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放課後の憂鬱   第2章 写真(3)


  
                                          



【第2章 (3)】

 

藍は写真を取りあげると、すべて破り捨ててドアに向かって歩き出した。

「ふーん、帰っちゃっていいんだ? 写真なんて破いたって無駄なのにね。ネガは俺が持ってるから、こんなの何枚でも作れるんだよ。みんなほしがるだろうな、藍ちゃんの透け透け写真。」

吉田の言葉に藍は立ち止まり、震えだした。

「ネガ、返してよ・・」
藍は泣きそうな声で言った。

「返してって? はははは・・・。これは俺のだってば。まぁ言うこと聞いてくれたら、返してあげてもいいけどねぇ。」
吉田たちは顔を見合わせ、にやりとしながらそう言った。

「ど、どうすれば・・いいの・・・」
藍はすこし下を向き震えていた。

「だっからさぁ、さっき言ったじゃん。まずブラ取ってよ。」
吉田は笑いながら言った。

「ジャージも脱いでね。」
すかさず伊藤が続けた。

「・・・わ、わかった・・・」

藍は躊躇いながら、Tシャツの中に手を潜り込ませ、するするとブラジャーを外した。

「さすが女優さん! 着替えは早いねー。さぁ、お次は下ね。」
吉田たちは囃しながら、着替えている藍を見守った。

藍はジャージに手をかけたが、そのままジッとしてしまった。手がかすかに震えている・・・。

「早くしろよぉ。」
柴田がせかしたが、すぐに吉田が立てた人差し指を口に持ってゆき「しー」というポーズを取った。

「こういうのはさぁ、あっさり脱がれちゃおもしろくねーんだよ。わかってねーなぁ」と柴田をあしらった。

「そっか、そうっすね。さすが、吉田先輩!」
柴田も納得し、静かに藍を見つめた。

藍は今にも泣き出しそうな顔で、「・・いや。できない・・」と懇願した。

「でもさぁ、ブルマーになるだけじゃん。いいっしょ、別に。いつも体育の時なってるんだしさ。」
吉田は追い討ちをかけるように言った。

「脱がなきゃ写真をさぁ・・・」
安っぽい脅し文句を伊藤が言った。

体育の時と同じ・・・確かにそうなのだが、三人のサカリのついた男に見られながらジャージを下ろすということは、まるで裸になるのと同じ感覚だった。
このままグズグズしていても・・・藍は覚悟を決めると、一気にジャージを引き下ろした。その拍子に勢い余って、下に穿いていたブルマーもずり落ちていた。
藍はすぐには気づかなかった。

「おぉぉぉぉ!」
吉田たちは、お決まりの感嘆の声をあげた。

「藍ちゃん!」
吉田が藍に呼びかけると藍は「今度はなにっ?!」と強がった返事をした。

吉田は続けた。
「怖いなぁ、せっかくブルマーずれてるの、教えてあげようとしてるのにさぁ。はははは。」

藍は驚いて下を向くと、かなりずれているブルマーに初めて気が付いた。

「えっ? あっ、きゃあ!」

藍は慌ててブルマーを引っ張りあげた。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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放課後の憂鬱   第2章 写真(4)


  
                                          



【第2章 (4)】



藍は慌ててブルマーを引っ張りあげた。
すると今度は引っ張りすぎて、ブルマーの下に穿いている白いパンティーが、足の付け根から出てしまった。
その上ブルマーは股間に激しく食い込み、藍の股間の形をはっきりと映し出した。

「ははは、藍ちゃん、引っ張り過ぎだって。それじゃ、あそこの形も丸見えだ」

吉田は嬉しそうに笑った。
伊藤と柴田は黙って見入っている。この光景を彼らは一生忘れないだろう。

藍は少し足を開くと、股の付け根の部分から指を入れパンティをブルマーの中にしまいこんだ。この姿も、妙になまめかしかった。
やっと直し終わると、藍は胸を手で隠すようにして立っていた。

吉田が言った。
「藍ちゃん、手をどかしてよ。せっかくのビーチクが見えないじゃん。あ、そういえばオヤジにも、そう怒られたんだってね?!」

藍は顔をますます赤らめて下を向いた。

(一体、どんな親子なのよ!)

