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男の子がおしっこをするように……千里も
























(15)


9月 9日 火曜日 午後9時15分  水上 千里



「ごくっ……」

男の喉仏が生唾を飲み込んだ。
私は……千里は、女性の一番大事な処を、軽蔑すべき男の前に晒している。

「清純そうな顔のわりに、下の毛は意外と毛深いようですねぇ。
もじゃもじゃと逆立って、まるでジャングルだ。ははははっ……」

「あ、あぁぁっ……み、見ないでっ! 聞きたくないっ!
それに……わたしっ、いえ、そんなこと……どうでもいいでしょっ!」

この男は、わざと私を辱めようとしている。
女に恥をかかせて快感を得ようとする。最低の変態よ!

「いつまで、モジモジとやっているんです。
さっさと股を開きなさい。そして、こう言うんですよ」

松山のざらついた声に、鼓膜を撫でられる。
制服の裾を持ち上げたまま立ちつくす私に、また惨めな命令が飛んだ。

コメカミのあたりから、滴り落ちる汗。
顔が火照って、腰も震えている。

「はあぁーっ……」

私は、深く溜息を吐いた。
そして、閉じ合わせていた太ももを、自分から左右に開いていく。
ナースシューズが床の上で、シュル、シュルと擦れて、蒸れた股間を淀んだ空気に舐められた。

千里は、なにをしているの?
ここは神聖な職場なのに、ショーツもなにも着けていない下半身を、自分からさらけ出しているなんて……
こんな不謹慎な子って誰よ?
まさか……私じゃないよね?

「はぁっ、はあ……」

激しい運動をしたわけでもないのに、私は大きく息を吐き出していた。
でも、吐き出せば吐き出す分だけ頭の中がクリアーになって、千里の理性が悲鳴を上げ続けている。

「千里、まだ口上が残っているだろう?」

私の股の間を覗き込みながら、松山が急かしてきた。

さあ、千里頑張って。辛くても言わないと……

私は目を開くと、ちらっとカメラマンさんの顔を見た。
勝手かもしれないけど、そのまま人形でいてね、お願い。
そして、口が裂けても言えないようなことをしゃべらされる。

「……松山先生、千里のお、オマ○コを見てもらえます?
制服をまくり上げて、お股を開いているだけで、もう、痒いくらいに疼いて。
は、早く、千里の……おま○こを、先生、診察してください。
それで、もし、異常があれば、千里の下品なオマ○コに、先生のお、オチ○チンの注射をしてください。
お願い……早く。千里、我慢できないの……」

最低の変態が、泣いて悦びそうな言葉だった。
普通の女の子にとっては、死にたいくらいの屈辱の言葉だった。

やっぱり話し終えると、自然と涙が溢れてきた。
本当は泣きたくなんかない。
こんな奴を悦ばすだけの涙なんか見せたくない。

でも限界だったし、これでもいいかなって思ってた。
もし、こんな格好をして、こんな淫らな言葉を発して、それでも涙も出なかったら、その方がおかしいから。
私も普通の女の子だったんだ。
……良かった。

「どれどれ、淫乱千里がそこまで頼むのなら、診察しないわけにはいかないね。
さあ、もっと腰を突き出して。
男の子がおしっこをするように、オマ○コを先生の前で開きなさい」

「……いやっ、そんなの……恥ずかしい」

さっさと私の身体を好きにすればいいのに。
アナタは、女の子にそんなことやらせて平気なの?
それとも、性根の曲がった変態だから?

「まーだですかぁ? アソコの治療を望んだのは、千里、あなたの方ですよ。
なんなら、そこのカメラマンにでも、私の代わりに千里のオマンコを覗かせますよぉ」

私はすがるような目で、うつろな表情の彼を見つめた。

どうして?
千里がこんな目に合っても、やっぱりなにも感じないの?

