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放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(3)


  
                                          


【第1章 (3)】



「今回はうちの水着などのCMを頼みました。しかし最終決定を出すのは上層部なので、そのためのテスト撮影を行いたいので今日は来てもらいました。まず藍ちゃんにはとなりで着替えてもらって、さっきのスタジオで吉田氏に撮影をしてもらいましょう。」

藍は少し気を落とした。
「やっぱり水着撮影か・・」

多田は続けた。
「では、スタイリストを呼びますので、藍ちゃんは着替えてください。我々は終わるまで外に出ていますかな。」

早速女性のスタイリストが現れ、藍を着替え室に呼んだ。
吉田はカメラの準備にかかり、多田と岸田は部屋から出て行った。

「まずはこれを着ましょうか。」

スタイリストは藍にピンクの水着を手渡すと、そういってカーテンを閉めた。
藍は少しためらったが覚悟を決めて着ている服を脱ぎ始めた。

「もういいですか?」
スタイリストは藍に声をかけたが、藍はまだ着替え終わっていなかったので慌てて「も、もう少し待ってください。」と言った。

「時間がありませんから早くしてくださいね。」と冷たい声でスタイリストは言った。

藍は慌てて着替えると
「あっ、いいです。終わりました。」
「じゃあ、あっちの部屋に行ってください。」
スタイリストはスタジオを指差した。

藍はピンクの水着一枚の姿で、吉田の待つスタジオに入っていった。
着替えのとき慌てていたので気づかなかったが、藍の着たピンクの水着には胸のパットがなかったため、乳首が浮き出てしまっていた。

「あっ!」
藍がその事に気づいた時はもう吉田の前にいた。

藍は吉田に「あのぉ、この水着・・・」と切り出しだが、吉田はお構いなしにカメラを構えた。

「ごめんなさい! この水着じゃちょっと・・」

藍は勇気を出してもう一度言ったが、吉田は冷たく
「時間ないからさぁ、さっさとやろうよ。」
と藍を遮り、撮影を開始した。

藍は胸を隠すようにしてカメラの前に立ったが、「ねぇ、やる気あるのぉ?」と吉田に言われたため仕方なく手を下ろした。
藍は恥ずかしさで一杯だったが、「きっとこんなの見慣れてるんだ、気にしちゃいけないんだ・・」と自分に言い聞かせ、吉田の言うポーズをとった。

吉田は藍の乳首のことなど気にしていない様子で、シャッターを切り続けた。

「じゃ、次の衣装ね。」
と吉田が言うとスタイリストが藍を手招きした。藍はスタイリストに
「この水着って、パットとか入ってないんですか?」
と尋ねると、呆れ顔で
「あぁ、競泳用なのよ、これ。そんな事も知らないでここに来たの?」
と見下すように藍に言った。藍はあきらめてそれ以上要求するのをやめた。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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アブナイ体験とSMチックな官能小説




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放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(4)


  
                                          



【第1章 (4)】



何枚か同じような水着の写真を撮ったあとで、スタイリストは藍に薄手のTシャツとぴったりしたパンツを手渡し、「次はこれに着替えて」といった。
藍は水着が終わったので、ほっとして着替えを始めた。

着替え終わってカーテンを開けると同時に、スタイリストは藍に厳しい口調で言った。

「ちょっと、なんでブラしてるのよ! それにパンティも穿いてるでしょ? プロでしょ、あんた?!」

藍は驚いた様子で答えた。
「えっ、ノーブラ、ノーパン・・・ですか?」
「当たり前でしょ? ラインが出ちゃったら台無しじゃない!」
「ご、ごめんなさい、すぐに・・」

藍が答え終わる前にスタイリストはカーテンの奥に藍を押し込み、Tシャツに手をかけ脱がすとすばやくブラジャーをはずした。
藍の乳房があらわになり、手で胸を隠そうとしたが、スタイリストはすぐにパンツも下ろしにかかった。
しかし「こ、こっちは自分でします・・」と藍は手を払いのけた。
スタイリストはあきれた様子でカーテンを閉めた。

藍は女性とはいえ、自分の衣服を脱がされたことにショックを隠せなかった。
少しして着替え終わるとカーテンを開け、吉田の前に行った。

明るいライトが当たると藍はまた驚いた。
Tシャツから乳首が浮き出ているどころか透けてしまっていて、何も身に付けていないも同然だった。
しかもパンツは薄い黄色だったため、陰毛も透けてしまっている。

シャッターの連続した音に藍はまるで「犯されている」ような気分になり、その場にうずくまってしまった。
涙も出てきた。

吉田が藍を気遣い「どうした?」と声をかけた。その声に反応して、藍はとうとう声を上げて泣いてしまった。

多田と岸田が驚いた様子で部屋に入ってきた。
多田が「どうしたんだい? 藍ちゃん、何かあったのか?」と藍の肩を取り抱きしめた。

藍は泣きながら「な、なんでもありません・・」と答えるだけだった。

「今日はこの辺にしようか、なぁ吉田?」と多田は吉田にいたずらっぽく合図した。
「まぁ写真はちゃんと撮れましたから、お嬢ちゃん、がんばったね。」と吉田も藍をなぐさめた。