そう思ったが、ためらいながらゆっくりと手を下ろした。

「そうそう、いいよ、藍ちゃん。男心をわかってるねー。」
柴田が喜んでそう言った。

「どうだ、ちゃんと撮れてるか?」
吉田が伊藤に、ビデオをチェックしろと合図した。

伊藤はビデオのファインダーを覗き込むと、「OK、ばっちりです!」と返事した。

(えっ? 撮ってるの?)

藍はビデオが回っていたなんて思ってもいなかったので「や、やめて! 撮らないで!」と吉田の腕を掴んだ。

「だめだってば。ちゃんと撮れるか、チェックしなきゃ。」
吉田は笑いながら藍の手を振り払った。

「さぁて、次はどうしてもらおうかな?」
吉田が他の二人を見て言うと、「水、かけませんか?」と伊藤が提案した。

「や、いやよぉ。・・・そんなの、いやぁっ」
藍は泣きそうな声で言った。

ますます吉田が面白がって「おっ、いいね、それ! 柴田、バケツに水汲んで来い! いっぱいな!」と柴田に言う。

「わっかりましたぁ!」とバケツを持って、柴田が走り出て行った。

藍は震えながらうずくまっていた。両手でしっかりと胸を覆っている。

「藍ちゃんさぁ、どうしたんだよ! 座ってちゃだめじゃん。」
吉田はやさしげだが、棘のある声で藍に言った。
藍はゆっくりと立ち上がると、無理を承知で懇願した。

「お願い! なんでもするから、やめて、ね、やめてよ。」

吉田は笑いながら「何でもするんでしょ? だからやめないよ~。」とからかった。

柴田がバケツを重そうに持って帰ってきた。

「おせえよ! 早くこっちもってこい!」
吉田が怒った口調で柴田に言ったが、「へいへーい。」とおどけた調子で答えて、笑いながらバケツを吉田の前に置いた。

「藍ちゃん、また手を下ろしてくれないかなぁ。でないと・・・」
さっきより陰険味を増した口調で、吉田が藍の耳元で囁く。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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放課後の憂鬱   第2章 写真(5)


  
                                          



【第2章 (5)】



藍がおずおずと手を下ろすと「では、伊藤君。提案者の君が、藍チャンをずぶ濡れにしてください!」と吉田が伊藤にバケツを手渡した。

「ありがたきしあわせです!」と軍隊口調で言うとバケツを受け取り、一気に藍に水をかけた。

「きゃあぁぁぁっっ!」
ざばっという鈍い音とともに水がかけられ、藍はずぶ濡れになった。
藍の白い薄いTシャツは水を得て肌の色と同化し、胸は裸以上になまめかしかった。
赤いブルマーもパンティはおろか、陰毛までくっきりと浮かび上がらせていた。