「お兄ちゃん……」

「……」

……うん、やっぱり無理だよね。
私がわがままだったよね。ごめんね、お兄ちゃん。

そう、カメラマンさんは千里のお兄ちゃん。
私は今、お兄ちゃんのカメラに大切な処を撮影されているの。
もちろん、この部屋に入ったときから知っていた。
でも、知らない振りをして自分を誤魔化していた。
だって、こんなの本気で考えたら死んでしまいそうだから……

「さあ、早く。お兄さんの首が絞まるよぉ」

恐ろしい脅しの文句と共に、松山は両手を前に掲げて首を絞める動作をする。

「嫌ッ!……止めて下さい……」

思わず叫んでいた。
自分でも驚くほど大きな声を響かせて、もう一度だけお兄ちゃんを見つめた。

……うん。もう大丈夫だから。
千里ひとりで、お兄ちゃんを守って見せるから。

私は、持ち上がった裾を肘で固定すると、立ったまま膝を折り曲げた。
命じられた通りに腰を前に突き出した。
男の鼻息がかかりそうなくらいに大胆にアソコを近付けて、男の子がおしっこをするポーズをしてあげた。

「松山先生。千里の……オマ○コを診察してください。お願いします」

お願いし終えると、両手の指が大陰唇の扉を左右に割り拡げた。
自分で慰めるときも、こんな恥ずかしい拡げ方はしないのに……

でも千里は……お兄ちゃんを守るんだ!
その代わりお兄ちゃん。目は逸らせていてね。



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女の身体は感じるの……愛のない指使いでも
























(16)


9月 9日 火曜日 午後9時30分  水上 千里



「では、嫁入り前の娘の性器に問題がないか、性能も含めて先生が徹底的に調べてあげましょうね」

ズブリッ!

「……あうっ!……ううっ……」

唇から辛い声が漏れる。
松山の人差し指が、拡げられた割れ目の真ん中に根元まで沈んだ。

「……ん?! おや、千里は経験済みでしたか?」

男は一旦指を引き抜くと、以外そうな表情をする。

顔を引きつらせながら、私は頷いた。
そう、千里は処女なんかじゃない。
だからといって、セックスの経験がそんなにあるわけでもない。
初体験は、前の病院に勤め出してしばらくしてから。
同じ病院に勤務する研修医に、なにも考えずに処女を捧げた。

今になって思えば、お兄ちゃんを失った悲しみを紛らわしたかっただけかもしれない。
その後も数回セックスはしたけど、お互いの関係はドライだった。
結局、そのまま自然解消って感じで。

「ふふふっ……それなら、遠慮なく遊ばせてもらいますよ」

ズブッ、ズブッ……!

「ああっ……くっぅ……あっぁぁぁぁぁ……」

処女ではないというだけで、割れ目に突き刺さる指が3本に増やされた。
そのまま縦に走る亀裂に沿って、指のお腹が溝の底をスルスルと撫でていく。
爪先がデリケートなヒダの壁を引っ掻いていく。

「はあぁぁん……んむっ……んあっ! はぅぅぅっっ……」

たったこれだけの刺激で、千里の女が目覚めるのを感じた。
言葉にしたときはウソだったのに、アソコがジンジンと疼き始めている。

私は首を仰け反らせたまま思った。
男の人って、やっぱり処女に憧れているの?
千里のアソコに指が抵抗なく沈んだ瞬間、男の顔に失望の色が浮かんだのを私は見逃さなかった。

別にバージンなんて……
本当は、私……お兄ちゃんに……ううん、なんでもない。

松山は、千里の両手が塞がっているのをいいことに、制服の胸のファスナーを全開に引き下げた。
ブラに包まれた自慢のバストが露わにされる。

「はぅっ、あぁっ……せんせいっ……はぁ、そ、そんなに指で遊んでないで……診察は……どうなったんですか?……ううんッ」

私は余裕を見せようと、松山の行為を皮肉った。
でも、アソコを開いている指が震えているの。
中腰のままの膝も震えて、臆病な心まで震えちゃっている。

にちゃっ、ぬちゃっ……にちゃっ、ぬちゃっ……

割れ目の奥から、恥ずかしい液が分泌されて、恥ずかしい音を奏でた。

「んぅぅっ、んっ……いやぁっ……」

男の手がブラを強引に押し上げて、乳首をひねられた。乳房を鷲掴みにされる。

もう診察なんて言い訳、どうでもいいみたい。
松山の血走った目が、私の肌を這い回っている。

「いやらしいオッパイですねぇ。今までさんざん弄られたんでしょう。なぁ千里」

「そんなわけ……はあぁっ、あぁぁっ!」

言い返そうとして、エッチな声がジャマをした。
同時に私をもっと感じさせようと、男の指がすっと前に移動する。
女の子なら誰だって痺れちゃうクリトリスを触られた。
押しボタンのように押されて抓られちゃった。