藍は少しだけほっとした。しかし涙は止まらない。

「どうした?」岸田が藍に聞いた。

藍は「こんな服、着たことなかったので、ちょっと・・」とべそをかきながら答えた。

多田は「まぁ、これはテスト撮影だから、本番はちゃんと見えないようにするんだよ、それに今日の写真はすぐに破棄してしまうんだ。安心しなさい。」と藍に言った。

藍はまだ泣きながら「はい・・すみませんでした・・」と答えた。

多田と吉田はそんな藍を見て、不穏な笑みを浮かべていた。が、藍は自分のことが精一杯な様子で気づかなかった。


岸田は藍に言った。
「そのうち涙なんか出したくても出なくなるんだから!」

藍はその言葉の意味を、そのときは理解できなかった。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
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放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(5)


  
                                          



【第1章 (5)】



「もうそのままうちに帰っていいからな。」

岸田はそういうと、外に待たせてあったタクシーに藍を乗せた。

「で、でも・・」藍が何か言おうとすると、岸田はそれを遮り「所長には俺からうまく言っといてやるから、心配するな。」と藍の肩を叩いた。

ドアが閉まると、岸田を残し藍だけを乗せたタクシーが走り出した。
藍が後ろを振り返ると、岸田は見えなくなるまでそのまま立っていた。

タクシーの中で藍は、今日あった出来事を思い出し顔を赤らめた。
仕事とはいえあんな格好にならなきゃいけないなんて、でもあのくらいのことはあたりまえなのかな・・と思いを巡らせた。が、疲れていたためそのうち眠ってしまった。

藍が目を覚ますと、タクシーは既に家に到着していた。
藍は車を降り、玄関へ向かった。が、すぐに足を止め、今の自分の顔を想像した。

「きっと泣いたのがばれちゃう・・」

少し周りを歩いてから家に帰ろうと思い、足を反対に向けようとしたが遅かった。
玄関が開く音がした。
藍はびくっとして見ると、やはり秋だった。
秋には、秋にだけは見られたくなかった。

「おねえちゃん、どうしたの?」

秋は様子がおかしい藍に尋ねた。

「な、なんでもない。」
何食わぬ顔で秋を振り切り、藍は玄関へ向かった。

「なんでもないって、目のあたり、はれぼったいよ。」
秋は見逃さなかった。

藍はばつが悪そうに「なんでもないよ! ほっといてよ!」と秋に言い返した。

秋はすこしむっとした様子で、「どうせ仕事で叱られて泣いたんでしょ?」と意地悪そうに藍に言った。

藍は秋を無視して洗面所で顔を洗い、自分の顔を鏡で確認した。
「だいじょぶ・・だね。」自分を納得させるかのように藍はつぶやいた。

「あ、そうそう、お姉ちゃんにって学校の友達がこれ置いてったよ。」と秋は封筒を手渡した。
「え、なんだろ?」藍はそれを受け取ると自分の部屋へ入っていった。

封筒には本のように綴じたコピー用紙が入っていた。表紙に「愛の憂鬱」と書かれていた。

「あっ、脚本、もうできたんだぁ! 結構クサいタイトルだね。」と呟きながら、ページを開いた。

文章は雑だったが内容はしっかりしていて、すぐ引き込まれていった。

兵役から脱走してきた恋人を匿い、自らが捕らえられ絶望するが、それでも愛しつづける、そんな内容だった。
藍は今日の仕事場での出来事をすっかり忘れて読み読みふけっていた。が、半分ぐらい読んだ所で時計をみると、既に1時を過ぎていた。

「あっ、そろそろ寝なきゃ。明日が楽しみだな」
藍はすっかり気分を取り直し、疲れていたせいもありすぐに眠ってしまった。






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放課後の憂鬱  第2章 写真(1)


  
                                          



