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性教育 第6話

  • カテゴリ:性教育


  
                                          



【第6話】



「おい、未来!遠慮しないでおマ○コしっかり見せろ~!」
「そうだそうだ!拡げて中までちゃんと見せてくれないと勉強にならないからな~!」
「はっはっはっは~!そのとおりだ~!」

播磨たちの口から聞くに堪えない言葉が次々に飛び交った。
これにはさすがの石崎も堪りかねたのか彼らに厳重な注意を与えた。

「おい、おまえら、そういった卑猥な言葉はこの神聖な教室では使ってはいかん!今度使ったら停学処分にするからな!」
「うわっ!おっかねえや!あ、でも教室の外なら使っていいんですね?」
「へ理屈を言うな!」

石崎は播磨たちを叱った後、平静に戻り授業を再開した。
未来の恥部に指し棒を向けて女性器の説明を行った。

「ゴホン。この箇所を大陰唇という。女性器を包む一番外側にある肉ひだで、肛門近くまで覆っている。個人差はあるものの一般的に脂肪がついてふっくらしているのが特徴だ。男性器の陰のうに相当し、性交時にはクッションの役目を果たすんだ。それから大陰唇の内側にある2枚の襞を小陰唇といい、個人差はあるがビラビラしている女性の方がやや多い。弾力性と伸縮性に優れ、膣内に雑菌等が入らないようにするフタの役割も果たしている。 性的な興奮で充血し徐々に開く特徴を持っているんだ」

「すげ~うまく出来ているんだな~!先生、一度試してみてくれませんか?」
「俺も将来のためにぜひ見てみたいです~」

その時、彼らの発言を腹に据えかねた理美が怒りをあらわにした。

「あんたたちいい加減にしてよ!」

目を吊り上げて激怒している。

「性教育のモデルをするだけでも恥ずかしいのに、さらに未来を辱しめるような発言は慎んでください!」

これには播磨たちもたじろいでしまい口を閉ざした。

性教育は感情を表に出さず、クールに淡々と語るのがうまい話し方かも知れない。
そういった意味で石崎の語り口調は実に巧みなものだった。

「小陰唇の大きさや形は人によって様々で、セックスの回数とは全く関係がない。成長するに従って、色が濃くなっていき大陰唇から飛び出したようになる。そしてこの中央の穴が膣だ。セックスする時、ペニスを受け入れる場所がここだ」
「きゃぁ・・・」
「いやだぁ・・・」

石崎がそう述べた直後教室全体がざわついた。

「静粛に」
「・・・・・・」

静けさが戻り石崎の講義が続く。

「膣は子宮へと繋がっていて、長さ7cm~12cmの管で、普段は膣壁によりペッタンコの状態なんだ。 出産時には赤ちゃんの頭を通せるほど伸縮性を持つ部位でこれは驚異と言えるだろう。内部は湿った粘液と襞で覆われている。膣口付近は神経終末が集まり感じやすい他、膣壁上部にはGスポットと呼ばれる場所もある」

「Gスポットってすごく感じるらしいわ」
「やだぁ~あはは~」

性感帯の話題になると女子生徒からひそひそと囁く声が聞こえてきた。
女子生徒にとって性感帯は興味の的らしく、Gスポットの名称が飛び出した瞬間強い反応を示した。

「膣の入口附近を膣口という。セックスの時にペニスを迎え入れ、出産の時には産道となる膣の出入り口となる。 月経の時は、経血の出口に早変わりする。それから、膣の少し上に○道口があって、ここからおし○こが出る」

「先生」

眼鏡を掛けた真面目そうな感じの女子生徒が突然手を挙げた。

「なんだね?」
「後ろ過ぎて良く見えないので、もっと近づいていいですか?」
「見えないのか?」

別の生徒からも同様の声が聞こえた。

「はい、私も後なのでよく見えないんですけど」
「僕も見えないんです」
「俺も~」

1人の女子生徒の挙手を皮切りに、後方の生徒たちから次々に「うしろ過ぎて見えない」と不満の声を漏れ始めた。






 





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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性教育 第7話

  • カテゴリ:性教育


  
                                          



【第7話】



石崎は仕方なく後方の生徒達へもっと前にきて見学するよう告げた。
ただし全員が近寄ることは無理なので、約3メートル離れて見学するよう指示をした。
生徒達は一斉に未来の周囲を取り囲んだ。

「押すなよ!」
「だって見えないんだもの」
「おい、喧嘩するなよ!」

生徒たちは良い場所をとろうと押し合いへし合いしている。
石崎はそれをいさめる。

大勢の生徒達が未来の間近まできたことで、未来の羞恥心に一層の拍車が掛かった。

(いやだぁ・・・みんな、近づかないでよぉ・・・恥ずかしいよぉ・・・)