「ひいぃぃっっ! いやぁっ、そこは……ダメぇぇっっ!」

その瞬間、ビリビリした電気が走り抜けて膝が落ちる。繋がるように腰も落ちる。

ズボッ、ズズッ……ズボッ、ズズッ……

「あひぃぃっっ!? ゆ、指がぁっ……そんなぁ……うっくぅっっっ!」

「おっと! しっかり立っていないから……ほら、千里の割れ目に指が全部飲み込まれたぞぉ」

「いや、だめ……抜いてぇっ!……指を抜いてっ……はうぅぅっっ」

身体の奥にズシンってなにかが響いて、我慢しきれない快感が頭のてっぺんまで這い上がってくる。

この男の指って、まるで千里の弱い処を知っているみたい。
だって、自分でするより……気持ちいい。

「んくぅーっ! んはぁっ、はあぁぁんんっ……!」

感じるヒダを擦られて、とっても感じる肉の突起を弾かれて、そうしたら全身の力が抜けていく。

アソコが熱い。
むず痒くて熱い。
口では嫌がっているのに、千里のアソコがもっともっとってって、刺激を求めている。

「千里は言葉通り、淫乱ですね。私の指をこんなにふやけさせるとは……
こういう躾のなっていないオマ○コには、お仕置きが必要ですね」

じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ……じゅちゃ、じゅちゃ……

「くうっ、あうぅぅっ! はあぁっ、だめぇっ、もっとぉ、やさしく……ああぁぁ、いやぁぁっっ!」

爪先にヒダを鋭く引っ掻かれた。
続けて膣の奥深くにまで、指をまとめて突っ込まれる。

ぐしゅ、ぐじゅ、ぐしゅ、ぐじゅ……

恥ずかしい液が、ポタポタと床に垂れ落ちるのを感じた。
それを補充するように、膣から滲み出すもっと熱いお汁も感じた。

だって気持ちいいから。
軽蔑したくなるような男の指なのに、千里は感じてしまっているから。

お兄ちゃん、千里を見ているのかな?
千里が、いやらしいダンスを踊らされているのを眺めているのかな?

「はああぁっっ! だめぇっ……はぅっ、び、敏感なとこ……んんっ、これ以上……弄らないでぇっ!」

松山の指に乳首を弾かれて、同時にクリトリスも弾かれた。
残された指たちに、乳房を握り締められて、膣の中をずぼずぼと突かれた。
上半身と下半身から別々に電気が流れて、私は甘い声で鳴かされ続けていた。
そして、とうとう……?!
腰がブルっと震えて、太腿の筋肉が痙攣する。
同時に、背骨が弓のようにしなった。

「んあぁぁぁっ! あんっ……だ、だめぇっ、だめっ……い、イクぅぅぅぅぅぅッ!!」

千里の心から恥という単語が、すっと消えた。
だって、こんなに気持ちいい体験って初めてだから。
指だけの刺激で絶頂させられるなんて……

「ふふふっ、私の指だけで簡単にイッてしまうとは、千里はよっぽどスケベなんですね。
清純そうな顔からは想像できない、アナタは淫乱ナースです。
ね、お兄さんもそう思うでしょ……?」

松山は、私の身体を汚れたモノのように突き離すと、カメラを構えたままのお兄ちゃんを見据えた。
バランスを失った私は、後ろによろめきながら、心のバリアーが音もなく割れるのを感じた。

「いやーッ! いやァァァァッッッ!! 見ないでぇッ!……お兄ちゃん、見ないでぇっっっ!」

私は叫んでいた。
喉が潰れるくらいに叫んでいた。
せっかく、ここまで誤魔化していたのに……
それなのに……それなのに、千里は……お兄ちゃんに全部見られていた……!
千里がお兄ちゃんを守るんだ。
そう自分を信じこませて、覚悟もしていたのに、こんなのって恥ずかしいよ。
このまま消えてしまえたらいいのに。

「……う、うぅっ……ぐすっ、ぐすっ……」

私は壁に額を擦りつけて、嗚咽を漏らし続けていた。
松山は、お兄ちゃんからカメラを奪うと、液晶画面を睨みつけたまま何かのチェックをしている。
どうせ、私の痴態がうまく撮れているのか確認しているのに違いない。

でも安心なさい、松山先生。
お兄ちゃんはね、人形になりきって無遠慮なくらいレンズを近づけて、エロ女優の撮影をこなしていたわよ。
そう、お兄ちゃんは何をさせても完璧なの。
アナタみたいな変態とは違うのよ!