【第2章 (1)】



次の朝、藍の学校へ向かう足取りは軽かった。いままでこんな気分で学校へ向かったことがなかったので、ことさら嬉しかった。既に放課後のことで頭が一杯だった。

「よっ、おはよう!」
藍の後ろから声が響いた。吉田だ。

「あっ吉田君、おはよう!」
藍は元気に答えた。

「昨日、休みだったね。本が大体出来たんで家に届けといたけど、読んでくれた?」
吉田は少年らしい無邪気そうな声で藍に尋ねた。

「うん、まだ全部読んでないけど、結構おもしろいね!」
藍も楽しそうな声で答えた。

「じゃ放課後に、部室に来てね!」
「うん。じゃあ、またね。」
「あっ、今日は練習もするから・・・体操服に着替えて来てくれる?」
「うん、わかった。」

藍は嬉しかった。そして、待ち遠しかった放課後はすぐにやってきた。

*---

放課後、藍は吉田に言われた通り体操服に着替え、部室へ向かった。暑かったので上は白の半そでのTシャツ、下はエンジのジャージ姿だ。

「こんにちは。」
藍は部室に入った。

「よう!」吉田が返した。
部室には吉田を含め男子が三人いた。高科はいない。

「あれ、部長は?」
藍がたずねると吉田が「高科先輩、今日は都合が悪いんだって。さちとゆうこは、本の手直しがあるんで家に帰ってやってる。」と説明した。

「ふーん。じゃあ今日はこれで全員かぁ。」
「そうだね。」

人数が少なかったので藍は拍子抜けだったが、「こんな日もあるよ。」と吉田が間髪いれず答えたので、すぐに納得した。

「さぁ、はじめますか」ともう一人の部員、伊藤が切り出すと吉田と柴田も腰をあげた。
「うん、どうするの?」藍が質問すると吉田が答えた。

「今日はまず設定の確認をしよう。今の本に合わせて動きとか、表情の確認をね。じゃあ藍ちゃん、あそこに立ってくれるかな?」
吉田が指を指した方向に、机とライトがあった。

「この辺?」
藍は指示された位置に行った。伊藤が藍の真正面にビデオカメラを設置しはじめた。

「え、もう撮り始めるの?」
藍は驚き尋ねた。

「あぁ、機材のテストもするからさ。テープ入れてないから気にしなくていいよ。」
吉田がそういって藍の方へ近づいてきた。

「伊藤、位置はどうだ?」
吉田が藍の隣に立ち、藍の目線と同じぐらいにかがんでカメラを覗く伊藤に尋ねた。

「OK、OK。ばっちりですよ。」
伊藤が答えた。
吉田の隣にいた藍には見えなかったが、吉田はなにやら伊藤に合図を送ったようだ。

柴田は何気なくドアを閉め、遮光カーテンを閉じた。そして撮影用のライトをつけた。
部室は重苦しい光に覆われ、「取調室」のようになった。

藍は少し不安になってきた。
暗い部屋、三人の男、ビデオカメラ。少女を不安にさせるには十分な設定だ。






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放課後の憂鬱   第2章 写真(2)


  
                                          



【第2章 (2)】



「どぉ、藍ちゃん。結構雰囲気出るでしょ?」
吉田はいままでより少し低めの声で藍に言った。

「う、うん。そうだね・・」
藍も不安そうな声で答えた。

藍にライトが向けられた。すると陰影が藍の体のラインをはっきりと映し出し、妙に色っぽく映った。

「どうすれはいいかなぁ。」
藍はこの場の雰囲気を少し明るくしたかったので、わざと子供っぽく尋ねてみた。

「まずねぇ・・・」
吉田が藍が不安になっているのを弄ぶかのように、ねちっこい声で切り出した。

「ブラジャー取って、ノーブラの上に、じかにシャツ着てくれるかなぁ・・・」

(えっ、なんていったの)

藍はしっかりと聞こえていたが「えっ?」と聞き返した。

「あとさぁ、下もジャージ脱いで、ブルマーになってよ。」
吉田はお構いなしに続けた。

藍は驚いたがすぐに正気に返り、「なによぉ、ふざけないでよ。」と冗談ぽく返した。

「ふざけてなんかないよ。早くしようよ。ねっ、藍ちゃん。」
吉田は少し怖い顔で藍を見ていた。

「で、できるわけ、ないじゃないっ!」
藍は強く言い、吉田を睨んだ。

「ほんとにできないの?」

吉田は再度言ったが藍は「できないよっ! 帰るっ!」と吉田達の間を割ってドアへ向かおうとした。

「ふーん、こんな写真はお金もらわないと撮らせないのか・・」

吉田は帰ろうとする藍の前に立ちはだかると、ポケットから取り出した写真を、手にぶらぶらさせながらそう言った。

「えっ!?」

藍はその写真を吉田から奪うように取った。そしてすぐに蒼ざめた。
それは・・・昨日の仕事で撮られ、そして破棄されたはずの写真だった。しかも、藍もまだ目にしていなかった写真。
そこにはTシャツから乳首が、パンツには陰毛が透けた、想像以上にセクシーな藍が写っていた。

「ど、どうして、あなたがこれを・・」

藍は吉田を睨み、尋ねた。しかし、声が震えてくるのが止められなかった。語尾がかすれていた。

「うちのオヤジさぁ、プロのカメラマンなんだよね。で、昨日藍ちゃん写したって言うから、見せてもらったんだぁ。それがこれって訳さ。・・・仕事では藍ちゃん、こんなにエッチなの撮ってるんだ。」

吉田は薄ら笑いを浮かべ、まるでなぶるように答えた。

(すぐに捨てるっていってたのに・・・・)

藍はすぐにその写真を破り捨て、言った。

「そ、そんな訳ないでしょ! そんなの撮ってない! 撮ってないよっ!」
「でも、現に写ってるじゃん。俺たちにもエッチな格好、見せてくれるよね?」

吉田は他の数枚の写真も机の上に放り出した。
そこには、様々な薄い水着から乳首を立てた藍の姿があった。

藍は顔を真っ赤にして「ふざけないでよ! できるわけないでしょ?!」と気丈に言い返した。






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