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ありさ 割れしのぶ  INFORMATION

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【第三章 水揚げの夜 より抜粋】

        
        丸岩は立ち上がり、隣の部屋との堺にある襖をさっと開いた。
        見ると、隣の部屋にはすでに豪華な夫婦布団が敷かれており、準備万端
        と言ったところだ。
        枕灯だけが薄っすらと灯り艶めかしく映える。
        ありさは一瞬立ちすくんだが、それも束の間、観念したのかゆっくりと
        寝室に入って行った。
        部屋に入ってから脱衣をためらうありさに、丸岩の催促の言葉が飛んだ。
        ありさは部屋の隅に行き、衝立ての向うで、しゅるりしゅるりと帯を解
        き始めた。

        「衝立てに隠れたら、脱ぐとこ見えへんがな」
        「あぁ・・・そんなん・・・、恥ずかしおすぅ・・・」

        丸岩が衝立てを無造作に横に移動させると、ありさは向こう向きで帯と
        着物を解き、襦袢姿になるところだった。狼狽して、肩をすくめ長襦袢
        の胸元を両手で押さえている。
        そんな仕種がかえって丸岩に刺激を与えてしまったようだ。
        丸岩はありさの背後から猛然と襲い掛かり、隠そうとする胸元に手を差
        し込んで来た。

        「ああっ!会長は~ん~、堪忍しておくれやすぅ~!」




 

 










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