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千里のアソコが壊れちゃうかも
























(17)


9月 9日 火曜日 午後9時50分  水上 千里



さあ、今のうちに帰ろう。

私は兄に背を向けると、乱れた裾を素早く直し、はだけた乳房を隠すようにファスナーを引き上げた。

「お待ちなさい!」

その動作を松山が遮った。

「まだ、なにか用でも……?」

「ええ、大ありです」

「くっ……! 私、疲れているんです。先生、用件は手短にお願いします」

「では手短に、淫乱小娘にもよく分かるように説明してあげましょう。
まだ、肝心のセックスが終わっていませんよ!」

「……!!」

「帰りたければ、千里の身体、いえ、オマ○コを使って満足させることです」

お兄ちゃん、私……

私の目の端っこには、人形にされたままのお兄ちゃんがいる。
虚ろな瞳をして、右手には再びカメラを持たされている。 

これで終わりなんて有り得ない。
千里の理性は、初めから警告してくれていた。
なのに……想像するのも恐ろしかった。
お兄ちゃんの見ている前で、恋人でもない人と愛し合わなければならないなんて……

スルッ、カチャッ……スルッ、スルッ……

衣ずれの音と軽い金属音が、1分ほど続いた。
振り返った真正面に、ズボンと下着を脱ぎ去った松山が仁王立ちしている。

私は恥を忘れて、男の剥き出しにされた下半身に目を落としていた。
そして、吐き出した空気を吸い込むように喉を鳴らしていた。

……う、嘘でしょ! これがペニス?!

中性的な身体付きのわりに、松山のペニスは異様だった。
私が今まで見た、といってもそれほど経験はないけど、その中で一番大きく見えた。
それは、ジャングルから巨木のようにそそり立って、赤黒い頭で睨みつけてくる。
とっても長くて、とっても太い。
あんなのを挿入されたりしたら、千里のアソコが壊れちゃうかも。

悔しいけど身体が震えている。
どうしよう? やっぱり怖いよ。

怯える心を見透かしたように、松山はペニスを力ませた。
ピクン、ピクンと、何度か反り返させる。

「ひいぃぃっ、いやっ……そんなもの、見せないでっ!」

後ずさる私に、松山はあっという間に間隔を狭めてくる。
こんな時なのに、私はくだらないことを考えていた。

女性の膣って、どのくらいの大きさまで耐えられるんだっけ。
千里は産婦人科に勤めていたのに、よく覚えていない。
突然、忘れちゃったのかな……?

「さっきから、じっと見ていますが、私のアレがそんなに気になりますか?
なーに、心配いりません。私とセックスして死んだという女性はいませんから。
ただ、使用後にアソコの穴が拡がりすぎて、普通のセックスでは満足できない。そんな女なら掃いて捨てるほどおりますが」

「ああ……近付かないで……そんな……」

幽霊にでも遭遇? それ以上に顔が青ざめているのが自分にもわかる。
逃げ場所なんてないのに、足の裏を滑らせて男から一歩でも遠ざかろうとしていた。

「このペニスを見て怯える女の顔。何度も目にした光景ですが、この瞬間が一番悦に浸れるというもの。
でも、千里のようなエッチ好きなオマ○コには、このぐらいの大きさがピッタリだとは思いませんか? ふふふふっ……」

そう言い終わると、不気味な笑い声を残して松山の姿が消えた。
俊敏な動きで私の背後に回り込むと、背中を両手で突いた。

「キヤァァァッ!」

不意をつかれた身体が、デスクに向かって前倒しになる。
私は慌てて両手を突いてそれを防いだ。

「なにをするのよッ! あぶな……嫌ッ、やめてっ!」

前屈みになった腰の上に覆い被さる生地の感触。
松山は、乱れを直したばかりのナース服の裾を腰のあたりまで一気にまくり上げると同時に、力任せに私の身体をデスクに押し付けてきた。

「うぐぅっ……いやっ、く、苦しい……」

身体が机のヘリでクの字に折り曲げられて、上半身は顔ごと机の上に押し付けられている。
ほんの一瞬の出来事だった。

たった数秒で身体の自由が奪われて、下半身を再び剥き出しにされていた。
患者様を診察するドクターとは思えない姿を曝して。

犯される! 
こんな姿勢で千里、後ろからこの男のペニスに貫かれちゃう!

