女のケジメ 男の覚悟 2015/03/08 13:00.00 カテゴリ:見果てぬ夢 2 (34) 岡本典子の視点 「典子、お前……何を考え……うっ」 「拓也、アナタは黙ってオチ○ンを晒していればいいの。典子が、気持 ちよくしてあげるから」 完全に立場が入れ替わっている。 拓也が典子で、典子が拓也で。だけどこれでいいの。 私はフロントのファスナーを引くと、空気が抜けたようなオチ○チンを 口に含んだ。 舌先で転がしながら、下半身に力を込めた。 ディルドを相手に騎乗位セックスを始めた。 「ふわぁぁっ……ちゅぷ、ちゅぷ……くぅ、あぁぁぁっっ!」 腰を浮かせて内臓まで引き抜かれそうになっちゃう。 そのまま、ズズッて膣肉を軋ませて、今度は空のお腹に内臓が押し込ま れちゃう。 ずりゅ、ずりゅ、ズズぅぅっっ…… 「ふぅ……くはぁ……ふとい、ディルドが太くて……ちゅぷ、ちゅぱっ ……きもちいい……」 「典子ちゃんだけ、よがってないで、舌も使ってやれよ」 「そんな貧粗なチンポなんかほっといてさぁ。もっと腰を振れよ、メス犬」 「ははは、いいぜぇ。もっとやれ♪」 そんな私を指さして、男たちが競い合うように声をあげた。 典子の変態ショーを嘲るように笑いながら眺めている。 可愛そうね、この人たち。 家に帰れば優しい奥さんがいて、可愛らしい子供が待っているのに。 今すぐ家に戻れば、豪華だけど心のない懐石料理より、愛情のこもった お料理を家族で囲めたのに。 残酷に笑って、典子の身体に夢中になって…… 「んあぁぁっっ、んむぅ……オマ○コぉ……感じるぅ。お口のなかも…… いいのぉ」 腰を何度も上げ下げさせて、口元を唾液まみれにしながら、オチ○チン をしゃぶり続けた。 お尻をクイクイと揺らせながら、ほっぺたの粘膜にオチ○チンの先端を 擦りつけてあげるの。 「あ、あぁ……典子……」 拓也が情けない声をあげた。 腰を前に押し出して、熱い血流でオチ○チンを膨張させていく。 気持ちいいのよね、拓也? アナタに散々仕込まれた典子の舌使いで感じているのよね? 典子もね、気持ちよくなり始めているの。 アナタの用意したお化けディルドに貫かれて、膣がキュっとなって子宮 まで揺らされているの。 じゅる、じゅちゅ、じゅる、じゅちゅ…… 「くふぅっ……むちゅ、ちゅぱっ、れろっ、れろっ……あはぁ、はぁ、 はあぁっっ!」 軋み続けたお肉をエッチなお汁が潤していく。 極太ディルドに典子のアソコが引き裂かれそうなのに、淫乱な身体はそ れでも悦んでいるの。 私は息を弾ませながら腰を振った。 もっともっとディルドに擦られようと、挿入する角度まで変化させる。 同時に口の中に収まりきれないオチ○チンで、喉の奥を突かせた。 唇をすぼめて、お口でもピストン運動を開始する。 「おっ、垂れてきた。垂れてきたぜ。典子ちゃんのラブジュースが」 「こんなディルドを咥えて、よくフェラまでできるよな」 「こんど、お前の奥さんで試してみるか? はははは……」 そうよ、典子はディルドの騎乗位セックスで感じているの。 足元にオシッコを漏らしたみたいに水たまりを作って、快感しているの。 お口も使って、ふたつの穴で典子を慰めているの。 「ううぅぅ……くぅ、典子……上手くなったな」 「あはぁ……ひくうぅぅ、そんなの……褒めないで……ふわぁぁっ」 私はディルドに貫かれながら背中を反らしていた。 汗にまみれたオッパイを恥ずかしく揺らせた。 引き抜くたびに身体が浮いちゃいそうで、挿入するたびに全身をビリビ リと電気が流れて。 イッちゃいそう。典子、ディルドオナニーで絶頂しそう。 だけど一緒に。拓也のオチ○チンと一緒でないと。 「んくっ……ふぁぅぅ……ちゅぷ、ちゅばっ、れろっ、れろっ、ちゅぶ ぅぅっっ」 湧き出てくる唾液をチュパチュパさせて、オシッコの出る先端に吸いつ いた。 