「あぁぁぁ! み、見ないで・・・」
藍は耐えきれず、すぐにうずくまってしまった。

吉田が藍に言った。
「あらあら、またしゃがんだぞ! 立てよ、立つんだよ! 約束だろっ!」

そこで振り返ると「おいっ、二人とも、藍ちゃんを立たせろ!」
「Ok!」

伊藤と柴田が藍の両腕を持ち上げると、背の低い藍の足は宙に浮かんでしまった。

「やめて! やめてぇぇぇ! おろしてよぉ!」

藍は足をばたばたさせて抵抗したが、男二人の力にはどうすることも出来なかった。

「さぁて、濡れた体操服は冷たいね。脱がしてあげよう。」と吉田が抱えられ宙に浮いている藍のブルマーに手をかけ、ゆっくりと下ろし始めた。

「やだ! やだ! やめて! 脱がさないでぇぇぇ!」
藍は泣きながら足をばたつかせたが、無駄だった。

吉田の手が藍のブルマーを膝ぐらいまでおろし、パンティがあらわになったその時、ドアがドンドンと音をたてた。

「おい、なにしてるんだ!?」
「やべっ、先輩だ!」
吉田たちは慌てたが、すぐにドアは開けられ、高科が現れた。

藍は二人の手から逃れ、ずぶ濡れでブルマーを下ろされた状態のまま高科に抱きついた。

「ぶ、部長!」
「吉田、なにしてるんだ!」
高科は強い口調で吉田を問いただした。

「いや、そのぉ、カメラチェックを・・・」
「よしだぁぁぁっっ!」

高科は吉田を張り倒した。吉田たちはふてくされ、そのまま部屋から出て行った。


高科は自分のシャツをすぐに脱いで藍に着せ、抱き寄せた。

「だいじょうぶ? ひどいことしやがって・・」
高科は藍にやさしく声をかけた。

「・・・は・・い・・」
藍は震えていたが、高科の声で少し落ち着いた。

「でも、あいつら、本当は悪いやつらじゃないんだけど・・藍ちゃんがあんまりかわいかったから、からかいたかったんだよ。許してやってよ。」
「・・」

「もう二度とこんなことさせないから! 約束するから、部を辞めるなんて言わないでくれ! 藍ちゃんは俺がなんとしても守るから!」

藍は高科の言葉に少し安心した。
そしてこの人を信じてみようと思った。
でないと藍のいる場所はどこにもなくなってしまう。ここが私の場所なんだ、そう思った。

それは藍の初恋だったのかもしれない。
しかし藍の初恋は、ほんの一瞬の幻のような恋だった。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
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放課後の憂鬱  第3章 もう一人の藍(1)


  
  
                                        


【第3章 (1)】



高科にしっかりと抱きしめられ、藍は複雑だった。
少し前までの出来事に脅えて震えている自分と、抱きしめられて胸を締め付けられるような何かを感じている自分が存在していた。

自分の中に、今まで知らなかったもう一人の自分がいる・・・それまで経験したことのない、奇妙な感じだった。
そして、今はただ何も考えず、この大きな胸の中に自分をうずめてしまいたい、そんな気持ちが膨らんでくるのだった。

「藍ちゃん、このままじゃ風邪ひいちゃうから着替えた方がいいよ。」
高科の言葉で、藍は我に返った。

「えっ、あっ、ごめんなさい・・」
藍は高科から離れた。

「僕は外で待ってるから、早く着替えてしまいなね。あっ、だいじょぶ、のぞいたりしないから!」
高科はそう言って藍に微笑みかけた。

藍は少し笑顔を取り戻し「・・はい。・・待っててくださいね。」と返事をした。
高科はドアをあけると、外に出ていった。

藍はぐっしょりと濡れた体操服を自分の肌から引き離すように脱ぎ捨て、無造作に丸められたブラジャーを着けた。
ブルマーも下ろすと、そのままスカートを穿こうとした。しかしその下につけていたパンティも濡れていたため、すこし手を止め考えた。

結局、濡れたパンティを穿いているのが気持ち悪く嫌だったので、思い切ってパンティをおろすと何も着けずにスカートを穿いた。
まだ湿っている股間がすーすーとして、妙に頼りない雰囲気だった。

藍は着替えが終わると、そばにあったビニール袋に濡れた体操服と下着をそそくさと詰め込み、ドアを開け高科の所へ向かった。

高科は廊下から窓の外を眺めていたが、着替えの終わった藍にすぐ気が付き「あ、終わった? じゃあ帰ろうか。送っていくから。」と声をかけた。

「おねがいします。」
藍は素直にそう答えて、高科のすぐ横に立った。

「髪もまだ乾いてないね。」
「え、あ、うん。」

藍には、自分が意外だった。あんなに酷いことをされたすぐ後なのに、高科になにを話そうか、そんなことしか考えていなかったから。

「ごめんな、こんなことになって・・」
高科はそんな言葉を繰り返した。

藍は「気にしていない」というのも変な気がしたので、曖昧な微笑みを浮かべただけだった。しかし頬がかすかにあからんでいた。

家の近くまで高科といっしょに帰ってきた時、藍が突然「あっ、ここまででいいです。ありがとうございました。」と高科に言った。
藍には、家の前まで高科に送ってもらうのが何となく恥ずかしかったからだ。