「嫌ぁっ! 離れてっ! けがらわしいっ、離れなさいよっ!」

残された関節を、壊れるくらいに折り曲げて抵抗した。
淫らだって罵られても、はしたないって思われたって構わない。
お尻も腰も、激しく振ってくねらせて、錘のようにぶら下がる男を引き剥がそうとした。

「いい加減、観念したらどうです。見苦しいですよ、千里。
そんなに私とのセックスが嫌なら、大好きなお兄さんとでも交わりますか? 獣の交尾のように……」

捲り上げられた制服の隙間に、松山の両手が滑り込んでくる。
ウエストの背中部分を、上からしっかりと押さえ付けられる。

千里の抵抗は終わっちゃった。
まだ、ほんのちょっとなら力も残っているけど……もう、出来ないよね。お兄ちゃん……

閉じ合わせていた膝裏に、松山の膝頭が突き刺さる。
もう一度太ももが割り拡げられて、股間を剥き出しにされる。

「ほーぉ。涎をたらしてまで催促ですか。千里の恥ずかしい汁で、オマ○コがテラテラと光っていますよ。
もう、前戯の必要ありませんね」

この言葉に、千里のアソコは緊張した。
顔面は火に焙られたように熱くなる。

お兄ちゃん、せめて今だけでもいい。目を閉じて、お願い!

にゅぷぅぅぅっっっっ!

「んんっ、ぐぅぅぅぅぅぅッッッ!……んふぅぅっ」

いやらしい水音と、食い縛った歯の隙間から漏れだす悲鳴。

千里の膣の中に、太い異物が突き刺さっていく。
ミシミシと軋みながら、ゆっくり、ゆっくりと狭い軌道の壁を拡げていく。
私は口を大きく開いて、恐怖を逃そうとした。

本当に、アソコが壊れるかも……?!
こんなのペニスじゃない。化け物よ!

「いっ、いやぁぁぁっ、あぁっ、きついッ! きつすぎるっ!」

「この程度で弱音を吐くとは、千里のオマ○コらしくないですよ。
まだ、半分ってとこでしょうか……」

「……うぐぅっ……うそっ……でしょ?」

まだ、半分って……?!
これ以上入れられたら……私は……千里のアソコは……?!

「さあ残り半分。千里、しっかりと感じて鳴いてくださいよ!」

ズズッ、ズズズッ……ズズッ、ズズズッ……!

「ヒィィィッッッ! こ、こわれるぅぅっっ! 千里のアソコ、壊れちゃうぅっ……いやぁぁぁっっっ!」



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千里のアソコって、お化けペニスが大好物かも?
























(18)


9月 9日 火曜日 午後10時  水上 千里



千里の大切な処が悲鳴を上げている。
千里の口も負けずに悲鳴を上げている。

膣が限界にまで拡げられて、中がズシズシと音を立てて、ペニスの先端が奥の扉を突き破る寸前。
ズンズンッていう衝撃が、脳にまで響いてくる。

「んああぁぁぁっ、ん、んぐっ……深いっ、深すぎて……死んじゃうぅぅぅっっ!」

「はははっ。さすがに、中はきついですね。でも、安心なさい。
千里のオマ○コは、おいそうにペニスを飲み込んでいますから。しっかりと根元までね。
普通の女の子なら、こうはいきません。
やはり、病院でオナニーにふけるほどの淫乱なオマ○コは違いますね。ははははっ……」

「……はぁ、はぅっ。し、失礼なこと……い、言わないで。
私は……はぁっ、違う……私は……し、していないっ……んぐっ!」

「そんなことは、どうでもいいでしょう。さあ、特製ペニスをもっと味あわせてあげますよ!」

ぐちゅっ、にゅぽッ……ぐちゅっ、にゅぽッ……

「だ、だめぇっっ! だめよ……まだ、そんなぁっ……くっぅぅぅぅっ……!」

松山は、私のウエストを掴み直すと、腰を前後に振り始めた。
巨大なペニスが、一気に挿入されては、一気に引き抜かれていく。

千里の気持ちなんて、初めから無視されちゃった。
ただ、自分の快楽のためだけに、千里の膣は使われているの。

パンッ、パァンッ……パンッ、パァンッ……

「やっ、いやっ……ああっ……くっ、苦しい、苦しいのッ……辛いっ!」

肉と肉が激しくぶつかり、叩き合っている。
それにつられて、私の身体も激しく前後した。
机の角に股のつけ根が食い込み、痛みが走る。

でも、どうしてなの?
身体の芯が熱い。ジンジンと疼いてエッチなお汁までジュワって……

千里って、あんな化け物ペニスで感じているの?
千里って、神聖な職場なのに、半裸のナース服姿なのに、後ろから獣のように貫かれて……それでも気持ちよくなっているの?

