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揺れるブランコ 試される夫婦の絆?

























【第9話】



        
        「ちゅぶっ、れろッ。ふんむぅ、硬くて熱い。はぐぅ、毅のオチ○チン、
        もっともっと元気に気持ちよくしてあげる」

        「あぁ、美帆……そのまま……」

        首を傾げて、舌と唇で根元から先端まで丹念に舐め上げていく。
        ぼんやりとした照明灯の下で、口の端から唾液を垂らしながら大切な旦
        那様のモノを頬張り続けている。

        やだなぁ。雪音ったら、また変な気分になってきちゃった。

        あたしはしゃがんだままの姿勢で、ジーンズの股の部分を触った。
        指で、感じるお豆の処を突っついた。

        「あぁっ……う、うぅぅんん」

        ビリッって電気が流れて、喉の奥を鳴らしてごまかした。
        でも、アソコがジーンとして、もっと刺激が欲しいってせがんでくる。

        せっかく出発する前にオナニーをいっぱいしてあげたのに、これじゃ全
        然効果がないじゃない。
        ダメよ雪音。これ以上弄ってはいけないの。

        指をつねってメッ!ってしてあげて、あたしは大人の男女が戯れるブラ
        ンコに視線を送った。

        「はむ、むちゅうぅ。毅……気持ちいい?」

        「ああ、美帆。最高だ……はあぁ」

        ブランコの鎖を握り締めたまま、毅さんは肩を震わせた。
        自分からもっと気持ちよくなろうとして、ブランコを前後に揺らせ始め
        てる。

        「ちゅっ、ちゅぷ、ちゅぷ……んんッ、んんぐッ! んんぷっ!」

        目を瞑ったままの毅さんが、ブランコを揺すった。
        そのたびに硬直したオチ○チンが、ピストン運動のように美帆さんの口
        を犯した。

        「んぐぅぅっ、んむぷぅぅ! げほっ、げほっ……んぐっっ!」

        毅さんの硬くて長いオチ○チンを、美帆さんは根元まで飲み込んだ。
        喉の奥にまで突き刺さっているのに……
        顔を歪めて吐き出しそうになっているのに……
        笑顔がお似合いの美帆さん眉間に深い縦じわまで刻まれているのに……

        毅さんは、揺れるブランコに合わせて、何度も何度も美帆さんの柔らか
        い唇を貫いている。
        自分ひとりだけで快楽の世界に浸っている。

        「ちょっとひどいよ! 毅さん、美帆さんが苦しんでいるのに、自分だ
        けなんて……!」

        「待ちなさい、雪音」

        植え込みから飛び出そうとしたあたしを、お父さんの手が止めた。

        「これは、小野寺さん夫婦の問題だ」

        そう言いながら、お父さんは平然とシャッターを押した。

        カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

        今夜のお父さん。なんだか格好いいわね。様になっているわね。
        これで、ズボンの前を膨らませていなかったら、きっとお母さんも見直
        してくれたのにね。惜しい!!

        その間も、美帆さんは必死にフェラチオを続けている。
        苦しいのに、だから肩から背中にかけて脂汗をにじませているのに。

        でも、どうして? 
        どうして、そんなに辛い顔をしているのに、ほっぺたのお肉を凹ませて
        まで毅さんのオチ○チンを受け入れるの?

        「あぁ、美帆っ。出る……出そうだよ」

        「んぐぅ、はんむっ……はあ、はぁ、出してぇ。美帆の口に熱いのを出
        してぇ。毅の精液、全部飲んであげる」

        毅さんが悦に浸った表情のまま、腰を突き出した。
        ブランコがお寺の鐘突きみたいに片方に揺れて、ヌラっと光る肉の棒が
        唇の中へと吸い込まれていく。

        「ああ、あっああぁぁっ……美帆ぉっ!」

        「んむぅぅっ、ぐふぅっ……うれしい……あなた……」

        どぴゅう、どぴゅどぴゅどぴゅ……ドクドクドク……
        ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……

        ブランコに腰かけたまま、毅さんは背伸びするように上体を反らせた。
        美帆さんは、オチ○チンを口に含んだまま、喉仏のあたりをコクコク動
        かした。

        愛する人の精液を胃に流し込みながら、美帆さんの表情が和らいだ。
        それは、まるで悪戯っ子を見守るお母さんの瞳。
        愛する人の悦びのためなら、その身を差し出せる自己犠牲の眼差し。

        「むちゅぅぅっ、れろっ、れろっれろっ……」

        カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

        お父さんがシャッターを押した。
        全てを射精した旦那様のモノを、唇と舌で清める美帆さんの姿を被写体
        に収めていく。

        「やるじゃない、お父さん。ふたりの最高の瞬間をわざとずらしてあげ
        るなんて……あたし、お父さんを見直しちゃった♪」

        「あっ、いやそれが……」

        お父さんが、首元をぼりぼり掻いている。

        「撮ろうとした瞬間、耳元で『プ~ン』ってやられて……そのパシッ!
        ってやってるうちにだな……あは……あははははは……ぼりぼりぼり」

        拝啓、お母さん。当分、帰って来なくて結構です。
        やっぱり、お父さんは、お父さんでした。