放課後の憂鬱 第11章 翻弄(1) 2015/12/18 21:00.00 カテゴリ:放課後の憂鬱 【第11章 (1)】高科は、みんなから藍を隠すように抱いたまま、そっと机から降ろした。柴田と伊藤が、素早く机を片付けていった。高科が、まだ藍を抱いたまま囁いた。「藍、早くレオタード着ろよ。・・そんな格好のままで出演したくないだろ?」あまりの衝撃に、まだ藍はぼんやりとしていた。もはや「恥ずかしい」という意識は、通り越していた。まるで夢の中のような、おぼつかない気分だった。高科が藍から離れる。藍は、ゆうこが差し出したレオタードを朦朧としたまま受け取ると、足に通そうとした。藍はそれまで気付かなかったが、そのレオタードは子供用のように小さかった。太ももを通すにもきつ過ぎるほどだった。(・・・な、なに、これ?・・小さすぎるよ・・・)足の付け根の部分には、ゴムが通っているようだった。藍がいくら力を入れても、太ももがなかなか通らなかった。太ももの真ん中あたりがゴムに締められ、深い窪みを作っていた。その締め付けられる痛みで、藍の意識がはっきりしてきた。なかなか着ることが出来ずにまごまごしている藍に、高科がせかした。「さ、藍ちゃん、早く着てよ。」「・・・だ、だってこのレオタード、小さすぎる・・」藍の言葉にさちが言った。「あれ、サイズ間違った?ごめんねぇ~。でも今更変えらんないから、それ無理しても着てよ。」(・・・ワザと小さいのを?・・)藍の頭を、そんな疑問がかすめた。しかし今は、レオタードを着るのが先決だった。裸のままでいられなかった。裸のまま・・・意識がはっきりしてくると、耐えられないほどの恥ずかしさに襲われた。藍は急いで両脇からゴムを掴むと、思い切り引っ張ってムリに足を通した。そして腰、胸とレオタードを上げようとして、驚いてしまった。そのレオタードは肩の部分が藍の乳房の下側に、やっと届くくらいの大きさでしかなかった。ノースリーブの、まるで水着のような形だった。藍は、半分まで着かけたレオタードを、もう一度よく見た。随分と変わった形のレオタードだった。首の回りと両腕の付け根に当たる部分は、太く柔らかい、平たい紐でできていた。レオタードが小さい割には、首の回りも腕の付け根も、ゆったりとした大きさだった。身体の両脇に当たる部分は、他の部分と同じオレンジ色のストライプが、たてに入っていた。そのストライプは他の部分と材質が違うようで、少しも伸縮性がなかった。それは、どう見ても子供用の・・小○校の低学年くらいの・・レオタードだった。藍はなんとか手を通そうと、必死に肩の部分を引き上げた。すると両足の付け根を、ゴムが締め付けてきた。※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。 尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。 無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。 同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみのアブナイ体験とSMチックな官能小説 目次へ 第11章(2)へ