白い液を早く出してって、膨張しきったオチ○チンを舌先を使ってマッ サージする。 わかる? 拓也。 この性技って全部アナタに教え込まれたのよ。 毎晩、泣きながらアナタのオチ○チンを咥えさせられて、何回も何度も。 「くうぅっ、典子……典子ぉっ!」 「はあぁ……ふあぁっ……ぷはっ、拓也ぁ……たくや……」 典子にとって、最初で最後の3文字。 そして、さようなら…… 「は、はぁ……出る……」 どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ……どぴゅうぅぅっっ……どく、どく、どく……! 口の中を火傷しそうな白濁液で満たされていく。 それを喉を鳴らして飲み干しながら、私は勢いよくお尻を落とした。 子宮の扉をディルドに叩かせながら、くねくねと腰をグラインドした。 「あはあぁぁっっ、典子もぉ……私もぉっ……イクぅ、イク、イク…… ああはぁぁぁぁっっっ!!」 典子も絶頂しちゃった。 お化けディルドを愛おしく感じながら、腰をヒクヒクさせちゃった。 障子の先に、男の人の気配を感じて。 その人にあからさまな女の性を見せつけて。 黒川さん。美里ちゃんをお願いね。---------------------------------------------------------- 黒川信人の視点 「あはあぁぁっっ、典子もぉ……私もぉっ……イクぅ、イク、イク…… ああはぁぁぁぁっっっ!!」 障子一枚を挟んで、薄幸な女性の哀しい想いを聞いた。 心に秘めた覚悟をそれに教えられた。 俺はそれを聞き終えると、そっと隣の部屋へと向かった。 薄明りの照明の下、微かな寝息とともに横たわるお姫様。 その姿を目にした途端、俺の両目からは熱いモノが零れ落ちていた。 「勝手なことばかりしやがって。バカやろう」 身に着けるものをすべて失った全裸の肌を見下ろして、口から飛び出し たのは騎士らしからぬ言葉使い。 お姫様が聞いたら、どんな顔をするのか? ぷぅって、風船のようにホッペタを膨らませて、俺の胸を叩いてバカバ カってか。 ふふふっ、そうだよな。美里にはそれが一番似合っているよな。 だから俺は、お姫様に忠誠を尽くす騎士をやめた。 今この瞬間から黒川信人は、白馬の王子様に転職してやる。 俺は美里姫の前にひざまつくと、顔を寄せた。 白雪姫から毒リンゴを吐き出させるように、軽い口づけをする。 チュ、チュル、チュル……レロ、レロ、レロ…… 「うっ、うぷぅっ?!」 おいおい、これが王子様とお姫様の甘いキスなのか? 軽く接したつもりが、ふたりのキスは濃厚なディープキスに様変わりし ていた。 「ちゅぷ、ちゅぱっ……ぷはぁっ……迎えに来てくれたんだ。感心、感 心♪」 毒リンゴを口移ししてくれたのか、美里姫はすごくご機嫌のようだ。 仰向けのまま、人懐っこいあの笑顔で俺を見つめ返している。 「いつから起きてたんだ?」 「信人が部屋に入って来たときから。だから信人が男泣きしてるの、薄 目開けて覗いてたの。男の人が泣くところを初めて見ちゃった」 「ふふっ、大人を騙すとは悪いお姫様だ。まったく」 俺は美里を抱き締めていた。 溢れて止まらなくなった涙を美里のうなじで拭き取りながら、心の中で 誓った。 この姫は、命を賭けても三十路王子が守ってみせると。 たとえ悪の魔王が襲いかかってきても。 「あ、パトカーのサイレン? こっちに近付いてくるわよ」 まだまだ格好を付けたかった俺を、美里が何の未練もなく押しのけてい た。 ふたりして、耳を澄ませた。 隣の部屋から聞こえてくる嬌声に紛れて、間違いなく接近してくる緊急 車両の警報音。 「典子さん……それが、アナタの……」目次へ 最終話へ