「あっ、あぁっ、あぁぁっ、はぅっ、はぅぅぅっ、はぅぅっっ……」

腰に打ち付けられるリズムに合わせて、口が勝手に鳴き始めた。
おぞましくて、だから怖かったのに、膣から感じる切ない電流を待ち望んでいる。

「だいぶ、こなれてきましたね。ちょっとペースを上げるとしますか」

パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……!
ぬちゅっ、じゅちゅっ、ぬちゅっ、じゅちゅっ、ぬちゅっ、じゅちゅっ……

男の息使いが激しくなり、腰のピストンも早くなる。
膣壁が痛いほど擦られて、溢れだしたエッチなお汁が、太ももの裏を何条にも渡って伝い落ちていく。

さっきから、何度も何度も子宮が揺さぶられている。
快感が、大波みたいにザバって被さって心が震わされた。

千里、また絶頂させられちゃう。
今度は、化け物ペニスに飛ばされちゃうんだ。

お兄ちゃん、見てるかな?

私は甘い呼吸をしながら、顔だけ横に向けてお兄ちゃんを探した。
そして、人形になっているお兄ちゃんを見つけた。

そんなに、結合部ばかりアップで撮らないでよ。
こんな淫らな顔をしたエロ女優が、目の前にいるでしょ。
さあ、きれいに撮ってよ。
もうすぐ、イキそうだから。千里は淫らにイッちゃいそうだから。
ね、お兄ちゃん。

男のペニスがグラインドするように突き刺さる。
私の両足も必死で踏ん張って、衝撃に備える。

ぬちゅっ、じゅちゅっ……パンッ、パンッ……パァァーンッッ!

水音と肉の叩く音が重なって、室内に大きく響いた。

「くぅっ! あぁっ……ダメぇぇっっ……そんな、深いぃぃっっ!」

もう、甘い吐息ばかり。人の言葉なんて忘れかけている。
そんなことより、もっともっと千里の子宮を震わせて! 
心をマヒさせるくらいに!

時々、ガクッて力が抜けて腰がブルって震えた。
なんだか、化け物ペニスがひと回り大きくなったみたい。
千里の膣がまた拡張される。

「はぁ、はぁ、もうすぐ……ですよッ、はあ、もうすぐッ!」

男のピストンが更に早くなる。
そのたびにお尻をパンッて叩かれて、腰がブルブルと震えた。

千里も、松山と一緒。もうすぐみたい。
さっきから頭の中に白く靄がかかり始めて、心の中が気持ちいいに占拠されている。

「あぁぁぁっ、くるっ、きてるっ! もっと、もっとぉ……激しく、ねぇっ!」

私は甘くお願いして、自分から腰を振った。
もう、どうでもいいの。
気持ちよく、絶頂させて欲しいの。それだけ……

定間隔だったリズムが、僅かに乱れた。
ウエストを強く掴み直される。
ペニスが奥へ奥へと頭をぶつけて、敏感な壁を何度も叩かれた。

堰を切ったように、快感の波が背骨を伝って這い上がってくる。
脳がスパークしたように停止する。
僅かに動く上半身を限界まで仰け反らせて、口許から涎を垂らしながら、私は断末魔のように叫んだ。

「い、イクぅぅっっ! イッちゃうぅぅぅぅっっっ! だぁ、ダメぇぇっっ、だめっ、ああぁぁぁっっっ!!」

どくっ、どぴゅぅぅぅっ、どぴゅっ、どぴゅ……!

お尻にも太ももにも、それに捲り上げられたナース服にも……
射精する瞬間に抜き出された化け物ペニスからは、化け物のような大量の白濁液を放出した。
熱いよ。男の精液が付着して熱いの。
これが、セックスなの……?
千里が経験した今までのセックスって、なんだったの?