未来は生徒たちに秘部をさらす恥ずかしさに顔を赤らめ終始俯いていた。

そんな未来の羞恥心をさらに煽るような心ない言葉が飛んできた。
またもやあの播磨である。

「先生、指し棒が離れすぎて具体的な場所がよく分からないんです~。説明する時は指し棒をその場所に当ててくれませんか~?」
「分かりにくいか~?よし、では次から当てて説明するから」

即座に未来は不満を洩らした。

「指し棒で当てるのやめてください!」
「しかしねえ、場所が分からんといってるのに、それを説明しなきゃ学習にならんだろう。愛川には悪いが、しばらくの間我慢してくれ」
「・・・・・・」

未来は要求を撤回するしかなかった。
石崎はどんな理屈をつけてでも、指し棒で秘部を触れることをやめないだろう。
彼の言葉どおりしばらくの間我慢するしかないないのだ。
未来は自分にそういい聞かせ唇を噛んだ。

性器の各箇所に関する授業引き続き行なわれた。

「どこまで説明したっけ?」

少し中断している間に、石崎は自分がどこまで授業をしたかを忘れてしまったようだ。
いや、もしかしたら、わざととぼけているのかも知れない。
播磨が挙手して大声で答えた。

「Gスポットまで聞きました~!」

実際にはその後の、膣口、○道口まで説明が終わっていた。
播磨はわざと石崎に差し棒で触れさせるため2つさかのぼって答えたのだった。

「Gスポットまで説明したか~?じゃあ、次は膣口から説明する」

播磨のわざとらしい嘘の言葉に、未来は再び憤怒して石崎に訂正を求めた。

「先生、○道口まで終わってます!説明はその続きからお願いします!」
「ん?○道口だったか?どっちだったかなあ?まあいいか、大事なところだしもし説明していたとしてももう一度説明しておこう」
「ええ~~~!?」

さかのぼって説明するということは、あの差し棒が大事な場所に触れてくるではないか。
未来は愕然とした。


「膣の入口附近を膣口と言います」

石崎はそう言うと指し棒の先端で未来の膣口を軽く突いた。

「きゃっ!」
「愛川、静かにしろ!授業中なんだから変な声を出さないように。しばらく我慢しなさい」
「・・・」

デリケートな箇所に触れられると声が出てしまう、それは女性として自然の摂理であった。
それでも我慢をしなければならない。

指し棒先端を膣口にあてがいながらさらに授業が続いた。

「膣口はセックスの時にペニスを迎え入れ、出産の時には産道となる膣の出入り口である。月経の時は経血の出口となる」

石崎はレコーダーのように先程とまったく同じ説明を行った。
違う点は指し棒が膣に触れている点だけであった。

「それから、膣の少し上に○道口がある。ここからおし○こが出るんだ」

石崎はそういいながら膣口の少し上にある○道口に指し棒で触れた。

(いやっ・・・そこは触れないで・・・)






 





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性教育 第8話

  • カテゴリ:性教育


  
                                          



【第8話】



石崎の指し棒が少し上に移動した。

「性器の上部にポツンとついている突起がある。皮をかぶっている場合が多いがこの部分を陰核という。クリトリスと言った方がみんなもよく知っていると思うが」

先端がクリトリスを覆う包皮に軽く触れた。
皮の上からであっても敏感な箇所に触れられて、未来は思わず声を上げてしまった。

「きゃっ・・・」
「発生学的には男性のペニスにあたり、神経終末が集まり女性の身体の中で最も感じやすい部分と言われている」

今度は播磨の手下が注文をつけてきた。

「先生、皮に隠れてるからよく分からないんですけど。後学のためにしっかりと見ておきたいので、ちょっと皮を広げてくれませんか?」

未来は血相を変えた。

「それはだめです!先生、触らないで!」
「そうだなあ・・・。私も別に触りたい訳ではないのだが、これも教育の一環だ。愛川、悪く思うな」
「ええ~~~!?そんなぁ~!!」

石崎は親指と人差し指の2本をあてがい陰唇を広げた。

「いやぁ・・・」

未来は耐え切れず顔を背けてしまった。

「すげえ!」
「・・・・・・」
「わぁ!」

生徒たちは唖然としている者もいれば、食い入るように見つめている者もいる。
広げられたのは陰唇だけではなかった。
陰核包皮も指で丹念に広げられ、その奥に潜む艶やかな真珠が曝け出されてしまった。
未来は顔を伏せて上げようとしない。

