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子作り試練第二弾! シーソーで騎乗位?

























【第10話】



        
        「どうします? このまま続けますか? それとも今夜は……」

        「いえ、続けさせてください。お願いします」

        暗闇から聞こえるお父さんの提案を、美帆さんの凛とした声が遮った。

        「外でその……愛し合おうと決めたときから、考えてたんです。とって
        も恥ずかしいけど、これも赤ちゃんを授かるための試練なんだって……
        だから、そのためなら私も夫も耐えられます。ですから、ピンクの傀儡
        子様。撮影をお願いします」

        美帆さんと毅さんが連れ立って、植込みの中のあたしたちに頭を下げる。
        全裸のままで男女の大切な処を晒して、さっきまで隠すのに使っていた
        お互いの手を固く握り合わせて……

        「わかりました。では本番ですが、場所を移動して愛し合ってもらいま
        しょうか。そうですね。右隣にあるシーソーなどいかがですか?」

        「シーソーですか……?」

        「ええ。シーソーの上で旦那様は仰向けに寝てください。両足は地面に
        下して身体を支えて。そして奥さんの方ですが、旦那様の身体を跨いで
        もらいましょうか? そうです。シーソーの上で騎乗位セックスをお願
        いします」

        お父さんはまたまたノートをめくりながら、渋い声音で事も無げに説明
        する。

        でも騎乗位って? 確か……そうよ。寝転んだ男の人の上で女の人が腰
        を動かしてダンスするっていう……あれよ! ものすご~くエッチな体
        位よ!
        それも、シーソーの上で……?
        う~ん。バージンの雪音にはわかんない。
        でも、ひとつだけわかっちゃった。
        お父さんって、案外むっつりスケベかも。

        「あなた、お願い」「ああ……わかっているよ」

        ここでも、リードしているのは美帆さんの方。
        躊躇する毅さんを励ますように軽いくちづけをする。
        唇を密着させながら、毅さんの右手を自分の股間へと誘導する。

        「うふふっ、私も濡れちゃった♪ 毅のオチ○チンを舐めてたら、美帆
        のアソコもジンジンしちゃって。ねえ、指をもっと中まで……そう……
        はぁぁぁぁ、いいぃっ……」

        立ったままの姿勢で美帆さんが腰をくねらせた。
        毅さんの手首を握りしめて、指先を割れ目の中へと沈めさせている。

        「ほんとだ。美帆のオマ○コ、ヌルヌルじゃないか。それに、いつもよ
        り熱い」

        「でしょう。はああ、くふぅぅ……ふふっ、毅のも元気になってきた♪」

        美帆さんが下を見てクスリと笑った。
        さっきの射精で元気を失くしていた肉棒君が、もう復活している。

        そんな股間を、毅さんが恥ずかしそうに覆った。
        覆いながら照れ隠しをするように、シーソーの台の上で寝そべった。

        「さあ、美帆。おいで……」

        「もう、仕方のない人ね……まるで子供みたい……」

        あたしは生唾を飲み込みながら、お父さんを見上げた。

        「写真……撮らなくていいの?」

        「カメラを持っていること……忘れてた」

        「そう……でも、仕方ないよね……」

        あたしとお父さんは、蚊に刺された処を掻くのも忘れてふたりして頷き
        合っていた。
        そして、お互い知らない顔を装って、指を大切な場所へと這わせている。

        ズズズッ、ズ二ュッ……ズ二ュ、ズ二ュ……

        「んんんっ、ああぁっ、太いっ! 太くて硬いのが入ってくるぅっ……
        ふああっ」

        シーソーのベッド。
        そこに横たわる逞しい身体の上で、美帆さんが喉元を反らせた。前に折
        り曲げた。
        毅さんの身体ごとシーソーを跨いで、中腰の姿勢のまま成熟したお尻を
        太股に密着させている。

        「んっ……はあ……全部入っちゃった」

        瞳を潤わせた美帆さんが、舌をちょろって覗かせて悪戯っぽく笑った。
        つられるように毅さんも薄く微笑んだ。

        もう言葉の合図なんていらない。
        毅さんの軽い突き上げに、美帆さんが腰を前後に動かして応えた。
        両足を踏ん張ったままの腰の上げ下げに、均整のとれた肉感的なお尻が
        前後左右に揺れている。
        連動するように柔らかい乳房も波打っている。

        「あんっ、はうぅぅっ……美帆のクリトリスぅっ、こすれてぇ……あう
        ぅぅっ、きもちいいぃっ!」

        「はっ……はああっ……俺もだ。いつもより締め付けられて……はあ、
        はぁぁ……」

        カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

        ようやくカメラマンだったことを、お父さんが思い出した。
        ふたりの愛の営みを、白い光と鳥の羽ばたきのような乾いた連射音が記
        録に収めていく。

        「はあぁ、ふあぁぁ、乳首もぉ、もっとぉっ……んんっ」

        這い上がった両指が、ボリューム満点の乳房を揉んでいる。
        感じて尖ったピンク色の先端を摘んだり捻ったりして、可愛く鳴く妻の
        反応を楽しんでるみたい。

        「あっああぁぁぁっ、素敵っ! お、お外なのに、誰かにぃ見られるか
        もしれないのにぃぃっ……いい、いいのぉっ!」

        「ふぅ……はあ……美帆、美帆ぉッ!」

        夜の公園に響き渡るエッチなハーモニー。
        そしてその歌声は、ぴたりと寄り添ってぴたりと合わさって……

        あたしは緩めたジーンズの隙間に指を突っ込みながら考えてた。
        きっと、オナニーより気持ちいいのよね。
        だって、こんなお外で生まれたままの姿で愛し合えるんだもん。
        赤ちゃんが欲しいってことで、こんな刺激的なセックスをしているんだ
        もん。

        いいなぁ~。羨ましいな~。
        あたしも露出セックスでバージンとお別れしようかな?

        「あんっ、はふぅ。ふぅぅぅん……んんっ」

        爪先で尖っているお豆を撫でてみる。
        指の先端が、エッチな勇気に唆されて膣の入り口に向かおうとしたその
        時……?!

        カサ……ガサッ……カサ、カサ……

        どこからか、乾いた土を踏みしめる音がした。