でも、こんなのを……これからもされたら……私は……千里は……

「はあ、はぁ、はぁ……なかなかいいじゃないですか。千里のオマ○コの使い心地は……
ヒダの一本一本が、ペニスにピッタリと吸い付いて離れませんでしたからね。
このペニスと相性がいいのかもしれません。
まあ、これからも色々してもらう事になるので、せいぜい身体を壊さず……おっと、失礼。
淫乱なオマ○コを壊さないように、仲良くやっていきましょうか……ははははっ……」

「……」

私は言い返せなかった。
人の命を預かる職場で、半裸の制服姿のままセックスで絶頂させられるなんて……千里はナースとして……



「ところで、君の明日のシフトはどうなっていたかな?」

茫然としたままデスクに突っ伏している私を置いて、松山は先に着替え終えているようだった。

ぬちゃっ!

微かにアソコを鳴らしながら、ふらつく足で私は立ち上がった。
今度はファサッて音がして、私は普段のナースに戻っていた。

「明日は……?」

確か昼勤の後、続けて夜勤のはず……

それを伝えると、松山の唇の端にいやらしい笑みがこぼれた。

明日も……辱められる?!

私は人形になったままのお兄ちゃんを見て、なんだかホッとした。

人って便利な生き物よね。
本当に哀しくて辛いときは、簡単に現実逃避出来るんだから。
そうよ、今の千里も現実逃避しているもの。
たぶん、たぶんだよ。そうでなかったら千里。この病院の屋上から身を投げていると思うから。

「それでは、また明日。よろしく頼むよ、淫乱ナースさん」

松山は、お兄ちゃんを引き連れて診察室を後にした。

シーンとして、たったひとり取り残された診察室は、無性に侘しかった。

千里も帰ろう……
帰って……早く寝よう。
それとも……? もう夢を見ているのかな?
怖ーい、悪夢を……
それなら、その方がいいかも。
だって起きてしまえば、すべて忘れることができるから……有り得ないけどね。



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不良ナースは、ノーブラ・ノーパンで出勤するの
























(19)


9月 10日 水曜日 午前7時40分  水上 千里



「おはようございま~す。水上先輩♪」

「おはよう、茜ちゃん。それにしても、いつも元気一杯ね。
ちょっと分けてくれないかな、その元気の素……ふふふ♪」

「もう、先輩ったら……からかわないでくださいよ。
アタシだって……ブルーになるときもあるんですからね」

「ふーん、茜ちゃんにもあるんだ、そんなこと。
それって……彼氏クンに振られた時とか……?」

「し、知りません。そんな……
それより先輩。早く着替えないと遅れちゃいますよ。
朝のミーティングまで、あと10分しかないですよぉ」

茜ちゃんの顔が赤くなっている。
彼女って、意外と初心なんだな。

私は更衣室のロッカーを開いたまま、茜ちゃんの着替えをそれとはなく眺めていた。
あ、断っておくけど、そういう趣味はないわよ。念のため……

彼女は、身に着けていたものをパッと脱ぎ去ると、ブラとショーツだけの姿になった。
上下ともおそろいのブルーのストライプ模様。
まだ、あどけなさの残る彼女に相応しいと言ったら、本人は怒るかもしれないけど、私はものすごく似会ってると思う。

それにしても、均整のとれた素晴らしい身体をしているわね。
まあこれで、出るところがもうちょっと出ていればねぇ。
……惜しいなぁ。

「先輩、着替えないんですか? 本当に、遅刻しちゃいますよぉ」

茜ちゃんは下着姿の上から直にナース服を身に着けると、手早く乱れた髪を整えている。

「うん……気を使わせてごめんね。ちょっと、暑気が入ったのかな。
もう少しだけ、ここで休憩してから行くことにするわね。
茜ちゃん、悪いけど先に行っててくれる?」

「大丈夫ですか……先輩……?」

「うん、少し休めば良くなるから。さあ、急がないと。ミーティングに遅れるよ」

我が身のように心配してくれる彼女に、心臓が深くえぐられるような気がした。

嘘をついて、ごめんね茜ちゃん。本当は……



時計の針が午前8時を指している。
朝のミーティングが始まった。

この病院では、夜勤のナースと昼勤のナースの引き継ぎが、このときに行われる。
そして、夜勤だった彼女たちが帰り支度をするために更衣室にやって来るのは、おそらく30分後。
つまり、その僅かな間。この場所には誰もいないはず……

