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放課後の憂鬱   第5章 スタイリスト・前篇(2)


  
                                          



【第5章 (2)】



「・・昨日さぁ、おねーちゃん・・・部屋でなんかしてたよね。あたし、見ぃちゃったんだ・・」

藍は少しホッとした。自分のオナニーをする姿を見られただけ・・そのくらいなんでもなかった。他の出来事に比べると・・

「エッチなこと、してたでしょ?・・お母さんに言っちゃおっかなぁ・・」

秋がそう続けかけると藍は、「いいでしょ?! 別に。そのぐらいすることだってあるの! あんたみたいな子供には、わかんないのっ!」と逆に開き直った。

「別に、お母さんに言ってもいいよっ!」
藍はそう強く言えば、却って秋が何も言わないことを知っていた。

秋はちょっとムッとした顔つきになると「ふんっ。なにさ、せっかく心配してあげてるのに。・・大変だよね、大人って。」
そこまで言うと、急に悪戯っぽくニヤッとした。

そして内緒話の続きのように、口を尖らすと「あっそうそう、ブ・カ・ツ、がんばってねっ!」そう言い残して、自分の部屋へ消えていった。

藍は一瞬、凍りついたように動くことができなかった。
藍の姿が見えなくなって暫くしてから、やっと声を出したが、その声はおかしいほど震えていた。

「秋、ちょっ、ちょっとぉ・・・な、何が言いたいのよっ!?」

藍は再び不安に襲わた。身体がぶるぶると震えだすのを、止めることができなかった。

(秋が・・・学校のことを何か知ってる。一体、何を・・・まさか・・・)


その夜、藍は気になってなかなか寝付けなかった。沢山の不安が頭の中を渦まいていた。

学校の出来事だけで、もう十分だった。
それなのに、そのことにあまり悔しさを感じないこと、むしろ物足りなさを感じていること・・・その上、秋が言い残した言葉の衝撃・・・。

その不安を断ち切ろうとするかのように、藍の手はいつしか両胸に宛われていた。

(あぁぁ・・・あたし、これからどうなるの?)


どの位の時間が経ったのだろう。藍は、考えるのに疲れてきた。藍の頭を、だんだん疲労が覆ってきて、ふと不安から気がそれた、その時・・・

(先輩・・高科先輩・・・もっと・・して・・・)

もう一人の藍が、また呟いたのだ。

(あっ! だめだよ・・そんなこと、もうだめだよ・・)

本当の藍が、最後の抗いをみせた。
しかしその抗いは、本当の藍を制御するどころか、あの快感を呼び覚ますものでしかなかった。

(いや・・許して・・やめて・・お願い・・・)

藍の心は、またあの時の情景で占められていた。それどころか、高科をはじめ吉田たちが自分に襲いかかってくる光景さえ、思い浮かべていた。
その光景の中で、藍は男たちに押さえ付けられ、服をむしり取られていた。
ほとんど無意識のまま、藍は着ていたパジャマを脱ぎ捨てた。

(声を上げられるとやばいぜ。はやく口を塞ぐんだ・・・)
高科がそう言っている。

その声を聞くと藍は、まだ穿いていたパンティを脱いで、まるで強○魔にされたかのように口に押し込んだ。







※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
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