あなたにアナルバージンを捧げます 2015/04/19 13:00.00 カテゴリ:永~く愛して♪♪ 【第11話】 「綾音、お尻でするって……冗談だよね?」 「ううん、わたしは本気よ。吉貴のオチ○チンをお尻の穴でも感じてみ たいの」 「でも、俺だってアナルセックスは経験ないし……綾音だって初めてだ ろ。きっと痛いと思うけど……」 案の定、綾音の提案に吉貴は尻込みしていた。 男の割に、性欲には淡白な方だった。 尻の穴で繋がるといったアブノーマルなプレイには、あまり興味がなか ったのである。 「あらぁ、吉貴ったら、ケツの穴でセックスするのが怖いの?」 「け、ケツの穴ってお前! なにもそんな下品な言い方をしなくたって」 「そうなの。ケツの穴って言った方が吉貴も興奮すると思ったのに。で も安心して、アナルセックスのレクチャーは、完璧だから。きっと気持 ちよくなれると思うわよ」 今夜の綾音は、いつもと違う。吉貴は思った。 いや、ここ最近ずっとそうだった。ベッドインしてからの彼女の態度は、 積極的に女を見せつけて俺の男の部分を誘惑しているような……とも、 考えていた。 そんな彼の心を覗き見たかのように、綾音は瞳を潤ませて欲情する女を 演出してみせる。 美和が帰宅した後、急いで購入したローションの詰まった容器を逆さに すると、ドロリとした中身を手のひらに乗せる。 両の手のひらを重ね合わせて擦り合わせて、納豆のように粘度を高めて、 呆然とする吉貴の前にしゃがみ込んでいた。 半分自立したペニスに指を伸ばすと、透明な潤滑油を優しく塗り込めて いく。 「あっ、勃ってきた。オチ○チン君が元気になってきたね」 「んはぁ、綾音、そんなに強く握り締めたりしたら……俺、やばいよ」 「やばいって……なに? オチンチン君が暴発しそうってこと? ふふ っ、ダメよ、吉貴。そんなことくらいで射精したりしたら。今夜は、こ っちでしてもらうんだからね」 綾音は頬を真っ赤に染め上げたまま、吉貴の前で身体を反転させる。 リンゴのように赤いほっぺたから、桜色に発色したヒップを晒してみせ る。 ローションを追加して更に濡れた右手を、上体の側面に添わせて背後に 回し込ませると、二つ並んだ双丘を割り拡げていた。 おぼろげな明りの下に浮かんだ赤い肌に、ヌルヌルとした指先の刷毛を 丹念に撫でつけていた。 「ひゃあっ、ローションがひんやりとして……でも、触ってると気持ち いいかも。ほらぁ、吉貴見える? 綾音のアナル、ひくひくしてるでし ょ?」 「ああ、動いてるよ。まるで別の生き物みたいにね」 意識して括約筋を働かせた綾音の耳に、次第に興奮の色を高めた吉貴の 声が届く。 その声の期待に応えようと、綾音は人差し指を挿入してみせる。 ひくひくと蠢く菊座の中心に照準を合わせて、なんなく飲み込ませてい く。 「あ、はあぁぁ……指が入っちゃう。綾音のお尻の穴に、ズボって沈ん じゃう」 吉貴が帰宅するまでの間、トイレに籠って経験させた指の感触と同じモ ノを綾音は感じ取っていた。 それだけではない。愛する夫の目線が、その刺激に彼女の羞恥心をプラ スさせる。 『綾音、吉貴さんのオチ○チンを受け入れる前に、自分の指でよーく解 しておくのよ』 美和のアドバイスが、脳裡に響いていた。 綾音はそれを実践しようと、吉貴にお尻の内側まで晒して念入りな指使 いを披露していた。 ずにゅ、ずにゅ……ズボッ、ズボッ、ズボッ…… 「あんっ! はあぁぁ……指がぁ、中で擦れて……ふうっ、気持ちいい ……」 排泄するための器官が、指の愛撫に感じ始めていた。 ペニスのように抽送される人差し指の感触に、デリケートな肌が熱を帯 びて応えていく。 「綾音……その、入れてもいいのか?」 目の前で繰り広げられるアナルオナニーに、吉貴が音をあげた。 男らしくない消え入りそうな声で懇願すると、既にローション塗れのペ ニスを握り締めている。 そして、嬌声を上げ続けている綾音の返事も待たずに、彼女のウエスト を両手で固めた。 血流が溜まり切って硬直したペニスの先端を使って、閉じかけた尻肉の 割れ目をこじ開けていく。 ペニスの先端と綾音の指のペニスが触れ合い、バトンタッチするように お互いの立場を入れ替えていた。 「来てぇ、吉貴。綾音のアナルにオチ○チンを差し込んでぇっ!」 「ああぁ、わかってる。綾音のアナルバージンを、俺の息子で奪ってあ げる。だから、もっと力を抜いて」 「うん、優しくしてね」 いつのまにか、吉貴がリードしていた。 綾音は言われるままに深呼吸を繰り返すと、強張り掛けた下半身を脱力 させる。 ベッドの縁に両手を突いた四つん這いのまま、その身体のすべてを愛す る夫に預けていた。 「いくよ、綾音」 「ええ……アナタ……」 綾音の唇から洩れた『アナタ』の呼び掛けに、吉貴の顔が綻んでいた。 夫婦としての階段を一歩昇った実感に、胸が痛いくらいに絞め付けられ ていた。 吉貴は改めて綾音のヒップを眺めた。 毎夜のセックスで気にも留めなかった妻の張りのある双丘に、感慨を新 たにする。 ズズズ……ずりゅ、ずりゅ、……ズニュゥゥッッ! 「あんっ……はあぁぁ! 感じるぅっ……お尻でぇ、アナタのオチ○チ ン……感じてるぅっ!」 「んんっ、綾音ぇ……俺もぉ、はあ……綾音、愛してるよ」 綾音は嬉しかった。 処女を頑なに守って生きてきて、吉貴と初めて結ばれた夜にバージンを 捧げて。 その時の、額に玉の汗を浮かべながら腰を押し出した吉貴の顔を思い浮 かべて。 アナルバージン喪失という妻の試練に、そっと寄り添うように優しくペ ニスを抽送させる吉貴の心に触れた気がして。 そのすべての想い出に、今この一瞬の吉貴を重ね合わせて…… (美和先輩、サンキューね。わたし、何か勘違いしてたかも。肌を合わ せるのって、性欲を解消するためじゃないよね。お互いのパートナーの ハートを癒すためにするものだよね)目次へ 最終話へ