ただし、私みたいな不良ナースが存在しなければだけどね。

「……ファイト、千里」

つぶやくように囁いて、念のため、もう一度更衣室を見回してみる。
……当然、誰もいない。

私は、深く息を吸い込んで吐いた。
そして、着変え……ううん、裸になろうとしていた。

襟元に可愛らしいボウタイのあしらわれた、ネイビー色のカットソーに、ややゆったりぎみで左右にポケットのついたベージュ色のカーゴパンツ。
ちょっとキュートで、ちょっとワイルド。
これが、普段の千里の通勤服。

それを、あえてナース服を準備せずに脱いでいく。
カットソーを頭から抜き取り、カーゴパンツを一気に足首の辺りまで引き下ろす。

残るはブラとショーツと言いたいところだけど、これで私は全裸になっていた。
そう。アパートを出たときから私が着ていたのは、この2枚だけ……

要するに、下着を全く着けずに職場に来たってわけ。
うふふふっ……これじゃ、変態だよね。

あっ、忘れるところだった。
私は、頭の上にナースの象徴であるナースキャップを載せた。
あとは……胸とアソコを手で隠して、男が来るのを待つ。それだけ……



パタンッ……!

上の方で扉の開く音がした。
コツコツと階段を降りる靴音が、コンクリートで覆われた更衣室に響いてくる。
ここは、半地下にあたるため、近づいて来るのが誰なのか、ここからではわからない。
でも、私は知っている。
それが、誰なのかを……

「ほおーっ、驚きましたね。まさか病院内で、露出ナースを目撃することになるとは……
しかも、朝の大切なミーティングの最中にね……ははははっ……
……君には、恥というものがないのですか?」

その白衣の男は歩きながら私に話しかけていた。
どうやら、ここが女子更衣室であることも眼中にないらしい。

そんな男に私は、悲鳴を上げることさえせずに、自己弁護のように言い返していた。

「……ひどい。下着を着けずに通勤させたのも、ここで裸で待機するように命じたのも、全部、松山先生アナタじゃないですか。
それを……露出ナースなんて……」

「……ああ、そうでした。最近、物忘れがひどくなりましてね。
淫乱な千里に相応しい指示を、メールで与えたのはこの私でした……ははははっ……」

松山は、何も身に着けていない私の身体に視線を這わせている。
顔からゆっくりと下半身に向かって、舐めるように……

そして一言、命令した。
「ジャマな手を外しなさい」と……

私は命じられた通りに、両手を腰のサイドにひっつけた。
でも、視線を逸らせたりしないから。
出来るだけ怖い目を意識して、相手の視線を跳ね返すように睨みつけてあげた。

「千里は気が強いね。それとも、自分のプロポーションに自身があるからかな。
生まれたままの姿で男と対峙しながら、恥ずかしがるどころか、そんな表情をして……
まあ、どっちにしろ私にとっては、虐めがいがあるというもの……」

「それで、何をさせる気……?」

時間があまりない。
時計の針が、8時10分を指している。

「そうですね。手っ取り早くセックスでもして、千里の甘い声を眠気覚ましにと、いきたいところですが……
私も外来診療が控えているんでね。
今朝のところは千里のオッパイと唇で、私の息子を満足させてもらいましょうか」

「……どういうこと?」

私は、わざと知らない振りをして、睨みつけていた視線を下に移動させる。

ズボンの前の部分が、パンパンに膨らんでいる。
……ということは……?!

「そんな物欲しそうな顔をしないで下さい。それとも……セックスして欲しいんですか?
でも、今はお預けですよ。その代わり、濃厚な精液をたっぷりごちそうしてあげますからね。
さあ、千里が私の下半身を裸にするんですよ」

つまり、こういうことよね。
松山のペニスをパイズリさせながら、口で舐めて射精させろと……

……うーん、問題山積みかも。
大体、千里。以前の彼氏とも、こんなプレイしたことないんだから。
パイズリって言葉も、エッチな雑誌を見てちょっと知識がある程度だし。

……それ以前に、ペニスを口に含むことに、ものすごい抵抗感がある。
惨めで……屈辱的で……それなのに、この男の精液を飲めだなんて……
きっと松山は、さっきの私の目を見て、思いついたんだ……失敗だったかな。



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