「大部分の女性は普段包皮に包まれているが、まれに皮のかぶっていない剥き出しの女性もいると言われている」

すでに指し棒で指し示す必要などないように思われたが、石崎はあえて先端で艶やかな真珠を突付いてみせた。

「いやぁ・・・」
「性的に興奮すると充血して勃起する。大きさは人それぞれである」

石崎はそう説明しながら先端でグリグリといじくる。

「いやぁ・・・やめてください・・・」
「ふふふ、触られてちょっと興奮してきたのかな?少し硬くなったような・・・」
「うわ!ほんとだ!コリコリしてきたぞ~!」

播磨がわざと大げさに喚きたてる。

「もうやめてあげてよ」
「そうだわ。もう十分よ」

堪りかねた女子生徒が顔をしかめ、中止を訴えた。

「もう少しで説明が終わる。愛川もここまでがんばってくれたのだし」
「そうだそうだ!ここまで聞いたんだし最後まで授業を聞こうじゃないか!」
「オレもそう思う」

数人の男子生徒が石崎に続行を促した。
石崎が肯き授業を続けた。

「それからこの陰唇の下恥と肛門の間の部分を会陰という。別名蟻の門渡り(ありのとわたり)ともいわれている。初産の時にここを少し切開する場合が多いんだ」
「へえ~」
「こわぁい・・・」
「それからここがみんなもよく知っている肛門。説明するまでもなく大便排出用の部位だね。ただ肛門は男女共に性感帯の一部で、舌や指先によるソフトな愛撫で快感を得られる事が多いのだ。こっち系に走ってしまうとアブノーマルになってしまうけどね」
「へえ、そうなんですか」






 





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性教育 第9話

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【第9話】



肛門についての説明が終わると、指し棒は再び膣へと戻った。
小陰唇を親指と人差し指で拡張させ指し棒を宛がう。
未来は指し棒が挿し込まれるのではないかと気が気ではない。

「一番大事なことを説明しておこう。知っている者も多いと思うが、この奥に子宮がある。つまり胎児が育つ場所だ。長さは8cm~9cm、厚さ1~3cmの筋肉でできた袋状の臓器で、通常は小さい握りこぶしぐらいの大きさと考えたらよい。一番内側の壁は子宮内膜と呼ばれ、経血はこの内膜が厚くなり剥がれ落ちたものだ。それから・・・」

石崎は説明をするたびに指し棒で微妙な部分を突っ突きまわす。
未来は頬を赤らめ時折荒い息を漏らしている。

「この辺りに処女膜がある。ん?愛川の場合はすでに失われているようだが・・・」

石崎は憎々しそうにわざと大声で説明をした。

「へえ?愛川はもう処女じゃないんっすか!?」
「開通したのは誰だ~~~!がっはっはっはっはっは~!」
「そんなこと関係ありません!先生!プライベートなことは詮索しないであげてください!」

そのとき、石崎と播磨の会話に堪りかねたのか、1人の女子生徒が眉を吊り上げて抗議した。それでもかわし上手な石崎は一向に動じず、引き続き処女膜について説明を始めた。

「おおっと、すまんすまん。ちょっと脱線したかな。よし話を戻そう。処女膜というのは膣の内壁の粘液性ヒダのことで名前は膜がつくけど決して膜じゃないんだ。そのヒダの隆起には個人差があって、真ん中の穴が大きく、初体験時に全く出血や痛みの無い人もいれば、反対に穴が小さかったり、最悪の場合塞がっている人などもいるんだ。なのではじめてなのに出血しなかったり、かなり痛かったり、開通しにくかったりと、人によって色々あるんだ。
また、よく『処女膜が破れた』などと言うが、最初から穴が開いているものなので、破れたという言葉は適切ではないんだ。処女膜も伸縮性のあるヒダだから、初めての性交の時は、十分に潤った状態、ゆっくりとした挿入を心がければ出血する事もないんだ。
男性の中には処女=出血という意識がある人も多く、それを喜ぶ人もいるようだが、出血は本来喜ぶべきことではなく、男性として『恥じる』事だと考えておくように。そして潤ってない状態で、強引に挿入しようとすれば、処女膜だけではなく『会陰』まで裂けてしまうことがあるので、より出血もひどくなり、場合によっては、女性は性交そのものに恐怖と感じてしまうケースもあるのだ。 こういった点も踏まえて、男性は焦らずゆっくりと行動しなければいけない」
「へえ~なるほど~。勉強になるなあ~」
「あたし初めての時ひどく出血したけど、その時の彼がへたくそだったってことか~」
「わはははははは~~~!そんなことここで告白していいのか~?」
「では今日はこれにて授業は終了とする。愛川、ご苦労だったな」
「はい・・・」

やっと終わった。
未来は大きく息つき、開脚していた足を閉じ合わせ下着を身に着けた
授業は90分だったが、未来にとってはもっと長い時間に思えた。

「愛川、ちょっと保健室へ寄りなさい」
「はぁ・・・?」
「先程ちょっと腹部にしこりが感じられたので」
「え!?本当ですか」
「今日たまたま保健室の先生も出勤されているので、診てもらった方がいいと思うので」
「はい・・・分かりました」

腹部にしこりがあると言うのは真実なのか。
未来は不安に駆られながらも、石崎の後を追って医務室へ向かっていった。

夏休みの特別授業を終えた生徒たちは、石崎と未来を気に掛ける様子もなく、潮が引くように早々と消えていった。
ところがひとりだけ未来のことが気掛かりで、石崎たちの後を追いかける生徒の姿があった。
それは未来の親友理美であった。

さらにその後方で、理美を尾行する黒い人影があった。

【性教育 完】






 





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