【登場人物 紹介】
北原雪音(きたはら ゆきね)
本作品のヒロインで市内の高校に通う女子学生。
本人曰く、テレビに出てくる瞳キラキラアイドルより可愛いとのこと。
しっかり者で何事にも前向き。おまけに父親思い。ただし、お金には少々
細かい。
祖父の代から続く老舗カメラ店『北原写真館』を頼りない父に代わって
切り盛りしている。
母は3年前に実家に里帰りしたまま、それっきりに……
北原武雄(きたはら たけお)
ヒロインである雪音の父親。
祖父の代から続く写真館を経営しているが、気弱な性格で尚且つ優柔不
断。その割には趣味の写真撮影に関しては見境が無く、家族に相談もな
しに自分専用の撮影スタジオを建設し多額の借金を抱えている。
そのため妻には逃げられ、3年前から娘である雪音とふたりで暮らして
いる。
2年前から『ピンクの傀儡子』というハンドルネームで、怪しげなブロ
グサイトを運営しているらしいが……
小野寺美帆(おのでら みほ)
前作『シャッター・チャンス』に登場した久藤律子の友人で、専業主婦
をしている。
年令は20代後半。丸顔に大き目の瞳が特徴のチャーミングな女性。
夫との間で、ある事情を抱えて北原写真館を訪れることになるのだが……
小野寺毅(おのでら たけし)
美帆の夫で、年令は彼女と同じく20代後半。
背が高く陽に焼けた精悍な顔立ちをしているが、その割に性格は少々気
弱。美帆と共に北原写真館を訪れる。
【ここまでのあらすじ】
祖父の代から続く老舗カメラ店『北原写真館』は、長引く不況と経営感
覚ゼロの後継ぎのせいで破産寸前に陥っていた。
写真館という本業に徹しても厳しいというのに、夢と情熱を追い掛ける
愚かな3代目経営者の武雄は、無謀にも地下スタジオを建設。
予想通りに大盛りの借金をこしらえてしまう。
もちろんというべきか、当然というべきか、それに愛想を突かせた武雄
の妻は、娘の雪音を置いて実家への里帰りを決行。
それから3年。残された雪音と武雄はふたりだけで、写真館を守る羽目
になってしまったのだ。
しかし、客足が遠のいた写真館では借金も返せない。生活だって成り立
たない。
そうして父と娘が思い付いたのが、借金発祥の舞台、地下スタジオ活用
だったのである。
ようするにこのスタジオで、自称美少女雪音のあられもない写真を撮影
販売するという強硬手段に打って出たのだ。
卑猥なビキニの水着姿で、幸せな家族団らんの日々を取り戻そうとモデ
ル業に励む雪音。
シャッターを押し続ける、父武雄。
けれども、世間はそんなに甘くない。
貧乳娘のスレンダー体型写真集では、日々の生活費を稼ぐのが精一杯の
有り様である。
そんなある日のこと。
北原写真館を、久藤律子と名乗る女性が訪れてきた。
武雄が密かに運営しているブログサイトを閲覧してきたというのだ。
『ピンクの傀儡子』というふざけたハンドルネームで、武雄は依頼を受
けた女性のヌードを撮影し販売。売り上げは、武雄と女性で折半という
プランだったのだが、これまでの実績は皆無である。
頼りない父親に代わって、アシスタントを買って出た雪音が律子から話
を聞き出すことになる。
それによると、律子の夫は彼女の生身の身体ではなく、ロリ系エロエロ
画像にゾッコン♪ということらしい。
ならば、エロ画像にはエロ画像で対抗ということで、律子をモデルに卑
猥な撮影が実施されることになる。
アシスタントだった雪音の痴態も巻き込んで、2度に亘るドタバタの撮
影会。
30代後半とは思えない律子のグラマラスなボディの前に、すべては円
満解決?
結果良ければ全て良し!
痛快官能コメディ『シャッター・チャンス2』の幕が上がる!!