも……だって、
        すごく気持ちいいんだもの。

        (コネコネコネ…クリュクリュクリュ…)
        (グチュグチュグチュ…グチュグチュグチュ…)

        「車井山さぁん…あぁ、ありさ、もうだめぇ……、早く…早く…欲しい
        …………車井山さんの太いのを……入れて……欲しい…………」

        車井山さんとは今夜が初めてなのに、まるで以前から私の身体を知り尽
        くしているかのように、敏感な場所をどんどんと攻めて来るんだもの。
        その頃すでに私の身体はとろけそうになっていた。




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援交ブルース 第14話



  
                                          


【第14話】


        
        こういうのを以心伝心というのだろうか。私の気持ちが伝わったようで、
        車井山さんは浴槽の縁に座り、私を受け入れる態勢をとった。
        私は車井山さんの指示どおりに、後ろ向きになってゆっくりと腰を沈め
        た。
        でも後ろ向きなので車井山さんのオチンチンの位置が分かりにくい。
        位置を確かめようとふと振り向くと、真下には私をめがけ隆々とそびえ
        ているオチンチンがあった。
        改めて見ると車井山さんのオチンチンはかなりでっかい。

        (ギョッ…!)

        胸をドキドキさせながら、私は車井山さんの膝の上に後ろ向きで腰を下
        ろそうとした。
        だけど逆向きなので微妙なオチンチンの位置が分からなくてもたついて
        いると、車井山さんが私の腰に手を添えゆっくりと誘導してくれた。
        硬いモノが割れ目に触れた。

        (きゃぁ……いよいよ車井山さんと一つになれるんだわ……)

        オチンチンの先端が食込んだ。

        「ああっ……」

        車井山さんは私のおなかに腕を絡めてきて、強い力で自分の方へ引き寄
        せた。

        (そんなに強く引っ張ると深く入っちゃうじゃん)

        「やぁ~ん……」

        (ズニュッ……)

        「あぁん!しゃ、車井山さぁん……!」
        「ありさちゃん!」
        「ありさ、すごくうれしい!大好きな車井山さんと一つになれたんだも
        の~!」

        (ズニュッ……ズニュッ……ズズズン……)

        「あぁ~!車井山さんがありさの中に入ってくるぅ~」
        「あ、ありちゃん…はぁはぁはぁ~、好きだよ……」
        「あぁぁ、ありさも~……あぁん!車井山さん大好き!」

        (ズンズンズン、ズンズンズン……)

        「あんあんあん~……ありさを、ありさを清めてぇ……ありさをきれい
        にしてぇ~……」
        「はぁはぁはぁ……ありさちゃん……」
        「ん……?なに……?」
        「はぁはぁはぁ……ありさちゃんは……はぁはぁはぁ……汚れてなんか
        いないさ」
        「だってぇ、ありさは……あぁん……援交してたんだもの……汚れきっ
        てるわ……」
        「そんなことないって。外側に少し埃がついただけで、内側はきれいな
        ままだよ」
        「車井山さん……」

        その一言は暗闇の中のひとすじの光であった。
        打ちひしがれていた私の心を癒しそして勇気づけてくれた。

        「ほんとに?でも外側についた埃は落ちないわ……」
        「そんなことないって」
        「だって……」
        「外側の汚れは僕がシャワーで全部流しちゃったよ~」
        「ええ!?その汚れのことじゃないわ。身体の『けがれ』のことよ」
        「汚れもけがれもきれいさっぱり流したからもう大丈夫!」
        「車井山さん……そんな風に言ってくれてありがとう。ありさ嬉しい
        ……」
        「ありさちゃんは心も身体も美しいよ~。絶対僕が保証するって」
        「わぁ~~~~~ん!車井山さぁん、ありさ、泣いちゃうかも……」
        「泣きたい時はいっぱい泣いたらいいよ」
        「車井山さん……」

        車井山さんの優しい一言で涙が止まらなくなってしまった。
        本当は車井山さんにすがって思い切り泣きたかったけど、よく考えてみ
        たら、今『背面座位』でイイところだった。
        でも深刻な話をしたせいで、オチンチンが萎えてしまって私からするり
        と抜けてしまった。
        振り向きざま車井山さんの胸に飛び込むと、車井山さんは厚い胸でしっ
        かりと私を抱きしめてくれた。
        車井山さんの胸の中で泣きじゃくっていると、やさしく髪を撫でてくれ
        た。
        でも浴槽の縁にふたりで座るのって不安定でどこか落ち着かない。
        ふたりは浴槽の縁から床のマットへ移動し、立て膝をつき抱き合った。
        車井山さんは唇を軽く尖らせ、音を立てて私の唇をむさぼってくる。
        音が聞こえてくることで、私の興奮がさらに高まる。
        びくっ、と震えた私の身体を、車井山さんはマットに押し倒し圧し掛か
        る。
        瞼や唇にも耳や首筋にも、更に音を立てて激しくキスを繰り返す。
        車井山さんの胸板の下には身を固くしたままで、少しも抵抗しない小動
        物みたいな私がいる。
        あちこちキスされてメロメロになってきた頃、ふと異変に気づく。

        (ん…?)

        おなかに硬いモノが触れているのだ。

        (わぁ!もうこんなに大きくなってる~!)

        車井山さんの大きくなったモノを見て、すごく愛おしく思えた。
        愛撫の途中だったけど、私は突然、態勢を入替えて怒張したモノをパク
        ッと咥えてしまった。
        私の大胆な行動に車井山さんは驚いていたけど満更でもない様子だ。

        (ジュパジュパジュパ…ジュパジュパジュパ…)

        ふと見上げると車井山さんが気持ちよさそうな表情を浮かべている。
        私は幹を握って隆々とエラの張った先端をペロペロと舐めてみると、車
        井山さんから歓喜の声が漏れた。

        「うううっ……」

        (じゃあもっと気持ちよくしてあげようかな?)

        (カプッ)

        「おおっ!」

        今度は口に深く含んでキャンディーを舐めるみたいに舌を転がしてみ
        た。

        「くおっ、おおっ、ありさちゃん…そ、そこは……」

        (ジュボジュボジュボ……ジュボジュボジュボ……)

        「あ、ありさちゃん!もう……もう……」

        車井山さんが牛みたいに「モーモー」言ってる。かなり昂ぶっているの
        だろう。
        私自身もフェラチオをしているうちにすごく濡れてきたみたい。

        「ありさちゃん、君が欲しい……」




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