「え、家まで付いて行くよ?」と高科が言ったが、「・・・恥ずかしいから・・・ここまででいいです・・」と藍は言い張った。

高科はそれ以上はくどくなると思ったのか、藍の顔を覗き込むようにすると「じゃあ、ここで。藍ちゃん、また明日、ね?」と確認するように言った。

「・・・はい。だいじょぶです。またあした。」
藍が返事をすると、高科はちょっと手を振り、すぐに学校の方へ戻っていった。

立ち止まって見送っている藍に、高科は一度も振り返らなかった。藍にはそれが、少しもの足らないような気持ちだった。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
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放課後の憂鬱  第3章  もう一人の藍(2)


  
                                          



【第3章 (2)】



藍は玄関を開け、すぐに自分の部屋に入ろうとした。が、秋に見つかってしまった。

「おねーちゃん、髪がずぶ濡れじゃない? どうしたの?」
秋は藍を見て言うと、藍は「あ、ちょっとプールに落ちちゃって・・」と妙な返事をした。

「ふーん、気をつけなよね。おねーちゃん、おっちょこちょいなんだから・・」
秋は呆れ顔で消えていった。
藍は秋がそれ以上詮索しなかったので、ホッとして自分の部屋に入った。


藍は部屋に入ると、今日あったひどい出来事が頭の中に蘇ってきた。

「あぁ、あんな姿を見られるなんて・・その上写真まであるし、どうしよう。」

藍は恥ずかしさや悔しさより、昨日の写真が吉田の手にあることが心配だった。
ネガを手に入れなければ、取り返さなければ・・・いつまでもあんな恥ずかしいことをされてしまう、いや、もっと酷い目に遭わされるかもしれない・・・そう考えると震えが止まらなかった。

「あっ、体操服乾かさなきゃ・・」

藍は無理に心配事から気をそらせると、かばんからビニール袋に入れておいたTシャツとブルマーを取り出した。
それはまだ、ぐっしょりと濡れたままだった。

「まだこんなに濡れてる・・・でも私、どんな姿を見られてたんだろう・・」

またあの時の恥ずかしさが蘇ってきた。それは、今までの藍なら絶対に考えられないことだったが、ふと「その時の自分を見てみたい」気がした。

「どんな恥ずかしい姿だったんだろう・・」
藍はどういうわけかそう思うと、濡れたTシャツとブルマーを取りあげた。

ブラウスを脱ぎ、ブラジャーは濡れてしまうので・・・というより「あの時と同じ」にするために外すと、濡れたTシャツを頭からかぶった。
パンティはすでに脱いでいたので、直に素肌の上にブルマーを穿いた。

冷たい感触が全身に走った。
「あぁ、気持ち悪い・・」と思った。が、藍はすぐに脱ごうとはしなかった。

藍の部屋には大きな鏡があった。いつも仕事の練習のとき、この鏡の前で自分の全身を写している。その鏡の前に立ってみた。
濡れた体操服を着た自分がその中にいた。

Tシャツは肌に張り付き、裸でいる以上にセクシーだった。乳房の形がくっきりと浮き出し、乳首がはっきりと透けていた。
濡れたブルマーは光沢が妙にいやらしく映っていた。股間も、その形が浮かび上がっている。

「あぁ、恥ずかしい・・こんな格好を・・・見られてたなんて・・」

藍は恥ずかしかった。耐えられないほどの恥ずかしさだった。
その恥ずかしさから逃れるように、急いで両手でしっかりと胸を隠した・・・が、同時に違う自分が、もう一人の自分がそこにいることにも気づいた。

「もう一人の藍」は、普段では絶対に考えられないことを藍にやらせようとしていた。






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